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太陽の簒奪者

野尻抱介先生の著書は、まだ本作しか読んだことがなく。
ある日観測された天体異変を契機に人類の生存が脅かされはじめ、
それをもたらしている正体へむけて宇宙へ旅立つ女性科学者の物語。

小学生のころ。
ある星に突如なぞの探査機があらわれ、地球をもねらっている? それを確かめようと、スペースシップを盗みだす地球の士官候補生たち。
学校図書館でそんな児童小説と出逢い、何度も借りたことを思い出した(書名はたしか『黒い宇宙船』だったはず。ほかに『テミスの無人都市』もリピーターだった。ともに絶版らしいけれど)。

またいま、たまたま手にしている本では、
頭上に漂う廃棄衛星の一部は、じつは地球型惑星探査をミッションとしてアメリカ軍が深宇宙へ極秘裏に放ったものだ! という疑惑を、航空宇宙業界で働く若者たちが追う物語。

現実とは違う世界。でも、自分は単純に宇宙SFやハードボイルドが好きなのだと思い込んでいたが、
冒険ものと成長物語が好きだったのか、と気づけて、よかった。

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