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自分のせいにするのが癖になっている人にみてほしい作品

良いと思ったものを。素敵なものを。

東京出張があったので、これ幸いと次の日をお休みにして、国立新美術館でやっているCLAMP展に行きました。
7月は特に東京出張多く。さまさまです😌

CLAMP展の感想を簡単に。
全てのCLAMP作品を読んでいたわけではないけど、全部かき集めたいなってくらい、全てが良かったです。コンセプトも伝え方も視覚も。
特に私の一番好きな作品『xxxHOLiC』が際立っていました。グッズも売れてました。
さすが侑子さん。愛してる


ホリックを読もうとすると、ストーリーとキャラクターの心情を網羅するためにもれなくツバサも読むことになるので、ホリックとツバサの2つセットにはなるんですが、(ツバサもめちゃおもしろいよ!)
この作品は、まじ、思春期•青年期の若者全員に読んでほしい作品なんです。あんまり青いうちに読むと意味がわからないかもしれないけど、読めるなら早い方がいい。自己を形成する、生き方の助けになる作品なので。


ホリックを手にとって、読んで、感じてほしい気持ちが強く、多くを語りたくない。
ただ、ただただ、主人公•四月一日 君尋(ワタヌキ キミヒロ)への愛が深い作品なんだ。

かろうじて概要を言うなら、
とても一生懸命だけど虚を抱えて不安定なワタヌキへの
侑子さんをはじめとする周囲からの愛。そして導き。
ワタヌキが歩きだす過程と、見守り共に生きる友人ら。
そんな感じです。

今回展示されていた原画にとても良いシーンがあったので載せちゃいます。(写真okだったので悪いことはしてないよ!)

侑子さんとモコナ
侑子さんと四月一日とモコナ

この2ページだけでも、この作品の優しさが醸し出てますね。
(あと絵そのものの魅力もね。そうなんです。あとギャグもおもしろいよ。あと独特な技法で描いてて。空気感の表現もすごくてね。言葉も際立っててね。あとねあとね)
本編は、しばらくは全体像が掴めない感じがするかもしれないけど、山あり谷あり、また山谷、また山谷、そしてビター。全部読んでほしい。
読み終わったとき、確実にあなたへ影響するものがありますから。



私は兄弟の影響もあってか物心ついた時から漫画•アニメが好きでよく見ていました。
それはいいんだけど、私の幼少期といえば、人とコミュニケーションを取るのがとても下手だった、というのが真っ先に思い出されます。
小学校の通知表の生活態度欄に「協調性:△」と書かれるくらいには浮いていました。(良い評価も悪い評価も、よっぽどじゃないと空欄にされるところに、わざわざ△。)(なぜ下手だったのかはまたいつか)
当時の私はそれがしばらくトラウマになって、でも人を嫌な気持ちにさせるようだから他人と関わりに行くわけにもいかなくて、それで、漫画•アニメからコミュニケーションを学ぼうとしました。うん健気でかわいい。まあ、漫画•アニメが教科書なので現実に即さないコミュニケーションも仕入れてしまいましたが、アラサーにさしかかった今ではさすがに分別がつくようになってますよ笑。
しかしその通知表以来そんな感じで、小中高大学と、自信を失い、周りの様子を伺って、私も人間になれるようにと周囲に同化する努力をしていました。
私がホリックを読んだのは高校生の時です。高校でも依然としてコミュニケーションは下手で。how to コミュニケーションな本でもないので、ホリックが特効薬になって劇的に改善!!!とはならなかったけど、こんなにいい作品があったのか、と思いました。
以来、何年もかけてじわりじわり私の経験と混ざって浸透して。なんというか、(漫画だけど)座右の銘とでもいうような、心に留めて、隣に置いて、大事にするものになっています。
自分自身の心の核を作る助けになってくれる、そんな作品なんです。
苦しそうに生きている人がいるたびに、自身を責めているのを見るたびに、これを読んで感じてほしいなぁと思うのです。





ちなみに、蝶は侑子さんの作中のモチーフです。時間を切り取られた蝶、ぴったりだなって。
あとひまわりちゃんも好き。ひまわりちゃんの良いシーンが展示にあって感激しました。

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