ComeShine (Eli Fumoto)

人生の半分をスイス・イギリスで過ごし、2021年に60才で山口県長門市湯本に移住。「会…

ComeShine (Eli Fumoto)

人生の半分をスイス・イギリスで過ごし、2021年に60才で山口県長門市湯本に移住。「会いたい人がいる食堂と宿、ComeShine」をコンセプトに創業準備中。良いご縁が芽生えて、自分らしく人間開花するきっかけが生まれる場所を育ていきたい。移住&創業の体験記です。

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7. 山口県長門湯本に移住する(1) 2024年5月18日

こんにちは。山口県長門市湯本のComeShineです。 昨日は、移住のきっかけを書きました。 今日からは、移住の過程を書きます。 湯本に暮らそう!と決めて、 ネットで情報を集めたり、 心当たりの知人・友人に思いを語っていると、 ことがトントン運んで、 ひと月も経たないうちに、移住した。 当時、私の持ち物といえば、 イギリスから持ってきた、 スーツケース1個分の荷物だけ。 家族もいなかったので、 私の心さえ決まれば、動けた。 と、書けば、いとも簡単な様だけど、 「決

    • 山口県長門に移住する(33):萩に遊ぶ

      昨日は、萩の法務局に行って、 解体した家屋の滅失登記をした。 そういう手続きがあることさえ、知らなかった。 必要な書類を揃えて、印鑑を持って。 不備はないはずだったけど、 窓口では、ドキドキした。 10分ほどで、目出度く手続き完了! その後は、一日萩で遊んで帰った。 まず、浜崎の伝統建築物エリアを歩く。 「船倉が開いているから、見ていらっしゃい」 と、親切に教えて下さった方がいたので、 覗いて見る。石と木だけでつくられた 天井の高い、大きな空間。 ここに来ると、

      • 山口県長門に移住する(32):暮らすように滞在する宿ComeShineその2

        民泊ComeShineは、 関係人口と、 インバウンドと呼ばれる 外国人訪問者がターゲット顧客層。 インバウンドだって、 関係人口になりえる、 是非、なってもらおう、と思っている。 いくら遠くても、 自分の役割がある場所、 会いたい人がいる場所に 人はやって来る。 何度もやって来る。 家族がそう。 親友がそう。 観光地を訪れて、 写真を撮って、 名物料理を食べる。 それだけじゃ、ツマラナイ、 と思う人はたくさんいる。 私もそのひとり。 2000年代に始まったばかりの

        • 山口県長門に移住する(31):暮らすように滞在する宿ComeShine

          パッシブデザインの家ができたら、 二階の一部屋を民泊にする予定。 ただ、泊まって観光するための 拠点ではなくて、 長門市というまちとの 「かかわりしろ」が生まれて、育つ民泊。 一階の食堂ComeShineで、 まちの人とご縁ができて、 長門と関わり合いを持つようになった、 「関係人口」と呼ばれる人々が、 頻繁にやって来て滞在する宿。 まちの人と一緒にご飯を食べて、 一緒にやっているプロジェクトを話し合い、 時には喧嘩もして、 お酒飲んで、仲直りして。 食は人を繋ぐ。

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        7. 山口県長門湯本に移住する(1) 2024年5月18日

          山口県長門に移住する(30):自治会に入る

          今朝は自治会の川掃除があった。 20人ほどが集まり、 手分けして、川辺の草刈りや、 川沿いの道路に生えた雑草を取り除く。 それぞれが、できることをやる。 スゴイ音がする草刈り機を自在に扱う方、 刈られた草を竹箒で掃き集める方。 軽トラで、ゴミ袋を回収する方、等々。 私は、道路にうずくまって、雑草を取る。 時々、ドキドキしながら鎌を使う。 未だに、鎌が怖い。 長門に移住して、 初めて自治会のお掃除に参加したとき、 私は、サングラス、半袖シャツ、 7分丈のジーンズにサンダ

