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4回の転職歴から見えてきたこと

先日PCのフォルダの整理をしていて、自分自身の履歴書が出てきて夫に見せたところ、しばらく眺めた後に、
「知ってたけど、改めて見ると転職多いなー!!」とバッサリ言われました。
私も知ってたけど、そうだよね!となり、なんなら全てキャリアチェンジの転職なので、私を知らない人からするとすごいジョブホッパーに映るだろうなと改めて思いました。
そこで、ふと、私の転職の経験って転職を考えている人に何かしらのヒントがありそうと思いました。
なので、今日は私の転職活動にフォーカスを当てて書きます。

それぞれの会社での経験や転職理由に関してはこちらの記事をお読みください。

1回目:人材紹介会社キャリアアドバイザー⇒通信会社購買事務

キャリアアドバイザーとして転職市場の大枠は理解しているものの、自分自身の転職は初めてなので、大手エージェントと転職サイトは一通り登録しました。
1社目は、人材業に携わっている人の中では有名なハードかつ鍛えられる職場だったので、エージェントの担当者は皆、最初はウェルカム雰囲気で話を聴いてくれましたが、事務職がしたいと言った瞬間に空気が変わりました。
言われたこととしては、
①フロントでハードに働いてきたので事務職となると物足りないのではないか
②人材系企業へなら転職しやすいけれど、自分がしていた仕事のサポート職への転職はそもそも希望しないのではないか
③事務職になると一気に収入が下がるけれど問題はないか
④対応力はあるだろうけれど、あくまで事務職は未経験なので厳しい
ということ。

①に対しては、仕事のボリュームを減らすことがメインだったので支障なし。
②に対しては、確かにな…と思ったのと、1社目が大好きなのであえて人材系の他社に転職する意味を感じないので納得。
③に対しては、一番の懸念ではあるものの、時間をお金で買ったと思えば納得なので支障なし。
④に対しては、はい、心して臨みます!という感じ。

踏まえて、諸々了承の上で人材業界以外の事務職を幅広く紹介してもらいました。
が、進めてみると落とされる落とされる。1社目で対人折衝能力やタイピングスキルは鍛えられたものの、事務職で必須となるOAスキルは皆無状態だったので、ほぼ新卒ですよね。何十社受けたかは記憶にないですが、とにかく応募し続けました。転職サイトからは人材系企業からのスカウトばかりで、やっぱり人材系なのかな…と気持ちが傾いたりもして。
2ヶ月活動を続けて、1社だけエージェント経由で紹介のあった通信会社からポテンシャル採用として内定をいただきました。親和性は全くない業界と職種なので、本当にご縁としか言えないありがたい結果。

この1回目の転職で学んだことは

  • 未経験職種は落とされる前提で、不合格が続いてもめげずにとにかく応募を続ける

  • とはいえ、時間があるなら未経験職種への転職前にその職種に通じる何らかのスキルは身につけた方がいい

  • 未経験なので年収は下がることを見越して、最低ラインを決めておく

2回目:通信会社購買事務⇒IT企業中途採用責任者

この時の転職活動の軸としては、人事職か大学職員(キャリアセンター)でした。
人事職に関しては、企業における管理部門の募集自体が狭き門なので、募集案件の情報量を増やすために1回目同様エージェントも転職サイトも複数登録をしました。管理部門専門エージェントも含め。
ちなみに、未経験職種への転職には一般的にはエージェント利用は不向きです。なぜなら高い費用でエージェントを使って採用活動を行う企業はそもそも経験者を探しているから。でもその市場感を知る目的もあって、あえて私は登録していました。
大学職員に関しては、当時大学に勤めている先輩から情報をもらったり、「大学職員 募集」と検索して片っ端から応募したりしましたが、募集時期が合わなかったり、第二新卒のポテンシャル枠としては社会人年数をオーバーしていたりで、頑張ったところで叶わない外部要因が多かったので活動の長期化を避けて断念しました。

そんな中、エージェントからの紹介で、中途採用の立ち上げ責任者の募集がありました。中途採用ノウハウがないので、人事未経験でもエージェント経験がある人なら歓迎という案件だったのですぐ応募しました。
が、人事部長との一次面接でお見送り。
この人の下で働きたい!と強く思えた会社だったのでがっかりでした。

