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自分の人生始めてます

さて、勢いで行くことになった初めてのアメリカツアー。拙い英語でやりとりをして、of montrealと一緒に全12箇所を回ることになりました。地図でみてみると、、フロリダから、東海岸を登っていき、NYを経由してシカゴへ、そしてアメリカ大陸の真ん中の方をぐるっと回ってジョージア州に戻ります。最初は意外に全米じゃないんだ、、、的な感覚でしたが、走行距離とかを考えたら、びっくり!毎日6時間移動、長いところは12時間、機材も運ぶので、毎回、ドラムや、アンプ類を下ろして、会場に設置、簡単なリハをやり、数時間後には本番、ライブ後、また機材を片付けて、車に搬入、そしてその日の宿(友人のうちの床に寝袋で雑魚寝、もしくは安いモーテルに2人部屋に5人とかで入り、これまた雑魚寝)にいき就寝。翌朝、起きたらご飯を済ましてまた6〜7時間のドライブ、そして会場に到着したら、また同じことの繰り返し、が、ベーシック。これに会場がBARのところ、大学の講堂、個人の家の地下、日本食レストラン等々と様々で、各会場でギャラと一緒に食事も出してくれるので、夕飯は意外に困らなかったりもします。この感じで、第二回、第三回、とその後アメリカには定期的にいくことになります。

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*2回目のアメリカツアーの時のツアーマネージャーエリックと、後ろにはレーベルマネージャーマイク。変な恐竜のオブジェのお腹の中での一枚、本当に意味はないw

まあ大枠はこの感じですが、当然ずっとメンバーと一緒にいますので、少しずつ人間関係にズレが生じてきたりもします、さらに単一民族社会で育った自分が複合民族社会での人種差別やマナーや習慣の違いにも戸惑ったり、音楽で言えば、毎日ライブが続きますんで、毎回反省できたりもして、ライブはより強くなっていきます(技術というより精神力かなw、強くなっていくの)、お客さんの反応も様々で、こんなにもお客さんが知らない曲を、大して上手くもない演奏で、さらにはよく理解できないであろう英語で歌っているELEKIBASSの演奏を楽しんでくれるという事実を毎晩、目の当たりにさせてもらったのは本当にいい経験だったと今でも思います。

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すごい単純なことなんだけど、自分よりも背が高い人がいて、低い人がいて、太っている人がいて、痩せている人がいて、目の色が違う人がいて、肌の色が違う人がいて、野菜しか食べない人がいて、言葉が全然違う人同士が一緒に働いてたり、暮らしてたり、髪が天然パーマの人がいて、スキンヘッドの人がいて、自分より歌の上手い人がいて、下手な人がいて、もういろんなのがありすぎて、「自分の髪型が今日決まっていない」とか「お化粧のノリが悪い」とかなんか日本にいた時のコンプレックスみたいなものが、ちっちゃすぎてなにも気にならないんですよね。(多分その代わりに違う悩みとかも生まれて、日本の繊細さみたいなところのメリットデメリット的なことだとは思うのですが、大事なのは違う価値観があることに気づかせてくれた、ということでしょうかね)

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もちろんいいことも悪いことも沢山あるんだろうけど、少なくともこのアメリカの文化の中で生まれた音楽たちが好きで、そのルーツがこういった文化の中にあるんだなーというのを勝手ながら感じておりまして、まあそんな経験も含めて、アメリカツアーは本当に沢山の価値観をもらえることになり、感謝しかございません。

アメリカでのお話はもちろんまだまだ沢山あるのですが、一旦レーベルのお話に戻りたいと思います。初めてのアメリカツアーを経験して、日本でどーんと人気が!!!とも期待しましたが、そんなこともなく、ELEKIBASSは下北沢シェルターにて自主企画と呼ばれる、自分が主催を務めるイベントを定期的に開催します。イベント名はクラブイベントの時に使っていた「YANKEES' HOLIDAY」。

お昼のイベント、ここで、当時コモンビルというバンドでベースを弾いていた西山くんと自分が出会います。同い年ということもあり、仲良くなり、打ち上げとかで、自分のバンド「初恋の嵐」をやっていたんだけど、いま休止中で、とのことで、じゃあ「YANKEES' HOLIDAY」で復活しなよ、と誘って、復活一発目のライブを下北沢シェルターにて開催しました。その時のライブが縁で、初恋の嵐がその後いろいろなことがおこるのですが、それもまた別の話。そんなこんなで西山くんと同じく同い年の田所せいじという男シンガーを西山くん経由にて紹介されまして、よくつるんでは音楽の話をしておりまして、そこに西山くんより、せいちゃんのCD出せないかな?的な飲みの話の席での相談を受けまして、WaikikiRecordという名前で7インチレコードはリリースしたものの、ELEKIBASSは名古屋のabcdefg recordからリリースでしたので、結局WaikikiRecordはCDを一枚もリリースしてなかったんですよね。それじゃあいい機会だから、と田所せいじくんのCDをリリースしましょーと動き出したのがWR-002記念すべき、初めてのCDリリースとなったのです。(ちなみにWR-001はそのabcdefg recordの時にWR-001/a-g006という品番にしたので、WR001という単体の商品は存在しないのです)この一枚を皮切りに、もともとレーベルにはもちろん興味あったので、そのまま自分以外のリリースを続けていきます。

これで、イベントに興味をもち、ライブをやり、音源の流通も興味あり、それぞれの始まりを振り返ってみました。パーティ(イベント)を続け、ライブをやりつづけ、レーベルを続けて、きっと自分と仲間の居場所が欲しかったんでしょうね、自分。いやいや、まだ亡くなってないので、そんな、「あいつはほんとは、、、」とかじゃないんですが、居場所ができたか?と言われれば、吹けば飛ぶような小さなコミニティ。だけど、きちんと音楽で繋がれる仲間と場所を見つけたと思っております。