          山口県長門に移住する(30):自治会に入る

          山口県長門に移住する(29):「暑い」と「蒸し暑い」の違い

          暑くなりましたね。 少し前までは、 高気密高断熱の家や、 パッシブデザイン、というと、 暖かい家、という印象がありました。 でも、今は、 暖かい家と同じくらい、 涼しい家をつくることが、重要。 この長門でも、 夏になると熱中症で倒れる人、 特に高齢者が、後を絶たない。 ヒートショックや熱中症で倒れない家、 健康寿命が長い家、 快適に暮らせるから、 家族みんなが、機嫌のいい家。 エネルギー消費の少ない家。 そんな家が、 これからの常識になるだろう。 なって欲しい。

          山口県長門に移住する(29):「暑い」と「蒸し暑い」の違い

          山口県長門に移住する(28):パッシブデザインのライフスタイル

          秋・冬・春は、 午後、1〜2時間ほど自転車に乗るのが日課。 でも、日中の温度が高くなる梅雨から夏は、 熱中症になりかねないので、朝、走る。 長門の裏道は、 車がほとんど走らない、 景色が良い、特に田園と山。 あ、海も綺麗。 今朝の海はエメラルドグリーンだった。 朝の涼やかな空気を 体中に感じて走る時の 爽快さ、楽しさ、嬉しさ。 目に見える全ての景色に 「ありがとう!」 と、叫びながら走る。 ものすごく、 異様な光景だろうなぁ(^◇^;) 誰もいないから、良しとしよう

          山口県長門に移住する(28):パッシブデザインのライフスタイル

          山口県長門に移住する(27):妄想その1: ComeShine食堂

          晴れて、パッシブデザインの家屋が建ったら、 一階は、食堂にする。 二階は、私の部屋と民泊。 食堂には、まちの人が、 入れ替わり、立ち替わり来て 笑い声が絶えない。 食堂で使う食材は、 近隣の家庭菜園で育った野菜や果物、 釣り人が持って来てくれる長門の魚に、 希にジビエが届いたりする。 自分たちで食べきれない食材を 持って来ていただいたら、 食堂の食券と交換する。 例えば、家庭菜園の主が、 食券を使ってご飯を食べに来ると、 自分が育てた野菜が、 美味しそうなお惣菜になっ

          山口県長門に移住する(27):妄想その1: ComeShine食堂

          山口県長門に移住する(26):パッシブデザインの道は長い

          相性が合った長門の地で、 飽きない商いを始めようと 手に入れた土地は、 南面が、川、 北側に家が二件、 東は、道路、 西は、隣家をかすって、 山と川の景色が広がる。 ここなら、パッシブデザインの家を 割と簡単に建てられるだろう、と思っていたら、 大きな勘違いだった(^◇^;) 「パッシブデザイン設計」、 とググってみると、 設計会社や工務店がたくさん出てくる。 が、謳い文句と現実がマッチしないことも多い、 パッシブハウスの認定規定は、明確で厳しいけど、 パッシブデザイ

          山口県長門に移住する(26):パッシブデザインの道は長い

          山口県長門に移住する(25):土地と人の相性

          訪れたこともない長門市湯本に暮らそうと、 「直観」で決めた。 それから、初めて湯本を訪れて、 「直感」で、いいな、住みたいな、と思った。 あれから、3年余り。 長門湯本に暮らすことにして良かった、 と、つくづく思う。 相性が良かったのだろう。 直観で決めて正解だった。 ここぞ、という肝心な場面で、 どうしたら良いか分からないとき、 直観を信じろ と、ビジネス書に書いてあったりする。 「本能」は、ホルモンとかの生物的な要因が、 「直感」は、感覚が支配する。 「直観」は