でも、入社したのはなんと一次面接でお見送りになったその会社です。

どういう経緯かというと、
一次面接でお見送りになった際、その面接の時間は私にとってはすごく有意義だったのでお礼を伝えたく、いただいた名刺のアドレス宛にお礼のメールを送りました。
本来、エージェントを介さずに企業とやりとりするのはタブーなので、あくまでお礼が伝えたいだけであることを前置きして、キャリア理論を絡めて(今考えるとキャリアオタクみたいですが)、今回の感謝とお見送りの結果を自分はどう活かしていくか、今後他社の人事職に転職できたら情報交換の場でまたお会いしたい、という旨をお伝えしたところ、ありがたいことに考え直していただけて、お見送り結果が覆ったのです。
エージェントを介して敗者復活した後、3回の面接を経て無事に入社しました。
余談ですが、転職活動でお世話になったエージェント数社は私が中途採用責任者として入社した後、今度はお仕事でお付き合いを続けていただきました。

2回目の転職で学んだことは

  • 未経験職種への応募がうまく進まない場合、見切る(活動を仕切り直す)タイミングを決めておく

  • 就職活動での出逢いはこの先続く社会人人生でのネットワークにもつながるので大切にする

  • 心からの誠意は相手に伝わる

3回目:IT企業中途採用責任者⇒公的機関キャリアカウンセラー

当時、プライベートでは友人とデュオで音楽活動をしていたり、結婚が見えていたこともあり、正社員に拘らなくてもいいかも…とうっすら思いつつ、ずっと正社員だったので、なかなか踏み出せずにいました。
ただ、やりたい仕事があるのに条件だけで諦めるのはちょっと違うなというのと、そもそもやりたい仕事が専門職なので正社員で探すこと自体が可能性を狭めると思ったので、思い切って、取得したCDA(民間のキャリアカウンセラー資格)を活かせる仕事に絞って、キャリアカウンセラー案件へ応募を進めました。
当時の彼(今の夫)からも、「結婚で得られる安定を活かさないでどうする!」と背中を押してもらえたのも大きかったです。
キャリアカウンセラー職はスポット案件であることも多いので、初めて派遣会社にも登録しました。その活動の中でたまたまCDAから私の古巣である1社目の案件の紹介があり、そこで内定をいただけました。

3回目の転職で学んだことは

  • 自分が目指す仕事の市場感(どの程度の年収か、どういう働き方か)を事前に把握しておく

  • ネックになりそうなことがあれば家族やパートナー等身近な人の理解と協力を早い段階で得ておく

  • 自分のキャリアにおいて必要だと感じるなら他の条件面は可能な範囲で譲歩する

4回目:公的機関キャリアカウンセラー⇒ベンチャー企業営業職

この4回目の転職は本当にタイミングだなと思います。
なぜなら転職活動中ではありませんでした。
当時、仕事に少し物足りなさを感じていたのでゆくゆく転職は考えていたものの、長女はまだ2歳だし、二人目も考えている中で、今ではないかなと思っていた時でした。
公的機関で女性のキャリア支援を中心に担当していたので、仕事上での情報収集の一環で女性専門エージェントを実際に使ってみようと思い、登録したエージェントから紹介があった企業とカジュアルに面談をして、面白そう!と惹かれてからトントン拍子で面接が進み、他社は1社も選考を受けませんでした。
二人目問題もあったのですが、当時の長女のイヤイヤ期がだいぶ激しくて、とてもじゃないけれど2歳差で出産は難しいなと思ったので、ちょうど入社してから1年くらい時間を置いてからがいいねと夫婦間でも話がまとまったので決断できたというプライベート事情もあります。

4回目の転職から学んだことは

  • 想定されるライフイベントから逆算して自分にベストな転職タイミングを決める

  • 自分の大事にしたい価値観・キャリアビジョンが明確なら比較検討企業がなくても決められる

  • 情報のアンテナを張ることで入ってくる情報を増やし、チャンスを活かす


改めて見ると、キャリア支援の仕事をしているわりには、自分自身の転職活動はけっこうイレギュラーな気もしますが、転職活動を進める上でのヒントが一つでもあったら嬉しいです。

4回の転職を悔いなく進めてこれたのは、元来変化を楽しむ性格であることももちろんありますが、転職活動のタイミングだけでなく、日頃から自分のキャリアをどうしていこうか考えているからだと思います。
自分自身の経験を棚卸しながら、将来的には何がしたいか、そのために今何ができるか、定期的に自分のキャリアのメンテナンスをすることをおすすめします。

どうやって進めたらいいのかわからないという方はぜひカウンセリングでお話ししましょう。
https://ncharmony.studio.site/service

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