卒業旅行は貧乏ひとり旅をしたい
僕は、自身の大学時代を貧乏ひとり旅で埋め尽くしてきた。
青春18きっぷと激安宿を使いこなして日本全国を旅した。
時にヒッチハイクをして、時にカーシェアで絶景を見に行き、時に少ない知人宅で寝泊まりをした。
迫る卒業の瞬間。
2023年3月で、長かった大学生活がようやく終わる。
(僕の場合、本当に長くって、2年間休学していたから6年間の大学生活になってしまった。)
現在、僕は長野県の標高1000mの村に住んでいる。
僕自身の卒業式が3月24日で東京である。
卒業式のついでに友人たちに会う。
卒論を書き終えてから、平日は毎日アルバイトをして過ごしている。
4月の新社会人として仕事が始まるまで、余裕を持って過ごしたいから、アルバイトは3月20日を最終出勤にした。
これを書いているのが3月13日だから、あとちょうど1週間でアルバイトが終わる。
(高校1年生から現在までたくさんのアルバイトをしてきたので、もうアルバイトをしないとなると感慨深い)
2023年3月21日〜4月2日までの13日間が、僕が自由に使える時間だ。
卒業旅行に行く気はなかった
僕は計画性と資金がないから、周りの友人のように海外の卒業旅行はできない。
しかも、僕は先述した通り、2年間の休学期間があり、周りの同級生はもう社会人になってしまっている。
卒業の喜びをともに共有できる友人がいないというわけだ。
それでも僕は僕なりの卒業旅行をしたい。
「国内の貧乏旅行をするか。」
3月のある日。
僕の頭にアイデアがよぎった。
奈良と北陸に行きたい。
奈良の大仏を見たい。
奈良へは、中学の修学旅行で行ったっきり行けていない。
北陸へは、大学3年の時に、金沢と新潟は県庁所在地へ、富山と福井はそれぞれ世界遺産の五箇山と東尋坊へ行けたけど、富山市内と福井市内とその周辺には行けてない。
あの美しい街、金沢にもう一度行きたい。
ついでに京都や名古屋、岐阜、滋賀へ寄れればいいなと思う。
そういう旅をしたい。
アイデア1:青春18きっぷで電車旅
まず思いついたのは、青春18きっぷ。
日本全国のJRの在来線が1日乗り放題になる。
それが5日分で約12000円。
この18きっぷで、大学時代、春休み・夏休み・冬休みに本当にたくさん日本を旅することができた。
鳥取砂丘・桜島・原発ドーム・伊勢神宮・日光東照宮・四国・平泉・松島・和歌山城・天橋立・太陽の塔など——このきっぷで行くことのできた場所は数え切れない。
東京を出発し、東海を抜け奈良を通り、北陸へ行き、長野へ帰る。
かなりの長時間、電車に乗ることになるが、僕の経験上は移動することは可能だ。
弱点は、日数分の宿代がかかること。(当たり前か。)
あとは秘境が多い田舎のエリアへのアクセスが厳しいことと、荷物をずっと持っていないと行けないことが大きなストレス要因となる。
京都に鴨東という1泊1000円台で泊まることのできる激安の宿があり、そこを頼りにしたかったが、予約ができないし、他の宿もここ数年間よりもかなり割高になっている。
コロナが明けてきて、全国の宿代が大幅に値上げしてる。
アイデア2:マイカーの軽バンで車中泊旅
もうひとつのアイデアは、普通に毎日乗っている車で車中泊をするというもの。
車中泊なら道の駅などの無料駐車場を使えば、青春18きっぷの弱点である宿代はチャラになる。
問題は、東京周辺に車をずっと置いておける無料の駐車場はないということ。
コインパーキングを使うと1日で宿代くらいかかっちゃう場所も多い。
東京近郊の道の駅(市川か川口)に放置して、電車で東京に通うみたいなことをするもの迷ったがあまりいい案とは言えないな。
卒業式で東京での用が済んだら、一度高速バスで大人しく長野県原村へ戻る。
大人しく長野県原村からマイカーで下道を使い、奈良へ向かい、そして北陸へ向かえばいいだろう。
日本全国の日帰り温泉も楽しめるし、ドミトリーやカプセルホテルのような他人と同じ空間で寝なくてもいい。
荷物もたくさん持ち歩ける。
問題はスマホなどの電子機器のバッテリー問題だけど、モバイルバッテリーやイートインのコンセントなど使えば克服できるかな?
洗濯はどうしようか。
ガソリン代はいくらかかるだろうか?
2万円で足りたらありがたいけれどどうだろうか。
予算の2倍以上かかるかもしれない。
僕のマイカーは、軽自動車だけどそこまで燃費は良くない。
とにかく、窓のカーテンなどの車中泊グッズを少し買い揃えれば、旅を始められそうだ。
最後まで貧乏旅
大学生はたくさんの貧乏旅で埋め尽くしてきた。
長野県に移住して1年目のこの1年間は、原村と東京の行き来と長野県周辺と石垣島を少し旅をしたが、他の地域へ行く旅はできていなかった。
最後の最後は、僕の大学時代らしい旅で締めくくるのも悪くないかな。