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夏休み企画【18本目】オンライン講義おもんないけど休学していい?について

結論:俺はダメだと思う。

理由も含めていろいろ後述

私は授業がない4年だが、就活が止まっていた4月から5月の半ばくらいまでオンライン講義を受けてみた時期がある。5月の緊急事態宣言解除に伴い就活が本格化したため、それ以降は出席していないが一応オンライン講義の経験者である。

今回はそれについて「私の意見」を話してみる。

受講者から見てオンライン講義は何が問題なのか?

よくオンライン講義の是非に関して「どうせ学生は対面でもまともに授業なんて受けないだろ」「日本の大学生はキャンパスライフをしたいのであって勉強をしたいわけじゃないからオンラインでも関係ない」とか意見を述べている人がいるが、そもそも大学や学部によって授業のやり方は千差万別であるし、それらを個別に考えずに一括りにしてしまうから意味がわからなくなってしまうのだ。なんならオンライン講義のやり方や在り方の問題点を述べているのに、学生側の問題に話がすり変わっていたりと、Twitterで見る議論は正直よく分からないというのが私の感想だ。

弊学は文理系の学部で大体授業が以下の系統に分かれる

①板書やプロジェクターを使い、学生はノートか配布されたレジュメにメモを取りながら聴く講義形式

②グループワークによるディスカッションや、対面でのプレゼンテーションを中心とした形式

③大学設備のパソコンとソフトウェアを使った実技形式

④その他(外部に出向いたり、体育のように運動着で活動を行ったりする特殊な授業)


①に関しては多くの授業がこの形式であり、ほぼ全ての学生が影響を受ける。

正直、オンラインもオフラインもやってることがほとんど変わらない。画面を介すか介さないかだけの違いである。

では何が問題なのかと言うと、画面を見て音声を聞くだけの授業は通信教育と変わらないのだ。本質的にはやってることはあまり変わらないのに、とことん授業の質が悪く感じる。

事前にPDFでレジュメが送信され、教授がzoomで画面共有をしながら喋る。回線を安定させたい狙いからカメラを切らせる人もいるため、極端に非インタラクティブな講義になってしまう。極論教授は録画映像を流すだけでも授業が成立するようなものさえある。私は少し受けてみたが、本当に今年4年で良かったと思った。

勿論私自身のやる気の問題はあると思うが、こんなので真面目に単位を取れる気がしなかったというのが現状だ。大学入って一発目の1年前期があんなものでスタートする1年生は心の底から気の毒だと思う。

②も多くの学生が影響を受ける。

何が問題かと言うと、オンラインでは従来と同じ評価が不可能であり、授業の質が大きく下がってしまう懸念がある事だ。プレゼンテーションで評価をする授業ならオンラインではまず同じやり方が出来ないのは想像できるだろう。オンライン会議のように学生にやらせればいいのでは?と思う人もいると思うが、まだディスカッションを学び段階の学生にはとても難しいし、有意義なものであるかは分からない。

プレゼンの内容そのものではなく、発表中の態度や仕草、話し方が評価の多数を占める授業があるくらいだ。勿論それらの評価はオンラインでは成立しない。そうなると評価軸が変わるのだが、そうなるともはや名前が同じだけの別授業になってしまうであろう。

就活の際にグルディスの選考過程が無くなった企業が多いことからもわかるように、オンラインではまともに評価できないのであろう。

③に関しては1年生や2年生など、まだ大学に入って日が浅い学生が大きな影響を受けていた。

まず従来の授業自体が不可能である。Adobeを始めとする有料のソフトウェアのライセンスを大学でまとめて購入していて、それらが大学設備のパソコンに入っている。恐らく無料の代替ソフトで行ったことが予想されるが、形が変わりすぎてまともな授業になっていない可能性がある。プログラミングは授業時間内での質問対応がメインなのにそれがしっかりと出来ないのだ。質問ができないプログラミングの授業になんの意味がある。授業時間外の対応はラグが発生して質問がしにくいし、状況説明も回答も難しいのでは。

④も厳しいだろう。数は非常に少ないが、必修科目が含まれるので、その代の学生は多く影響を受ける。

これも問題点は③とほぼ同じ。

このように学生から見てオンライン講義の問題点は大体、授業の質が大きく下がる懸念があること だと思う。もしくは前期を受けてみて実際に下がったと感じた人もいるであろう。

勿論学生同士の相談や連絡が取りにくくなって課題が進まないとかもあるが、少し話が異なるので今回は除外する。

学費の話について

学費をいくらか返納するべきという意見を見る。大学側は学費をどのように使っているのか、どのような根拠に基づいて学費が設定されているのか開示していないので、それが恐らく物議を醸している原因の一つなのだろう。

