中野 陽子/象研究家/elaboo(えらぼう)

🐘象が大好きな中野ヨーコです。なぜ象が好きなの?「ゾウってすごいでしょ?」象のことだけ…

中野 陽子/象研究家/elaboo(えらぼう)

🐘象が大好きな中野ヨーコです。なぜ象が好きなの?「ゾウってすごいでしょ?」象のことだけでなくいろいろと。 elaboo(えらぼう⇒http://elaboo.org)は賢い買い物、“考買力”向上。まず、「食品トレーサビリティ」が常識となればいいな。

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最近の記事

    • マサイマラ国立保護区でのバルーン体験

      乗りました。熱気球=バルーン!  一つのバルーンに16名+パイロットが乗り、左右の炎をプロパンガスの燃焼調節しながら、上空へ上がったり下がったり、右に左にとゆらゆら。早朝の気温の低い時間でないとバルーンは上がらないので、日の出前の5時半から1時間ほど乗りました。 私が感激したのは、たたんであるバルーンを広げ熱風を送り込み膨らますその作業です。1時間ぐらいの間に、若い男性10人ぐらいがバルーンを膨らますための力仕事をします。 乗船バスケットは横並びで4人×4ブロックの16人乗

      • サンブル族のこと

        2日間のアンボセリ国立公園では、ゾウ、キリン、トムソンガゼル、ダチョウなど草食動物にたくさん巡り会えました。そしてケニア43の部族のひとつ、サンブル族を訪ねる企画がありました。 数年前の干魃でサンブルの部族はたいへんな苦労を負ったそうです。詳細は国連の広報センターの記事が「Africa Renewal 記事・日本語訳」にあります。今回の私たちのツアーでは、サンブル族の歌や踊りを見せていただきました。暮らしぶりや生活のことを始め、孤児のこどもたちも一緒に学べるように、とアクセサ

        • ゲーム・ドライブ

          ケニアの野生動物たちを間近に観ることができるサファリを巡るゲーム・ドライブ。ゲーム・ドライブの語源は、ゲーム=ハンティングだったそうですが、現代はゲーム=撮影/観察に変わり、観察ドライブです。 2023年6月のコロナ禍解禁明けで、ケニアのサファリ・ツアーに出かけることができました。「アフリカゾウに会いたい」、という私の願いを実現に導いてくれたのは、動物写真家の渡壁大(通称だいちゃん)さん。本当に心づくしのツアーをコーディネートで感激しています。参加者7名と案内役のだいちゃん

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        • 福岡伸一
          0本

        記事

          サバンナツアー2023 その1

          ドバイからナイロビ、アンボセリ国立公園へラオスで象使いのトレーニングを受けた2019年。その後、コロナ感染症での行動制限が解け、やっと2023年の6月にアフリカ象に会いに行くことができました。今回のツアーは念願だったサバンナのツアーを、30年間アフリカに通い続けている動物写真家の渡壁大さん(だいちゃん)がコーディネートをしてくださり、9名のツアーとなり実現したものです。 旅立ちの日は2023年6月3日。日本の半分が大雨の影響で、新幹線は一晩停まってしまった日なのですが、7名が

          サバンナツアー2023 その1

          ぞうくん

          ※トップ画像はあかね書房の『ぞうくんの すてきなりょこう』のp.31の絵です。 仲良しのエリちゃんは、よくお出かけをします。 そして、ゾウが大好きな私のために、お出かけ先でゾウのシルエットを見つけるとその場で写真を送ってくれます。ある時など、ゾウ柄のワンピースを見つけて買ってきてくれました! エリちゃんは、いつの間にかゾウのシルエットに素早く反応できる「ゾウ目」を養っています。もちろん、私もゾウ目の持ち主です!でも、最近は、感染症パンデミックで、あまりお出かけをしないので

          『ゾウと巡る季節−ミャンマーの森に息づく巨獣と人々の営み』

           タイトルの写真は、大西信吾さんの写真と文章による㈱渓流社から2010年に出版された『ゾウと巡る季節−ミャンマーの森に息づく巨獣と人々の営み』です。この本のページをめくっていると、ゾウが人に仕えるためのトレーニングの写真などつらい気持ちにもなるページがあります。ミャンマーには使役ゾウという、人間に仕えるゾウがいるようです。  ラオスで象使いのトレーニングを受けた時、「昔は象は人間に仕えて働いていたけれど、荷運びが象からトラックに移り変わり、象が生きていくために(野生には帰せ

          『ゾウと巡る季節−ミャンマーの森に息づく巨獣と人々の営み』

          ノイズ

           ※今回は番外編。ゾウは出てきません。  東京、竹芝に2020年8月から「Dialogue Museum 対話の森」が開設されました。 世代。ハンディキャップ。文化。宗教。民族。 世の中を分断しているたくさんのものを、 出会いと対話によってつなぎ、 ダイバーシティを体感するミュージアム。  体験型の場で、その場その時の人との対話を紡ぐという珍しいミュージアム。 私が体験したのは視覚に障害があるアテンダントが進めてくれる対話によるもの。新型コロナウィルスの関係で、お互いが近

