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アーユルヴェーダ 各トリートメント 実践編

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アーユルヴェーダには様々なトリートメントがあります。 自宅でできるセルフトリートメントについて解説していきます。
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肥満のマッサージに適したオイルと塩の使い方

オイルマッサージだけでは肥満を改善することは難しい オイルマッサージは脂肪を液化して体外に排出するのに効果的ですが、オイルマッサージだけでは肥満を改善するのに役立たないかもしれないことに注意が必要です。 オイルマッサージに熱性ハーブの内服を併用アーユルヴェーダでは肥満にはトリカトゥ(生姜、黒胡椒、長胡椒の組み合わせ)、グッグルなどの熱効性スパイス(体を温め消化を促進させる作用がある性質を持つハーブ)を内服使用します。 また消化力が弱かったり、便秘がちな時にはトリファラを内

ヘアオイルの作り方

アーユルヴェーダーの髪や頭皮に良いとされる4つの材料でヘアオイルを作ることができます。 このヘアオイルは毛先の乾燥時に2.3滴つけてなじませたり、頭皮につけてシロアビヤンガ(ヘッドマッサージ)に使用したりします。 髪や頭皮に良いとされる4つの材料 ココナツオイル ココナツオイルはピッタを下げる作用があります。 アーユルヴェーダーでは頭皮は熱くするとピッタが増悪し、薄毛になったりはげたりする問題を引き起こしやすくなるため、冷性エネルギーのココナツオイルが推奨されます。 フ

アーユルヴェーダのフェイスパックの作り方

アーユルヴェーダのフェイスパックインドのアーユルヴェーダのスパにはサンダルウッドやワッチャが入っている高貴な良い香りのフェイシャルパックのメニューがあります。 私がアーユルヴェーダのクリニック&スパにいた時に使用していたインド人セラピストが作っていたフェイスパックをシェアします。 ハーブの種類 1 Vacha(Calmus )ワッチャ しょうぶの根の粉末 アビヤンガの際に最後にオイルを取り除いたり、角質を除去したり、ナスヤにも使用されるとても良い香りのハーブです。 アーユ

アーユルヴェーダの医師が治療のために行う施術12

インドのアーユルヴェーダの医師が実際に診療所で行っている次の12の疾患と治療について生徒に講義した内容をシェアします。 ・関節炎・リュウマチ・頸椎炎・腰痛・痛風・肥満・頭痛・片麻痺・坐骨神経痛・便秘・PMS月経前症候群 1.関節炎 アーマ(未消化物・毒素)を取り除く消化のためのハーブを飲んでから、マッサージします。 例 ) オイルで炒めた生姜ティースプーン1/4をお湯と一緒にとります。 生姜は生ならピッタを上げず、乾燥した粉状のものはピッタを上げます。 消化力(ラサ)が違

アーユルヴェーダー  セルフケア アビヤンガ

アーユルヴェーダー 入門者・初心者用 セルフケアとしてアビヤンガという全身オイルマッサージを自宅ですることを推奨しています。 全身を油を使ってマッサージすることをアビヤンガと言います。 入門者・初心者の方はごま油かココナッツオイルでマッサージしてください。 ごま油はもともと抗酸化作用が強く、抗菌作用や抗炎症作用があるオイルです。 初めに伝えておきますが、 実際、アーユルヴェーダのクリニックで医師はアビヤンガに使用する様々な種類のオイルに数種類の薬草を入れ煎じたものを使

アヴァピーダ

なぜ春は眠気、頭重、鼻水が出やすくなるのか アーユルヴェーダにはナスヤという頭部と頸部を浄化するために鼻孔を通して行う治療法があります。 今回はアヴァピーダというナスヤ(経鼻法)の中の一つのトリートメントを解説します。 アーユルヴェーダでは春はカファが増悪しやすくなる季節と言われています。 寒い冬に降る雪は冷たく固まる性質のカファそのものです。 冷たく固まった土も春になれば緩んで植物の芽が出てきます。 それと同じようなことが人間の体にも起こる春。 春に花粉症やアレルギ