返納側の意見

①授業の質が担保されない懸念があるのだから、例年と同じ額を支払うのはおかしい。

②授業だけでなく、設備やキャンパスの利用費も含めて授業料なのではないか。だとしたらそれらが利用できないのに利用料を取っているようなものだから返納しないのはおかしい。

大体この2つだと思う。正直ごもっともであるというか、

①集めた学費をどのように使っているのか

②授業にいくらかかっているのか 授業料からいくら使っているのか

③固定費にいくらかかっているのか 授業料からいくら使っているのか

みたいなものを数字でしっかりと示さない限り、学生側は納得しないであろう。開示ができるかどうかは別の話で、私は全くそこの再現性が分からない。

とは言うものの固定費は出ていくものだろう。教授への基本給を落とすわけにはいかないし、パソコン機器がある部屋のエアコンを人がいないからって切る訳にも行かない。学生がいようがいなかろうが関係の無い固定費は沢山ある事が私のようなクソガキから見ても少しは想像出来る。なのに金返せなんてどっからだすねんって話だ。

授業の質に関しては個人の感覚に基づいてしまうものだから客観的な指標は存在しない。従来のやり方が成り立たなくなりいくらクソみたいな授業に変わってしまったとしても、じゃあいくら分の損失なの?みたいなことを判断なんて出来るはずがないのだ。あくまでも「あくまでも〇〇万円払ってるんだから、これくるいはやってね」「〇〇〇万円払ってるのにこんなのはおかしい!」とかの個人の納得感との戦いになる。そんなのは人によるから大学側はどうしようもない。だから「授業がクソみたいになったから金返せ!」なんて言われてもじゃあいくらやねん、500円×15回の6000円でええか?みたいなことになりかねない()

じゃあ大学はどうしてるのか?

適当に支援給付金とか言って少額を学生に渡して黙ってもらうしかない。10万配布!って考えると大金に思えるが、年間数百万のうち10万だけ返金!って言うと途端に少なく感じる。どちらもやっていることは学生からしたら変わらないが、持つ印象は異なる。

授業の質や設備が利用できないことに関する措置は難しい。教授が何年もかけて作り上げてきたシラバスをいきなりオフラインでやれって言われて、まともなものをやれってのが難しい。設備だって世論が大学に行くことを許してくれない以上開ける訳にはいかないのだ。

後期もオンラインなんだし俺もお金欲しいなぁ………

オンライン期間中の休学はどうなの?

私のような単位を取りきった4年には関係ないが、1年生や2年生は特に休学について悩むであろう。

私個人の意見としては、休学はするべきではない

休学さえすればよく分からないクソみたいな授業や使えない設備利用料にお金を払う必要が無いのだから、非常に合理的な選択だ。その期間他のことに時間を当てて貴重な経験をしたり、やりたいことが出来るかもしれない。

しかし意外とそう上手くはいかないと思う。

いきなりクソデカ主語になってしまい大変申し訳ないが、今の日本はまだ休学や留年に寛容ではない

言ってしまえば、就職にめちゃくちゃ響く

自分で作った空白期間やモラトリアムをどう考えたか、どう生かそうとして計画し、実際に何をして、何を得たか?これらが明確になった上での行動なら企業は納得すると思う。

大きな理由もなく空白期間ができることを企業はかなり嫌うのだ。私はただの大学生だし別に直接人事から聞いた訳では無い。ただ就活転職のyoutube動画や人材会社のエージェントから聞いた話だと大体同じことを言っていた。安易に就職浪人をしてはいけない、転職しようとして、次の就職先を決める前に今の職場を辞めてはいけない理由はこれだった。

コロナ禍で就活をした時に、行きたかった業界への道がコロナで閉ざされてしまった私としては就活浪人は何回も考えた。結果だけ見るといや別に行けたやんとか言う人もいると思うし、面接でそんなことを言ってくる人事もいた。だが新卒カードやファーストキャリアはとても重要だ。今年で闇雲に飛び込んでそれらを無駄にするわけにはいかない。

就活浪人はリスクが非常に伴うことをその時理解した。私は明らかに就活向きの人材ではなかったし、エピソードも学歴も弱い。コロナで打撃を受けた業界や会社が復活するわけもない。就活浪人はプラスよりもマイナスの方が大きいと考え、軸を変えて再スタートして何とか内定を得たのだ。

休学によって生まれた空白期間をのちのち大きくプラスに変換できる行動や人間でない限り、休学をしたという事実だけでマイナスになってしまう恐れがある。空白期間があるかどうかで、その人が優秀かどうかは測れない。その人が会社にマッチするかどうかは分からない。

しかし恐らくこれは理屈だけの話じゃないのだ。

休学したいとか思ってる学生が偶然にもこの記事に巡り会えたのなら、今一度考え直してほしい。




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