まち

甘酒と胡椒と落雁が好きな社会人(しゃかいんちゅ)。プライドと座高と血圧が高い。ここでは…

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甘酒と胡椒と落雁が好きな社会人(しゃかいんちゅ)。プライドと座高と血圧が高い。ここでは日記やエッセイ。

マガジン

  • 日記

    日記。それ以上ではないがそれ以下である可能性が高い。

  • 旅行紀

    旅行は楽しい。写真をたくさん撮るのもいいけど、旅行中の出来事を文章にして残すというのも悪くない。旅行中にいろいろとメモ帳に打ち込みまくったおかげで、フリック入力が格段に上手くなった。

最近の記事

昨日の日記(2023.03.15)

 空の水色がうすぼんやりしてきた。  春だ。  年度末だ。  過去の自分が先へ先へと送り出した〆切は、なぜか年度末とかそういう忙しい時期にみんな一斉にやってくる。具体的には先々週から今週にかけて。  それはもうひどい有様だった。睡眠時間と仕事の時間を削れるだけ削った。他に削るものあったろ。  そういうわけで差し迫った〆切にかまけていたせいか、部屋がくしゃがらについて調べ始めて一週間経った人みたいな有様になった。(注:5月に『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開されます。楽し

    • 2021創作振り返り

       激動の2021年が終わろうとしている。  とはいえ激動なのは今に始まったことではない。2020年から社会は激動も激動、あらゆるものが変わっていって無常感を味わいまくっているのはたぶんおれだけではない。  コロナ事変であっぷあっぷしていたのはもちろんのこと、個人の生活にもかなり大きな変化が生じた。ついに学生というお気楽な身分を脱し、いち社会人として名乗りを上げたのだ。24年間住んだ九州にも別れを告げた。とはいえ上洛したおれの新居はいまだ洛外であり、すなわちおれはまだ京都まで辿

      • FF14日記②

        FF14を始めてからしばらく経った。上限のレベルは80で、現在のレベルは40過ぎ。メインのクラスは「剣術士」で、今はクラスからジョブに格上げされて「ナイト」になった。どうして剣術士を選んだのかというと、ファイナルファンタジーの主人公が剣と盾を持っていなくてどうする、という先入観があったからだ。おれはファイナルファンタジーを4しかプレイしたことがないので、たぶんそのせいだろう。このときのおれはプレイヤーの役割が「タンク」「ヒーラー」「DPS(アタッカー)」に分かれており、剣術士

        • FF14日記①

          おれがファイナルファンタジーXIV(オンラインゲーム。以下FF14)をはじめたのは4月頃である。そう、新型ウイルスの流行により学校に行けず、家に閉じ込められている頃だ。さて、事の発端は4月からさらに数ヶ月前まで遡る。遠くに引っ越す友人が「プレイステーション4を一万円で買わないか。好きなソフトもつけてやる」と持ちかけてきたのだ。おれはその悪魔のささやきに頷いてしまった。こうして我が家にプレイステーション4がやってきた。最初に選んだソフトは「グラビティデイズ」というやつで、キャラ

        昨日の日記(2023.03.15)

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        • 日記
          11本
        • 旅行紀
          14本

        記事

          カラオケ日記

          諸君。おれはカラオケが好きだ。カラオケが大好きだ。どうしてか?知ったことか。生まれたときから好きなんだから仕方ない。この世に生を受けたおれの第一声は「パパ」でも「ママ」でも「天上天下唯我独尊」でもない。「カラオケ行きてえ」だ。先輩と、友人と、後輩と、あるいは知らない人と、カラオケに行くことほど楽しいことはない。ところでさいきんのアーチストは皆異様に高い声で歌うな。おれはさいきんの若者だから御多分に洩れずさいきんのアーチストの曲ばかり聴いているのだが、いざカラオケに行ってみると

          カラオケ日記

          研究日記

          おれは研究が苦手だ。それなのに大学などという退廃的な場所に通って研究などというものをしている。意味がわからない。今日はおれの研究を料理に例えて説明してみようと思う。なぜそんなことをするのか?書かねばならない論文の〆切が迫っているからだ。人間は現実から逃げる生き物である。おれは人間である。だからおれは現実から逃げる。明確な三段論法である。以上。さて、説明だ。ここに包丁がある。そして、とてもとても固い食材がある。岩より固い肉だ。これを包丁で切るのは無理だ。刃が通らない。しかしその

          研究日記

          気持ち日記

          上から水滴が落ちてくるので家から出ないことにした。外は水浸しになっていて、しばらく乾きそうにない。水が落ちてくるのはこれが初めてのことではない。何日も続くこともあれば数時間で終わることもある。今回はどれくらい続くだろうか。……といった感じで「雨の概念を知らない人間」の気持ちになって日記を書こうとしたが、数行で挫折してしまった。おれは人の気持ちになって考えるというのが苦手なのかもしれない。本ばかり読んできたせいだろうか。もっと人間と関わるべきだったのかもしれない。いや、違う。お

          気持ち日記

          漬け丼日記

          祖国はおれを裏切った。信じた友さえもおれを裏切った。皆おれから離れていった。最後までおれを裏切らなかったのは、スーパーで買ってきた半額の刺身をめんつゆに漬け込んで炊きたての白米の上に乗せた漬け丼だけだった。そういうわけで漬け丼だ。今日はサーモンとマグロとヒラメとカンパチ、漏れなく半額である。しめて530円。明らかに二人前の分量だが気にしないことにする。じっさいのところ魚は何でもいい。たしかに赤身と白身が両方あれば彩り豊かになるかもしれないが、料理の彩りにこだわるようなやつはそ