こうやって始まったイベント/バンド/レーベルがまだまだ続いていることに感謝して、そしてそれを許してくれているお客さん含めた周りの皆さんに敬意を評しまして、まずは20周年です。こちら、何が何でも楽しい日にするよー。

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同い年のSPIRO中嶋くん、武井さん初めてあった時のことは今でも覚えてますよ。新宿JAMと渋谷EggSiteでしたねー、付き合いが長い分いろいろありますが割愛しますw。空中カメラはなんて生意気な奴らだ(主に田中だなw)!と思いましたが音楽が素敵だったので、ぐっとこらえて、リリースしたなー年齢がはなれてたからできたことですな、尾島くんは、ゆーきゃんの紹介でリリースすることになったけど、まずは東京に負けないで音楽を鳴らせるところまでいきたいもんだね(単純に生活とかの話)、いやしかし尾島くんいいギター弾くもんなー、奇妙くんは初めてあった時から、あなたの歌が大好きですよ、あまり一対一で喋らないけど、たまにはサシで飲めたら面白いかな。いや、奇妙くんが嫌がるかw、徳永さんは、僕にとって兄のような存在です。本人に言ったことないけどw、兄?まあ頼れる年上です。ゆーきゃんはふわふわしてて、沢山いろんなことを話した気がするけど、全部夢の中のような感じで、今でもはっきり本音がわからないやつで、これからもそうだろうね〜。ワンダフルはもう濃い、濃すぎてなんかアレですが、サンデーさんとの出会いが、間違いなくここ数年のすべての原動力で、あい変わらずいろんな人に影響を与える人ですげーなーって思うし、まあ負けてられんとも思いますが、この人も同い年です、よかった、サンデーさんが後輩や先輩だったらまたなんか違ってただろうなー。それはいやだよーやだよー笑。OverTheDogsのみんなはそりゃあ濃い4年間をいっしょにすごしたんで(全国ツアーはもちろん、武道館や大型フェスも交通事故もメジャーレコード会社も全部)これまたいろんな想いもありますが、このあいだ久々に恒吉とサシで飲んで、変わってないな〜と嬉しかったですよ。ホフディランは何より一番なのは、単純に雄飛さんとベイビーさんが、音楽人としてすごすぎるんですよ。「ポップ」ということに関してこの人たちは近づけば近づくほど尊敬しかないってぐらい素晴らしいんです。また、これ、そのすごさをあまり感じさせないところも含めてw。かかわれることを本当に嬉しく思います。PARIS on the City!も空中カメラ同様、最近のリリースでのかかわりで年齢の差があるので喧嘩にもならずなところがあるぐらい生意気なところがあるんだけど、その分純粋なところがあったりして、「おじさんなんか応援したくなっちゃったよ」みたいな気持ちが湧いてくるんですよね。っつってもそこまで若くないか。でもなんか感情的なぐっとくる瞬間をもっているバンドですよねー。

まあいいだしたらキリがないですが、DJで参加してもらう、ソフテロ石川くん、まさかずさん、夢見る港長坂くん、元ELEKIBASSの菅原くん、The Bookmarcs近藤さん、洞澤さん、吉田くんにTKC、ほんとみんなとの歴史が沢山あって面白すぎる、VJのやっちゃん、るかちゃん、そりゃあこれまたいろいろございました、Food Lottieのルミちゃん、まあいろいろありますよw、そしてアップルズインステレオのロバートシュナイダーですよ、何と言っても。10代の頃から大好きなヒーローがこの場にいてくれる。そんな最高なことありません。そして何よりもELEKIBASSのメンバー、亀田くんは今だに一緒に住んでますし、菅田さんはいつのまにかこんな付き合いになるとは思わなかったですけど菅田さんの跳ねてる8ビート好きなんすよー、高宮くんは最初フレットレスベースしか持ってない変に老けた20代前半の若手プレーヤーだったけど、見た目相応の歳になってきたな〜、植木くんは生真面目な性格がプレイに出てて、ピアニスト!という感じで、そこが嫌いじゃないw、三沢さんは本当に最初からELEKIBASS を褒めてくれてる変な人だなーって印象で、並木ちゃんはほんとやる気ある管楽器プレーヤーで、頼もしいし、入江くんは出会ってまだ数ヶ月だからわかんない笑

もちろんここに出演しないワイキキからリリースしたアーティストもいれば、いろいろな立場で関わってくれた人たちが沢山いて、ひとりひとりにお礼を伝えたいですがキリがなくなるのでこの辺で締めますが、、たかだか20年。

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特設サイト http://20th.waikikirecord.net

誰だって20年は通過するんです。でも自分のわがままでこうやってお祝いの場を作って参加してくれることが嬉しいですし、人間のエゴこそ人生の面白くなる素だと思います。誰だって自分の人生の主人公は自分、でも主人公がいつでもかっこいいわけじゃない、とても面白くない物語の主人公かもしれない、でも主人公は主人公なんです。脇役を演じる物語の主人公でもいいんです。でも主人公なんでお祝いをするんです、悲惨な失敗するかもしれませんがそれも物語なんでいいんです。

このnoteは続けますが、「この人死ぬんじゃないか?」的な、フラグっぽい20周年目前のワイキキ振り返りシリーズは一旦完結とさせてもらいます。

こちらも是非 

ホフディラン小宮山雄飛×ELEKIBASSサカモト×ワンダフルボーイズSundayカミデ 鼎談「売れなきゃかっこ悪いのか? 激動のインディシーン20年を振り返る」https://www.cinra.net/interview/201908-waikikirecord_kswmn




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