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55 Recommended Non-Jazz songs of 2019 by "Jazz The New Chapter"(with Playlist) #JTNC

Jazz The New Chapter監修者 柳樂光隆が選んだ2019年ジャズ以外のおススメです。

新譜に関しては

①ジャズミュージシャンが参加した良い作品が例年通り多かった。
②アフリカン、カリビアンの音楽の要素を取り入れた音楽に面白いものが多かった。
③声の多重録音による面白い響きのコーラスを取り入れた作品が良かった。
④インディークラシカル、ポストクラシカル、ミニマルミュージックに良作が多かった。
⑤サイケデリックなサウンドを面白く使った作品に惹かれた。
⑥アブストラクトだったり、ノイジーだったりするものが気になった。

という感じでした。

個人的には去年くらいからコンピレーションを面白く感じていたので、意識的に探すようになり、以下のようなものを聴いていました。自分の興味もあって、2010年代はひたすら新譜を聴いていたんですが、ふたたび過去の音源を聴く割合が一気に増え始めたのが去年のこと。それがさらに進んだのが2019年で、そのきっかけのひとつに良質なコンピレーションのリリースがあったかなと。デヴィッド・バーンのレーベルがリリースした『The Time for peace is Now - Goepel Music about US』はその象徴でしょうか。文脈を聴いたり、歴史を聴いたり、誰かがまとめた音楽をひとかたまりのものとして聴く面白さに惹かれた一年でした。来年もこの傾向は続きそうな予感があるし、旧譜を聴くようになった志向がそのまま新譜を聴く耳にも反映されているのもはっきり自覚できていて、これって00年代にレコード屋で働きながらしていたことそのものだなってことで、自分の中では聴取スタイルが回帰し始めたんだなと。この先もこうやって何回も転向するんだろうなと思いつつ、来年もコンピレーションを聴こうかなと。

VA - Body beat-Soca Dub and Electrnic Calypso

VA - Congo Revolution - Revolutionary and Evolutionary Sounds From The Two Congos 1955 - 62

VA - Jamaican jazz from Federal records : Carib Roots, Jazz, Mento, Latin, Merengue & Rhumba 1960-1968

VA - Jambú e Os Míticos Sons Da Amazônia

VA - London is The Place for me vol.8

VA - Sunny Side Up

VA - The Time for peace is Now - Goepel Music about US

あと、今年ダントツで聴いたのはこの曲。

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以下、おススメ・プレイリストに入れたアルバムのリストです。

・ Common - Let Love
・ Flying Lotus - Flamagra
・ Shafiq Husayn - The Loop
・ Little Simz - GREY Area
・ IGBO - ATTITUDE
・ Anderson Paak - Ventura
・ Free Nationals - Free Nationals
・ Philip Bailey - Love Will Find a Way
・ Tank and The Bangas - Green Balloon
・ The Soul Rebels - Poetry in Motion
・ Beyoncé - HOMECOMING: THE LIVE ALBUM
・ Rapsody - Eve
・ GoldLink - Diaspora
・ KAYTRANADA - BUBBA
・ Sault - 5
・ Sampa The Great - The Return
・ Burna Boy - African Giant
・ Angelique Kidjo - Celia
・ Lakou Mizik - HaitiaNola
・ Santata - Africa Speaks
・ Go: Organic Orchestra, Brooklyn Raga Massive & Adam Rudolph - Ragmala
・ Sarathy Korwar - More Arriving
・ Anna Wise - As If It Were Forever
・ Ari Lennox - Shea Butter Baby
・ Jacob Collier - Djesse, Vol. 2
・ Kelsey Lu - Blood
・ Gia Margaret - There's Always Glimmer
・ Nia Andrews - No Place Is Safe
・ Daniel Caesar - CASE STUDY 01
・ James Blake - Assume Form
・ Herdís Stefánsdóttir - The Sun Is Also a Star (Original Motion Picture Soundtrack)
・ Daniel Herskedal - Behind the Wall
・ Jeffrey Brooks - Brooks: The Passion
・ Jameszoo, Metropole Orkest - Melkweg
・ Nathan Schram - Oak and the Ghost
・ Miguel Hiroshi - Oníriko Orinoko
・ Attacca Quartet - Caroline Shaw: Orange
・ Bill Laurance - Cables
・ Carlos Nino & Friends - Bliss On Dear Oneness
・ Anne Müller - Heliopause
・ Martin Kohlstedt, GewandhausChor - Ströme
・ William Brittelle - Spiritual America
・ John Luther Adams - Become Desert
・ Third Coast Percussion & Devonte Hynes - Fields
・ Solange - When I Get Home
・ Corey King - A Loveless Sunken Sun
・ Moor Mother - Analog Fluids of Sonic Black Holes
・ Brittany Howard - Jaime
・ Michael Kiwanuka - KIWANUKA
・ Dub Trio - The Shape of Dub to Come
・ Clever Austin - Pareidolia
・ Jamila Woods - LEGACY! LEGACY!
・ Billy Eilish - WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?
・ Saul Williams - Encrypted & Vulnerable
・ Big Thief - U.F.O.F.

2019年のジャズの年間ベストはこちら。

※最後までお読みいただきありがとうございました。

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