          漬け丼日記

          VR日記

          VRとかいうやつが話題になっている。おれは勤勉なのでVRについていろいろと調べたのだが、巷でVR元年と呼ばれているのは2016年。VRの研究自体が始まったのは1960年代。まったく、そんなに前から話題になっていたとは知らなかった。おれは世事に疎いのだ。ともかくVRというやつはとてもすごいらしく、しかし何がどうすごいのかと言われれば、やってみればわかる類の、つまりはやってみないとわからない類のすごさであるらしい。さいきんは映画も3Dで上映されていたりするが、あれと似たようなもの

          VR日記

          生産的な日記

          おれは家で何か生産的なことをするのが非常に苦手なタイプの人間である。何もできない。何も書けない。何も作れない。おれが家にいるとき生産しているのは二酸化炭素と老廃物ぐらいだ。家は何かをする場所ではなく何もしないための場所であるというのがおれの持論である。最近はラップに包んで冷凍しておいたご飯を皿に乗せることすら面倒になり、そのままテーブルに置いてラップを広げて食っている。特に支障はない。食べ終わったらそのまま捨てられるし、むしろ洗い物が減って快適である。そんなおれが何か作業をし

          生産的な日記

          ピザ日記

          2020年、おれの食生活はドミノ・ピザに半ば支配されていた。嘘である。そんなに頼んではいない。だけどもこれまでの人生でもっともドミノ・ピザを注文した一年であったことは確かだ。きっかけはツウィッターである。おれはツウィッターというものが大好きで、暇さえあればツウィッターを見ているし、暇がなくともツウィッターだけは見ている。ツウィッターはおれと電子の海を繋ぐ湘南新宿ラインなのだ。波のように押し寄せてくる情報の大半は有象無象の塵芥なのだが、時たま非常に有用なものが浜辺に流れつくこと

          ピザ日記

          空を見上げて口を開け続けていたら、棚からぼた餅が降ってきた話

           報告を兼ねた長めの日記とお礼を書こうと思う。最初は六年以上前の話から。六年! むかしむかしあるところに……から書き始めてもいいぐらいだ。  高校三年生の夏。高校の行事の一環でアメリカ研修旅行に行って、体験記みたいなものを書いた。研修の引率をしていた英語の先生に「あんたは文章が上手だね」と言われ、どうやら自分は文章が上手らしいと知った。言われてみれば、ずっと国語と英語だけ妙に成績がよかった。  普段は授業中に寝たり、配られたプリントを全部ロッカーに溜め込んで崩壊させたり、体

          空を見上げて口を開け続けていたら、棚からぼた餅が降ってきた話

          誕生日

           このたび、皆様の温かい支えのもとで、なんとか23歳の誕生日を迎えることができました。  このように頼りない人間でさえ23年もの間生き延びられるのかと思うと、現代社会の優しさに開いた口が塞がらない思いです。もしもぼくが旧石器時代に生まれていれば、数ヶ月で骨になっていたに違いありません。  最近は就活の真っ最中で、コンスタントに将来について考えたり悩んだりしています。悩まないのが取り柄だったはずなのに。  晴れの日は畑を耕し、雨の日は本や漫画を読みつつのんびりと暮らしてい

          誕生日

          2019年・振り返り

          今年が終わろうとしている。 大学一年生のときは「小説家になろう」で連載していて、毎日四千字ぐらいずつ書いて投稿したりしてた時期もあった。それが今や、〆切前だけうんうん唸ってなんか変なのを捻り出すだけの日々。部誌への投稿も、部外のアンソロジーに寄稿したものを手直しして載せるばかりになりつつある。あの頃の溢れんばかりのエネルギーというか意欲というか、そういうものはすっかり絞り尽くしてしまったみたいだ。 とか言ってるけど、実を言うとそれなりに書いている。今年書いたもので言うと、

          2019年・振り返り

          恩返し

          noteを書くのも久しぶりである。 母親がTwitterを始めたので、昔書いて放置していたこの文章を載せてしまおうと思う。母親のTwitterとこの投稿に何の関係があるのか? それはまあ、読めばすぐにわかる。 大学生になってから、本格的に小説を書き始めた。 大学一年生の頃は「小説家になろう」というWebサイトで作品を投稿していたが、やがて「カクヨム」という新しい小説投稿サイトが誕生した。使ってみて、シンプルで見やすいサイトデザインや機能が気に入った(小説家になろうは古くか

          恩返し

          日記

           気怠い一日だった。  何をする気も起きず、一日中ごろごろして過ごした。このまま夜を迎えてはいけない、そう思い立った僕は夕方頃にのそりとベッドから起き上がって原付に乗り、少し遠くのブックオフに向かった。  そして漫画を読んだ。「BEASTERS」と「北北西に曇と往け」が面白かった。しかし家の本棚はもう容量オーバーだ。新しく買い揃えている余裕はない。  立ちっぱなしだったので足が痛くなって、ブックオフを出た。  帰り道には、いくつかのラーメン屋がある。行ってみたい。だけ