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スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

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タイ東北部スリン県・ブリラム県に暮らす失業ゾウたちを支援する記事を集めたマガジン。失業ゾウ実態調査のアンケートから得たデータをもとに、失業ゾウと生きるゾウ使いたちが運営するYou…
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#象

ドイ&クラテー | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

こんにちは!ゾウの村の住人です。 先日のタロー支援記事の作成に思ったよりも時間がかかってしまい、しばらく失業ゾウ紹介記事を更新出来ませんでした。 本業である研究の合間に支援活動としての紹介記事や支援記事の作成を行なっているので、ご理解いただければと存じます。 さて、この記事で紹介するのは、プンさんが面倒を見ているドイとクラテーという2頭のゾウです。 プンさんとプンさんが運営しているチャンネルやページは、以前別のゾウ、オームシンの記事でも紹介したことがあります。 プンさん

ケーオター &ケートケーオ| スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

こんにちは、ゾウの村の住人です! この頃は、朝や夕方に雨が降る季節になりました。一年の中でもゾウの食糧を確保するのが特に困難な時期が終わり、ほっと一安心です。 さて、今回紹介するのは、ケーオターとケートケーオです。 ケーオターは17歳のレディ、ケートケーオは61歳のおばあさんゾウです。 コロナ前まで、二頭はプーケットの観光施設で働いていました。ですが、観光客が減少し、コロナ禍で施設が閉鎖することとなり、収入と住む場所がなくなったのでスリン県に戻ってきました。 ゾウ使いの

クンサップ | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

こんにちは、ゾウの村の住人です。 最近、オヤジはカエルとナマズの養殖に精を出し、tomokoは毎日の調査に加え学会発表の準備などに追われています。 そんな中でも、現地の失業ゾウ実態調査・支援チームは地道にコツコツと活動を続けています。 先日は、タローの家を訪問する機会があり、近況を伺ってきました。 オスゾウは「マスト」という発情期だとされる期間があります。この間、時にはゾウ使いも近づけない場合もあるほど性格が獰猛になるゾウもいます。そのため、観光施設でマスト期に入った場合

リンリー&スパンサー | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [012]

こんにちは、ゾウの村の住人です! 今年も残すところあと数日となりました。ゾウの村の住人であるオヤジは新しくはじめたことにかかりっきりで、一方Tomokoは調査先の業務が忙しく、それぞれ「もうクリスマス終わっちゃったの?」というくらいドタバタした日々を過ごしています。 ちなみに、今年はゾウの村のいたるところで、クリスマスにちなんだイベントが行われ、YouToubeやFacebookなどでライブ配信されていました! サンタクロースの衣装を着てイベントに参加している失業ゾウたちも

ナーサー&クワンチャイ | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [010]

こんにちは!ゾウの村の住人です。 今日はスリン県の失業ゾウ、ナーサーとクワンチャイを紹介します。 ナーサーは19歳のレディ、クワンチャイは10歳の男の子です。 ナムさんがゾウ使いとして二頭の世話を行っています。 ナーサーとクワンチャイは、コロナ前にはチョンブリー県の観光施設で働いていました。ですが、コロナの影響で観光施設が閉業することとなり、収入も暮らす場所もなくなったため、スリン県のナムさんの元に帰ってくることとなりました。 二頭が戻ってくる際に、ナムさんは彼らの健康

タイ東北部ゾウ使いの家でのホームステイ<バーン・チャーン・ハイ> | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

サワディカー、ゾウの村の住人です! 先日開催されたスリン象祭りは、国外からの観光客も多く、コロナ前のように大盛況でした。 さて、象祭りはスリン市街地で開催されましたが、以前ご紹介したように、スリンのゾウたちは本来「ゾウの村」と呼ばれる地域で暮らしています。 コロナ前、この地域ではタイ国政府観光庁などによって、地域ビジネスとして「ホームステイ」が推進されてきました。 パンデミックの影響で、活動を継続することが出来ない状況が長く続きましたが、今年の夏頃から徐々にゲストの受け入れ

ブンチュワイ&ワンディー | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [009]

サワディカー、ゾウの村の住人です! 今日はスリン県の失業ゾウ、ブンチュワイとワンディーを紹介します。 二頭のゾウ使いであるスワイさんは、今回の失業ゾウ実態調査・支援に尽力してくださっているお一人です。後日、別の記事で、スワイさんのお宅でのホームステイやゾウとの水浴びなどのアクティビティについても紹介する予定なので、楽しみにしておいてくださいね! ブンチュワイは44歳のおばあさんゾウ、ワンディーはゾウ使いのスワイさんの家で生まれた10歳の女の子です。 スワイさんの家にはブ

