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「 海体(かいたい) 」 一人じゃないって 感じた時間は 知らないうちどこに 逃げていった…
きみは いつも ぼくの とこに くるね ぼくの あかい きのみ めざし くるね とんで と…
選ばれる清い乙女と 選ばれぬ不浄の身 分かれ道はいつ決まって 終わりのない旅に出たのか …
その真実でぼくを責めないで 正しい言葉は少しいたい でも間違った道のむこうがわ ぼくらは何…
今宵 すべての哀しみを 海の中に眠らせて きみの涙でぬれた心も 寄せては返す波で洗おう う…
だれにも言わずにいたことが ダメね にじみでてしまう 進もう、と言ったのは私 後悔なんて…
伝えたいことがあるの ねぇ 聞いて 聞いて ねぇ 橋を下から見上げたの ねぇ 空が光ってた 水は青にはなれなくて ねぇ キタナイ キタナイ ままよ 川は流れて 海へ着いても ねぇ 空に昇れない 犬の鳴き声 耳について 伝えたい言葉が出ない あなたに聞いて欲しい音なのに あたし… あたし、あたし、ねぇ… あたし…あたしあたし、ねぇ ……あーあ 伝えたいことがあるの ねぇ 聞いて 聞いて ねぇ この手で太陽つかもうとしたの ねぇ 空が いたかった 空の青が目
いつからか 側にいて いつまでも 寄り添いたかった 永遠は どこにもないと 分かっていて…
哀しみを ためこんで その怒り おさえつづけ 身に染みた涙の分 ある日 きみは 泣き出した …
うずくまる 蠢(うごめ)くモノ 出発の時はきた 生暖かい風が吹く 見回せば仲間がいる 今ぞ…
囚われのきみ 助け出すよ きつく結んだ 見えない糸 たたき切るには ぼくは弱い いっそ二人…
ある朝 彼女に出会った 海からやってきた少女 魚にまぎれ 二本足で 波の間から流れ着いた …
つめをたてるにはこの壁は厚すぎる 耳を澄ますにはこの頃は静かすぎる 生きてゆくのには生き…
唄もなき鳥よ 闇の手が白い 東に宿れる まだみぬ瞬き 光よ 宿れよ もの知らぬ子らに 砂の上の牡丹 風に溶けて 堕ち行く隨 愛叫ぶ 光よ 宿れよ おびえる子らに 祈りの言葉に
