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2023/03/28 日記『違う冬のぼくら』ネタバレを含みます


おつかれさまです。海苑の時間です。

・はじめてのPCゲーム『違う冬のぼくら』プレイし終えた〜……!一周目のみで恐らく六時間かかっています。

・卒業式や卒業旅行を経て、いつまでもそばにいたいと心から願うような相手とも、それでも自然に、いずれは疎遠になってしまうのかなとよく考える。お芝居の先生に「大学に入ったらそこでの友達と過ごすほうがずっと楽しいと感じるはずだよ」と言われるので、そうなのかなあ、なんて。

・二周目のエンディングの、青春に思いを馳せてあんなこともあったよなって大人の視点で語らうためではなく、ハルについて究明するためにもう一度あのころにアクセスしようとする姿勢がよかった。その瞬間の「ぼく」は終電に揺られるくたびれた大人ではなく、たしかにもう忘れてしまったあの日の存在に見えた。

・一周目のような、映画『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせる「もう二度と戻れないあのころを思い出として抱えて行く」終着ではなく、ぼくたちは今だって、いつだって、無邪気になってよいのだと思わせてくれるあの結末が好きだった。救いだった。追求したいものに能動的でいた青春のきらめきを忘れないでいてよいのだと(ゲームを作ったひとはいわゆる)大人(という生きものであろう)に肯定されたような気になって嬉しかったし、わたしはわたしが誇らしかった。未だ子どもであり続けたいと願い、縋る、わたしが。

・ふと『銀河鉄道の夜』を読みたいと思ったとしても購入するまでに至らなかった大人のぼくとちがって、思い立ったその日に花火で爆弾を作って、翌日には山に繰り出すような。そんなさ。

・春が来て、さくらだってもうすぐ散る。夏が来る。大人になんか死んでもなりたくない。

おやすみなさい。

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