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推敲には「Word」が圧倒的に便利なのだが… 致命的なエラーを改修してほしい

記事を書いてみたい学生に、執筆のレクチャーを30人以上してきた。良い文章の定義、書く前に意識すべきポイント、ネットでウケるジャンル、炎上しやすいジャンル、媒体のレギュレーション、CMSの使い方、SNS等外部メディア配信先での記事の見え方、PCの設定や便利ツールのインストール…。

これらの中で、多くの時間を割く項目のひとつに、書き終えた後の確認「推敲」がある。ただ、確認するポイントは多く、順に全部チェックしていくのはなかなか大変。そこでMicrosoft Wordの文章校正機能を使えばある程度自動で要注意部分が抜き出され、推敲の時間が短縮できると伝えている。

ファイルに文章をペーストし、ウインドウやディスプレイ上部の「校閲」→「スペルチェックと文章校正」(文章校正)をクリックするとチェックスタート。

入力時や仮名遣いの誤りだけでなく、「の」の連続、「が、」の多用、重ね言葉、二重否定など表現の推敲や、表記の揺れ、文体、商標・商品名まで。意外とWordの文章校正機能を知っている学生はほとんどいなかった。後から、講義のレポート作成に使ったりしてくれたようだ。

ただ、校正機能を教えていて困ったことがあり、現在は完全にオススメできない状況にある。

校正の設定をするために、MacでメニューバーからWord⇒環境設定を選択すると【Word 環境設定】のウインドウが開き、「文章校正」を選ぶと【スペルチェックと文章校正】のウインドウに遷移する。ここで文章のスタイルの「設定」ボタンをクリックすれば細かく設定できるのだが、エラーが発生しアプリが落ちてしまうのだ。

設定をしなくても校正機能は使える。ただ、デフォルトの設定のままなので、100%の実力を発揮していないのだ。

エラーが出始めてからしばらく時間がたっているようで、検索してみると同様の事象が発生している人も見かける。以前のバージョンに戻して使っていると紹介するブログを発見したものの、オフィシャルな回答は見つけられなかった。

なお、Windowsではしっかり設定できるので、Macユーザーを見捨てないでほしいと思いつつ、ほかのツールで校正補助をするしかないのか…。Microsoft様にこの想い届いて。


この記事は「書き手と編み手の Advent Calendar 2019」
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