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礼砲とは 国際儀礼(プロトコールマナー)

このたび、フィリップ殿下の追悼のため41発の礼砲が放たれたという記事を拝読し、あまり馴染みのない国際儀礼である礼砲について書きたく存じます。

フィリップ殿下の追悼のため41発の礼砲

エリザベス英女王と73年以上連れ添ったエディンバラ公爵フィリップ殿下が99歳で死去し、イギリス国内をはじめ各界から追悼の言葉が相次いでいる。ロンドンのウェストミンスター寺院は9日午後6時から、殿下が生きた99年間をたたえ、1分ごとに計99回、鐘を鳴らした。10日正午からは追悼のため41発の礼砲が、国内各地で放たれた。  引用 BBC NEWS

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動画: BBC


礼砲とは

国際儀礼の一つであり、敬礼方式の一つです。国家と国家の敬礼交換というものと、礼砲を受ける資格のある人への敬意の礼砲がございます。

国家間の礼砲

答礼砲のできる港湾で交換される敬礼交換の儀式は以下の手順で行われます。

1.来航の外国軍艦が21発の礼砲をはなつ※敬礼マナーとして、発射中は、入港地の国旗を掲げること

2.入港地軍艦憲は、来航の軍艦に対し、21発の礼砲を答礼とすること

例外:外国軍艦に元首か礼砲を受ける資格のある皇族あるいは大使がのっている場合は以下の形式で行われます。

1.入港地の軍艦憲側から礼砲を放つ。

2.来航の外国軍艦はこの礼砲に答礼の礼砲は発射しない。

礼砲を受ける資格のある者の礼砲数

君主、大統領、皇族 21発

副大統領、首相、国賓 19発

大使 17発

公使 13発

代理大公使う、総領事 9発

領事 7発

※軍の大臣と長は、階級のいかんにかかわらず17発(英,独,仏,伊,加,米)

フィリップ殿下追悼の41発の敬意​

このたび、フィリップ殿下の追悼の礼砲は41発も放たれました。最高21発と決まりがござます。しかしながら場所が変われば、合計が上限を超えることは問題ございません。今回は、ロンドン、エディンバラ、ウェールズ・カーディフなど各地で放たれた合計で41発でございました。

21発が最敬礼だということを鑑みますと、今回の41発がどれ程の敬意を表していたのかが想像できる事でしょう。


エリザベス女王、イギリス王室そしてイギリスの国民が大きな悲しみに包まれている事と存じます。

ここに、哀悼の意を表します。

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