肉巻きおにぎり
子育てをしていると、ときどき、心配になったり、自信がなくなったりすることがある。
わが子はただただかわいくて、母にとっては、無条件に愛おしくて。
でも、やっぱりいつか母のもとを離れて、社会の中でしあわせを見つけてほしいから、
母の前では許せることも、他の価値観の中ではうまくやっていけないことは、何とかしてあげなければと思うことがあり。
母が何とかしてあげられるのか、
母にしかできないのか、
母には多くはできないのか、
受け止めることが何より大切なのか、
迷いながらだけど、
考える先はわが子のしあわせな未来のため。
ああ、ほんと幸せな人生を生きてほしいな。楽しいことばかりじゃないけど、乗り越えられるしなやかさを持って、周りに感謝して、前向きに明るく進んでいけるような。
そっか、今は毎日一緒に過ごしている私がそんなふうに暮らしていればいいのかな。
なってほしい姿に、まずは自分がなれるように。子育ても、いつも前向きにこつこつ笑っていられるようにいたいなと、書きながら思いました。
結局は、私もわが子もそれぞれ自分だから。自分を成長させるしかないんだよね。
うん。
タイトルの肉巻きおにぎりは、わが子の大好物。遠足とか、運動会とか、特別なときはいつもこれを作ります。
俵型おにぎりをラップで作って、薄切りの豚肉を広げて1枚ずつ巻いて。巻き終わりに片栗粉。肉がはがれないように。
全面に焼き目をつけるために少しずつ向きを変えながら焼いて。焼き目がついたら蓋をして弱火で少し蒸し焼きして、完全に肉に火を通す。火が通ったら焼き肉のタレをかけて、からめて、できあがり。
これを喜んでくれるわが子に、私が喜んでいる。
こういう、喜んでもらえる好物を、ときどき丁寧に作って、いつか思い出してもらえるように、いつか大人になっても変わらず作ってあげられるように、
今はそんなことも大事なのかなと思ったりするのでした。