料理に目覚めた
2022年春に田舎暮らしを開始した。
同時に、一人暮らしを辞めて、家族と住む生活が再開された。
実家に住んでいると料理が勝手に出てくる。
ありがてえ。
とはいえ、肩身が狭い。
大人になって自分の食事を毎回毎回作ってもらうのは罪悪感がある。
だけど、今まで料理から逃げ続ける人生を歩んできた。
都会にいたときは、数百円持っていけば簡単な外食はできたから、料理をするインセンティブがあんまりなかった。
料理を小一時間するくらいなら、プログラミングや英語の勉強などをした方がいいと思っていた。
だけど、24歳になってようやく、重い腰をあげて料理をすることにした。
料理を始めたきっかけは、3食食パン生活
きっかけは12月〜2月の期間にやっていた短期アルバイト。
平日、夜21時まで働いていて、帰ってきてから食パンを食べて寝るみたいな生活をしていた。
気がついたら朝、昼、晩の3食がすべて食パンか菓子パンになっていたこともあった。
さすがに、体に不調を感じるようになった。
やはりちゃんと栄養のあるものを食べようと思い料理を開始。
料理好きのVoicyパーソナリティの佐々木俊尚さんが、「肉じゃがやカレーのようないろんな調味料や食材が入っているものは、味噌やチョコレートのような隠し味に入れても味が崩れない」と言っていたので、肉じゃがとカレーを作ることにした。
デビュー戦は肉じゃが
ネットや料理雑誌にある写真と短文での料理の紹介を読んでも、まったく料理をしない人には全然料理のイメージがわかなかった。
あ、YouTubeだ!
YouTubeで料理の動画観ながら作ればいいんだ。
YouTubeは毎日かなりの時間観る生活を送っていたんだけど、料理の動画はほとんど観たことがなかった。
さっそく「肉じゃが」で検索するとたくさん動画出てきた。
テレビの料理番組よりもわかりやすく、倍速もできるし、何度も見返すことができる。
中には100万回以上再生されている動画もあり、料理動画界隈すげえことになっていたんだと感心した。
ビールを飲みながら料理をするイケメンの動画を見ながら、うまく無水肉じゃがを作ることができた。
肉じゃがって鍋がなくても深めのフライパンで作ることができるんだ。
ちゃんと料理をしたのはいつか覚えてないくらい久々だったけど、なかなかおいしい肉じゃがができた。
自分でも達成感があったがなにより、父がすごく嬉しそうだった。
父自身は料理するのだが、僕が料理を避けている様子に日頃から呆れていた。
料理ができないという苦手を一つ潰せて誇らしかった。