          山口県長門に移住する(25):土地と人の相性

          山口県長門に移住する(24):記念日

          今日は、記念日。 去年のこの日に 私の日常を大きく変える 出逢いがあった。 小さな偶然が、 いくつも重なって、 必然の出逢いだった、 と、後で気づいた。 あれから一年。 穏やかで、幸せな毎日は、 あの出逢いがあったからこそ。 今日は、あの日を思い出しながら、 この一年を、振り返る日にしよう。 もっと、成長できるように、 一生懸命考えよう。 感謝を込めて。 皆さんも、良い一日を〜。

          山口県長門に移住する(24):記念日

          山口県長門に移住する(23):パッシブデザインこと始め

          建てたい店舗兼自宅は、 パッシブデザインの 高気密高断熱、木造2階建て。 耐震等級3 断熱等級6.5 HEAT20 G2.5 太陽光パネル乗せて(^_^)v 薪ストーブ置いて\(^O^)/ 光熱費は最小限、 と、夢は広がる。 幸い、敷地の南側には、川が流れ、 その向こうは、駐車場と山。 南面に大きな窓をつけても問題ない。 駐車場は、道路がある東側に、 西側は、眺望がいいから、 デッキや月見台をつけよう。 建物南側の庭木は、 パッシブデザインの基本に沿って、 落葉樹。

          山口県長門に移住する(23):パッシブデザインこと始め

          山口県長門に移住する(22):建築のABC

          一昔前なら、 何か知りたいこと、学びたいことがあったても、 図書館に行ったり、専門家を探して訪ねたり、 多大な労力と時間、お金がかかった。 今は、コンピューターがあれば、即座に学べる。 この人!と思った人が本を書いていれば、 片っ端から買って読む。 ネットでオーダーすれば、翌日に届く。 情報が簡単に発信・入手できるようになって、 便利な反面、低レベルの情報、悪質な情報も たくさん出回っているから、 情報の質を見極める力が重要になってくる。 と、いっても、 未知の分野の情

          山口県長門に移住する(22):建築のABC

          山口県長門に移住する(21):太陽に素直な設計

          スイスに30年近く住んで、大嫌いだった冬が、 嫌いじゃなくなった。 スキーができるから、でも、 フォンデューがおいしいから、 でもない。 寒くないから。 もちろん、外は寒い。 長く暮らしたジュネーブは、 標高450メートルほどだったけど、 冬の気温が、零下になることはしょっちゅうだったし、 零下20度以下なんて日もしばしばあった。 でも、家の中は暖かい。 どこにいても暖かい。 お風呂場もトイレも。 高気密高断熱の建物に、 セントラルヒーティングが入っているから。

          山口県長門に移住する(21):太陽に素直な設計

          山口県長門に移住する(20):解体終わる

          2棟のアパートが解体されると、 風景が一変した。 眺望が開け、 川向こうの山や 山辺に建つ旅館がよく見える。 「スッキリしたね〜」 とまちの人もおっしゃるから、 何も建てずに、このままにしておこうかな と、思ったりする。 古くて、痛みの酷かった文化住宅は、 ある人にとっては、目障りな代物で、 ある人にとっては、哀愁溢れる建物だっただろうし、 他の人にとっては、有って無いような、 単なる風景の一部、だったのだろう。 解体する前の罪悪感は、 解体中には最高潮になった。 崩

          山口県長門に移住する(20):解体終わる

          山口県長門に移住する(19): リノベ断念

          F氏から譲り受けた土地に アパートが建っていたことは、以前書いた。 関西人が文化住宅と呼ぶ、洋風長屋の建物。 1階と2階に4部屋ずつ。 ドアの色が、青と黄に交互に塗られ、 55年前に建った当時は、 さぞかし洒落たアパートに見えただろう。 立地もいい。 開けた南面には、大寧寺川が流れている。 大小の岩の形に風情があって、 岩の間を流れる水は透明。 暑い日には、子供達が川遊びをする はしゃいだ声が聞こえてくる。 土地は、不整形の三角形。 奥に行くほどに狭くなって、景観が良く

          山口県長門に移住する(19): リノベ断念