          ある朝の夢

           2020年の7月は熊本の豪雨災害をはじめ、東北地方まで、各地で大雨の被害がありました。直接の被害に合われた方はもちろんのこと、農業関係者も大きな被害を受けられているようです。ご親族などで被害を受けられた方もいらっしゃるのではとお見舞い申し上げます。  私の所属の生活協同組合からは、産地の被害報告も届きます。東京住まいの私ができることは、少額ながら、寄付やカンパです。産直で顔のわかる関係で、使途報告も明解なので、支援の類は所属の生協を通じて行っています。話はそれますが、今年

          神としての象

           我が家には何体かのガネーシャの神様が飾られています。  ガネーシャはインドの神様のひとり。顔がゾウで身体が人。エスニックなお店でもよく見かけます。商売繁盛だったり知恵の神様、はたまた障害を取り除いてくれる神様として崇められているので、人気があります。ヒンドュー教から仏教へ伝わり、日本では歓喜天としてお寺に祀られています。  ガネーシャがなぜゾウの頭?と不思議に思うのですが、かいつまんで言うと、破壊の神シヴァ神が、息子(だけれど、見たことがない)ガネーシャの首を切り落とし崖の

          ゾウはおことわり

          この優しい絵のタッチはユ・テウン。先だって書いた『かさの女王さま』の絵の方です。 『ゾウはおことわり』(リサ・マンチェフ作 ユ・テウン絵、たなかあきこ訳 2016年、徳間書店)。ペットの集まるパーティへ、男の子とゾウくんはお揃いの赤いマフラーをしてお出かけ。ところが、会場の入り口には「ゾウはおことわり!」とあります。なんて悲しいのでしょう。主人公の男の子はがっかり。その男の子を元気づけようとするゾウくんの歩く姿がなんともかわいいのです。ゾウくんの気持ちが伝わってきます。

          象と話をした少女

           11歳の少女レイが主人公の絵本『象と話をした少女』(文芸社)。ゆめのロバさんの文と高岡洋介さんの絵、2016年に出版。どことなく昭和の香りがしてきます。それは、物語の作者の口をついて出た「メロディ」、挿絵ならぬの挿し歌の譜面も載っているのですが、その雰囲気も昭和の香りが漂います。  レイは、多くの人とはちがって、象とコミュニケーションが取れて、レイ自身が大きな耳を持っていて、象とは耳を使ってコミュニケーションをとることができ、山中で飛行機事故にあったときに(乗客は全員助か

          アフリカの夜~知られざるゾウ家族の物語~

          2015年放映のNHKの番組「アフリカの夜〜知られざるゾウ家族の物語〜」の再放送(NHKのリンクはこれしか見つけられず…)。トップの画像は放送中の映像です。アフリカ南部のボツワナ共和国の象を追ったものでした。象の偉大さが描かれていて感動。象が低周波の音を足裏で感じ、お互いもきっと低周波の声でコミュニケーションを取っているのでしょう。  象は母親の仲間の群れで移動します。時々群れからはぐれてしまう子象がいたり、はぐれてしまうと、ライオンやハイエナの餌食になってしまいます。わか

          アフリカの夜~知られざるゾウ家族の物語~

          死を悼む動物たち

          自然人類学者の著書『死を悼む動物たち』(2018、草思社文庫、バーバラ・J・キング著/秋山 勝訳)はヤギ、ニワトリ、犬、猫、クマ、ゴリラ、イルカを始め、さまざまな動物の観察記録が記されている。電子書籍はあまり好みではないが、検索機能など調べ物には重宝する。この本は動物たちが総出演しているので、電子版書籍(2011年刊行)を入手。 どの動物たちも親子や仲間の死に出会うと、悲しみの表情や行動を表すそうだ。動物の中でもゾウが仲間を悼む様子は、大好きな物や枝や草を捧げたり、さな

          ニゴンボランカ

          2020年3月のある日、桜の開花まであと一息の晴れた平日のランチに集ったニゴンボランカ。ここは、友人のおすすめのスリランカの家庭料理のお店。国立駅から15分ほど歩いた住宅街にあるため、わざわざ出かけなければならない。誘った友人たちも知らなかったお店なのは、2019年の秋に開店したばかりだからだろう。 以前、スリランカに住んでいた友人の一人はスリランカの事情に大変詳しい。彼女が感激していたのは、生ココナッツのふりかけ(?)が使われていたこと。生のココナッツは傷みやすいため、日

          わたしはゾウがすきなのでございます

          この絵は、絵本『かさの女王さま』(シリン・イム・ブリッジズ作 ユ・テウン絵、松井るり子訳、2008年 セーラー出版改名後、らんか社)の表紙です。作家の二人はアメリカ在住で、作家は中国系アメリカ人で、絵は韓国生まれで大人になって渡米した人。 表紙のゾウに乗った主人公のヌットは、自分で描いたゾウの傘を高々とさして、うれしそう。絵を描くこととゾウの双方が好きなのです。 蝶や花を描いた傘を作るという、タイの伝統を守ってきた村が舞台です。ヌットの家族は代々、木と竹で傘の骨を組み、紙

          わたしはゾウがすきなのでございます