ナムペット | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [008]

サワディカー、ゾウの村の住人です。 今日はスリン県の失業ゾウ、ナムペットを紹介します! ナムペットは北タイ生まれの女の子ですが、正確な年齢はわからないということです。 ナムペットは、ゾウ使いのシッティさんが世話をしています。 コロナ前まで、ナムペットはスラタニー県の観光施設で働いていました。 ですが、パンデミックの影響で観光施設が閉鎖となり、収入も、住む場所も、食糧もなくなったためスリンに戻ってくることとなりました。 ナムペットがスリンに戻ってきて日差しに晒され続けるこ

バーンイェン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [007]

こんにちは、ゾウの村の住人です! 今日はスリン県の失業ゾウ、バーンイェンを紹介します。 バーンイェンは14歳の女の子で、彼女が生まれた時からヨンさんがゾウ使いとして世話をしています。 バーンイェンは、コロナ前まではプーケットのエレファント・キャンプで働いていました。 しかし、コロナ禍でエレファント・キャンプが廃業することとなり、収入がなくなったためスリンに戻ってくることとなりました。 そこで、ヨンさんはバーンイェンのファンからの支援も受けて新しいゾウ舎を建てるとともに、食

クワン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [006]

サワディカー!ゾウの村の住人です。 今日はスリン県の失業ゾウ、クワンを紹介します。 クワンは、スリン県で生まれた11歳の女の子です。 生まれた場所は、なんとゾウのお墓があることでも知られる、スリン県の「ゾウの村」の一つ、ノーンブア村にあるワットパーアジアンという寺院です。 クワンが生まれた時からジャンさんがゾウ使いとして世話をしています。 クワンはコロナ前にはチョンブリー県で仕事をしていました。ですが、元々いた観光施設はコロナの影響で観光客が来なくなってしまい、廃業するこ

いま、ゾウたちのために私たちが出来ること | スリン・ブリラムの失業ゾウ

サワディカー、ゾウの村の住人です! 先日、高校生向けにゾウの村での私の研究と実践についてお話しをさせて頂く機会がありました。その中で、私の調査地であるタイ東北部スリン県・ブリラム県に暮らす、まさにいま困難な状況にある失業ゾウやそのゾウ使いたちのために何が出来るのかを高校生と一緒に考えました。 今日はその内容の一部をみなさんと共有したいと思います。 失業ゾウとはどのようなゾウなのかは、以下の記事で紹介しています。 なぜ失業ゾウを支援しなければならないのか? アジアゾウは、

プッキー&ソイ | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [005]

こんにちは、ゾウの村の住人です! 今日はスリン県の失業ゾウ、プッキーとソイを紹介します。 プッキーとソイはターさんがゾウ使いとして世話をしているゾウたちです。 プッキーはスリン県生まれの女の子。誕生日がわからないので、正確な年齢はわからないということですが、まだ若いように見えます。 ソイは北タイ生まれの21歳の女性で、5歳のときにターさんの元にやって来ました。 プッキーとソイはラチャブリー県の観光施設で一緒に働いていました。ですが、コロナの影響で施設が一時閉鎖となり、収

ガティン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [004]

こんにちは!ゾウの村の住人です! 今日はスリン県の失業ゾウ、ガティンを紹介します、 ガティンはスリン県で生まれた10歳の女の子のゾウです。 写真の左側がガティンで、右側は一緒に暮らしているモンコンです。二頭はとても仲良しで、仏教行事の仕事に一緒に出かけることもよくあります。 ガティンは、ゾウ使いのリーさんの家で生まれました。 その後、サムイ島の観光施設でリーさんの息子と働いていましたが、コロナで一時閉鎖となり、仕事がなくなったのでスリンに帰って来ました。その際に、リーさ

タロー | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [003]

ゾウの村の住人です。11月第三週目に開催される象祭りも近づいてきました。失業ゾウたちもショーなどに参加する予定なので、そちらも楽しみですね! さて、今日はスリンの失業ゾウ、タローを紹介します! タローは北タイ生まれの17歳の青年ゾウです。 ゾウ使いは所有者であるトーンスックさんの息子、ジョーさんです。トーンスックさんもタローの世話を一緒にしているということです。 ジョーさんとタローは、元々スラタニーの観光施設で働いていました。ですが、その施設がコロナの影響で閉業することに