【読書】『13歳から鍛える具体と抽象』細谷巧
新書でも出ていますが、新たに中学生以降の学生をターゲットにリリースされたようです。前々から新書の方を読みたかったのですが、ちょうど図書館で貸し出し中であったため、こちらを拝読しました。
(新書も流し読みしましたが、本質は同じですし、ポイントも絞られているのでかえってこちらの方がわかりやすくてよかったかもしれません)
「13歳」と具体的に記載しているのも刺さりやすい「当てはまる人が少ないほど共感度が上がる」を意識してのタイトルでしょう!
以下学んだことを列挙。
具体と抽象は階層構造でまとめられる
いわゆるピラミッドストラクチャーです。
階層構造は切り口や粒度によっても変わる
ここはまさにそう。分け方は切り口や粒度によって異なるので、人によっても変わりうるもの。クリエイティブなところですよね。
5W1H。中でも大事なのはWHYとHOW!知識ではなく、思考
このWHYとHOWの二つはAIにはできないこととのこと。
たしかにそうかもしれない。HOWとかはバンバン出してきますけどね。
WHEN、WHERE、WHO、WHATといった「いつ、どこで、誰が、何をしたか」といった知識はなかなか振れ幅がないところで、「なぜやるのか?」「具体的にはどう当てはめられそうか」などのWHY、HOWの部分の、抽象化と具体化の行ったり来たりは、思考訓練しといた方がいい。
ここがクリエイティブなところ(二回目)
AIに意思はないですしね。
文章もコミュニケーションも立体的に考える
立体的に考えるというのはもちろん具体と抽象を使うことなのだが、次のような言葉を使うことを指している。
「要するに」
「端的にいうと」
「まとめると」
「たとえば」
「具体的には」
最近気づいたのだが、ユーザーに製品デモを終えるときにも、初めに伺った解決したい課題に沿って、まとめ直すと感触が良いな、と思っていたのは、この立体的に考えることが生きていたのかもしれない。
「⚪︎⚪︎というサービスになっております。まとめますと、御社の▲▲はこの◾️◾️を行うことで防げるようになり、また、◆◆の場合は⚫︎⚫︎を使用いただければで解決できるようになります」
みたいな。
突っ込まれやすい具体化は人の心得
これもコミュニケーションの一つ。
自己紹介をするときに、抽象的すぎるとコミュニケーションする気あるの?みたいなことがあるし、「関心マップ」という、自分の関心事があるものを書き出すワークショップでも、深い粒度の尖った内容を書いて、それがもし一緒の人がいたら、めちゃくちゃ仲良くなれるということがある。
この辺のいい塩梅の具体と抽象はコミュニケーションにも役に立つといいます。
(この辺の練習は自分にとっては4行日記が役に立ってる気がする。事実、発見、教訓、宣言にまとめるやつ)
以上、ということで、これはできるだけ身につけたい思考技術だし、これからも深めていきたい。
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