君たちはどう生きるか

生まれて初めて、公開初日の初回枠で映画を観るという経験をしたので、ややネタバレを含む疑問点と現時点での感想を残しておく。
未見の方は回れ右でお願いしたい。

感想から述べると、まあ面白いとは言えない映画だった。
千と千尋の神隠しに通じる異界物なのだが、表層的なあらすじやテーマは凡庸なものであるし、これと言った見どころがあるわけでもない。
ラピュタで言う「バルス」にあたるようなクライマックスのシーンがあるのだが、これもなんだか締まらない。(個人的にはラストの「崩壊」よりも中盤の「産屋」の方がクライマックス感があった。)
何故あのような行動を取ったのかもよくわからず、強制的に異界から締め出される事で物語は幕を閉じる。

なんだかよくわからない話だったというのが一次感想なのだが…しかし、この映画にはさらに何かがある。
おそらく観た人のほとんどは裏に何かが隠されている事に気付いているのではないかと思うのだが、それが何なのかがよくわからず、困惑しているんじゃないだろうか…。

映画のレビューサイトを見ると4にも届かず、今のところ宮崎駿作品としてはなかなか厳しい評価の作品となっている。
崖の上のポニョなんかも、あまり直球の面白さではなかったと思うが、そのはるか上を行く変化球作品じゃないかと思う。
今回の作品もまた、いずれ地上波で繰り返し放送されていくだろうと思うが、途中でチャンネルを変える人が続出しそうだ。

以下、観ながら気になった疑問点。

・ナツコは何故森へ行った
・大伯父(大叔父?)の目的
・塔とは何か
・数いる鳥の中で蒼鷺だけが異端
・蒼鷺の羽根の意味
・数いる婆やの中で何故キリコが
・婆やの人形に触れてはいけない理由
・その後人形に触れても問題なかったのは
・ペリカンとは何か
・インコは何を表している
・ヒミは何故炎を操るのか
・産屋に入ってはいけなかった理由
・産屋におけるナツコの言動 
・妊娠した女を食べてはいけないのは
・墓の門の意味
・誰の墓
・石とは
・インコは何故石を積み上げ崩したのか
・キリコの人形の意味

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