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歌詞を読む44 「 白衣 」

「 白衣(びゃくえ) 」

 
白い衣でたたずんで
きみの姿はまるで そらのひと
ぼくの口からこぼれでる
吐息のわけは きかないで
 
近くて遠い 遠くても
はかる温度は白さもこえる
飛んでゆきそな きみが好き
頬をなでるは 冷えた指
 
このそらの下 立ち続けたら ぼくにも天がみえますか
このそらの下 立ち続けたら きみとひとつになれますか
 
 
手を伸ばしたら衣擦(きぬず)れの音
はだけた肌が ぼくにはまぶしい
それでもけして 逸らせない
この瞳(め)と性(さが)と恋心
 
かぼそい枝に細い腕
かけた衣をぼくにください
どこにも飛んでゆかないで
何もいわない抱いたヒト
 
このそらの下 立ち続けたら ぼくにも空が飛べますか
このそらの下 立ち続けたら きみとひとつになれますか
 
 
どんなどんなに立ち続けても ぼくには空が飛べません
どんなどんなに立ち続けても きみとひとつになれません
 
このそらの下 立ち続けたら ぼくにも空が飛べますか
あとどのくらい 立ち続けたら きみとひとつになれますか

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