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酢豆腐

VINEGAR TOFU

酢豆腐は一口に限る

この”酢豆腐”は、同題の落語の演目のサゲである「酢豆腐は一口に限る」から着想した、”NaClを析出させた多孔質状の無機物”です。

NaCl析出多孔質無機物の作り方

準備
・石:多孔質無機物
 ここではモルタルを使っています。肉眼では見えませんが、モルタルには小さな穴が無数に開いています。
 大きさは2〜3cmが手ごろです。大きくてもいいのですが、大きすぎるのは好ましくありません。
・液:過飽和食塩水 300mL
 鍋に水300mLを入れ火にかけ、弱火で温めながら食塩を溶けなくなるまで加え続けます。辛抱強く攪拌してください。食塩はおおよそ40g/100mL溶けます。鍋底に溶け残りが出はじめたら火を止め、そして冷まします。時間があれば一晩置きます。冷ました後はペットボトルのような蓋つき容器に移しておくと便利です。
・容器:樹脂製容器
 石が余裕を持って入る底面であり、高さは石よりも深いものを用意してください。2〜3cmの石であれば、底面は5cm以上が好ましいです。大きな容器の場合には、用意する液の量を増やしましょう。
・受皿
 浅くて構いませんが、上の容器が入るものを用意してください。
手順
0)液を作る(前述)
1)容器に石を入れる
2)1に液を石の上面だけが出る程度まで入れる
 ・石のうち液面から出ているにも関わらず毛細管現象で濡れている部分に白色NaClが成長します
 ・液内には透明NaClが綺麗な四角で成長しますが、石への接着が弱く、ホロホロと剥がれてしまいます
 ・白色NaClは、地面に垂直な面にはあまり成長しません
3)2を受皿に入れ、直射日光を避けた場所に置き、静かに待つ
 ・1日ほどで白色のNaClが析出しはじめます
4)毎日確認する
 ・容器の壁にNaClが析出し、それを伝ってじんわりと水があふれますので、受皿からあふれる前に受皿の水を捨てて洗うこと
 ・液が足りなくなってきたら足すこと、足し過ぎに注意
5)好みのNaCl具合のところで石を液から取り出し、石を乾燥させる
 ・液は単なる塩水ですので、水で洗い流せます
6)接着の弱い塩を指の腹で転がし落とせば完成です
 ・NaCl析出の石は、国や地域によっては、祈願の対象や縁起物として利用されています