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タンテ壊れた?と思ったら試してほしい事

空前のレコードブームで、昔ハマっていたDJプレイやレコード鑑賞を再開される方が激増しています。

20年くらい前に購入し、押し入れに眠っていたターンテーブル(レコードプレーヤー)を久々に出して、レコードをかけてみると、うまく音が出ない。壊れた・故障したと当店にご連絡されるお客さまも激増しています。

実はちょっとしたお手入れで、簡単に治ることが多いのです。

・スピーカーの片方から音が出ない。
・トーンアームを上げ下げすると、時々物凄いノイズが鳴る。
・コントロールヴァイナルが誤作動する。


赤白ケーブルは、強い力で斜めに引っ張ると断線します。しかし、ご家庭での使用で、触ってもいないのに断線することはまずありません。

「簡単にできる」というネットの大ウソ情報を信じて、赤白ケーブルを付け替えようとして大失敗し、当店に修理を依頼される方が年間数十人いらっしゃいます。赤白ケーブル基板のハンダ除去とハンダ付け、後処理は熟練者でも難易度が高い作業なので、温度管理のできない安物のハンダごてと、屑ハンダを再生した中国製の粗悪な百均ハンダで行う素人作業は本当に無謀です。

まず、レコード針(カートリッジ)が付いているコネクタの端子を磨いてみてください。端子の酸化皮膜は、無水アルコールをつけた綿棒で拭いた位では取れません。レコード針側の端子は布で、アーム側の端子は消しゴム付鉛筆(おすすめはダイソーの2B鉛筆)の消しゴム部分で磨くと酸化皮膜が取れます。絶対にやってはいけないのは、端子に唾をつけることです。端子が酷い錆で破壊されます。

オルトフォンのコンコルドカートリッジを使われている方は、コネクタを少し緩め、カートリッジをアーム側の端子になじませる様にカタカタさせ、コネクタを再度締めてください。コンコルドの端子とアーム側の端子の位置が若干異なるので、接触不良が起きがちです。

シュアーやピカリングのカートリッジの場合、経年劣化で内部コイルの断線が起きやすいです。カートリッジを交換して確認してください。

・電源を入れると「ブーン」や「ジー」というノイズが出る。

ターンテーブルから、電源コード・赤白ケーブルの他に一本の細い線が出ています。その線を、アンプまたはミキサーのGND(グラウンド)と書かれているネジ端子に繋いでください。決して壁コンセントの「アース」につないではいけません。

ほとんどはこれで治ります。めでたしめでたしではありますが、片方から音が出ないのは不調の前兆でもあります。
当店でメンテナンスすると音質向上し、回転も安定しますので、ぜひご検討ください。

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