見出し画像

【古着屋散歩】函館・LOFT(ロフト)

私はもう1回人生があったら、アパレル関係の仕事をしたり、デザイナーになりたかったなと思うほど、洋服は好きです。仕事着のジャケット系は基本、敬愛する川久保玲氏のマインドが少しでも私に乗り移ればいいな、という願望を込めて、コムデギャルソンで揃えているのですが、子どもが生まれてからは、やはり教育費やらなにやらにお金がかかるので、自分の日常着は、久しぶりに古着に戻りました。

私たちが学生時代、お金も無かったので、よく下北沢や高円寺の古着屋に、散歩がてら今の夫とよく足を運んだものです。当時は、ファストファッションも走りのようなもので、安くいいものを買おうとすると=古着の方が良かったのです。(ちなみに私はアンダーカバーやSupremeなどの裏原系にどっぷりはまったストリート系だったのですが、夫はアメカジが好きでした)
ですので、古着屋に行くと、学生のころを思い出し、青春のようなフレッシュな気分になります。

ということで、北海道の古着屋を少しずつ紹介していこうと思います。

第1弾は、函館、末広町のLOFT(ロフト)です。


ツタに覆われた倉庫の建物。1階にショップ、2階にはカフェも。


LOFT (loft-hakodate.com)
市電「十字街」停留所降りてすぐ二十間坂下に位置し、
教会が建ち並ぶ元町、観光拠点のど真ん中です。

USAを中心としたユーズド、インポート品のお店です。
店内には、厳選にセレクトされた品が、きれいに陳列されています。

ユーズド品はラルフローレン、L.L.Bean、J.CREW、adidasなど、とても状態のいいものばかりです。レディースコーナーもありました。
値付けも、状態が非常にいい割に、手頃感があります。
店主の哲学を感じます。

インポート品は、私は初めて見ましたが、アメリカの刑務所で囚人が刑務作業としてハンドメイドで作っているデニム「PRISON BLUES」がありました。14.75オンスというヘビーなデニム生地、ビッグシルエットで、ストリート系が好きな男性は、かっこよくはけそうです。

ここのお店は、実は、私が小学生のころ、初めて自分で洋服を買った店なのです。もう27年ほど前です。旅行の際、家族と離れて一人で行動し、ガイドブック頼りに訪れ、確か5000円ほどの古着のadidasのトラックジャケットを買いました。このときから、ファッション愛に目覚めた感謝すべき場所なのです。所狭しと陳列された異国のかっこいいアメカジ品に、ワクワクした記憶があります。そのときから函館=おしゃれなマチなのです。

その記憶を店員さんに話したら、オーナーさんの先代のお母様が当時、輸入セレクトショップをやっていて、インポート、デットストックユーズドなどを取り扱っていたとのこと。確か店員さんはファンキーなおしゃれな女性だった記憶がありますが、彼女がオーナーさんだったかどうかは分かりませんが、息子さんに引き継がれ、長い間、お店を営まれているようです。こういうお店が数十年続くとは、さすがです。

店内にはDJブースもあり、ビースティ・ボーイズのカセットテープも売っていました。激シブです。音楽イベントも開催しているそうです。現オーナーさんはスケーターなのか…。スケーターテイストの国内のセレクト品も色々ありました。

わずかな時間の再訪だったため、取材不足なのですが、
脈々と受け継がれるマインドを感じるよいお店でした。
セーターを1着、新調しました。

函館って、おしゃれなマチ。
そのマインドをぜひ、次世代にも授け続けていってもらえるよう、応援したいですね。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?