私が格安居酒屋チェーンにはもう行かないと決めた夜~リアルな場の価値について~
先日、自粛生活が始まって以来数か月ぶりに外食をした。
そこそこよく集まるメンツ4人で夜の居酒屋へ。
やはり、コロナ禍でのお互いの職場や金銭状況が主な話になった。
でも何より、居酒屋でお酒を飲める、人と話ができるというのはやはり嬉しかった。
ちょっと暗めの照明に、焼酎の瓶がずらりと並べられた店内。
日本酒や焼酎が豊富で料理もおいしい。
カキフライが絶品だった。
お店での「体験の共有」
正直、「情報の共有」という面ではもうzoomなどのオンライン通話でもそこそこ満足できていた私だが、
やっぱりこうした「体験の共有」(正確に言うなら体験とそれに伴う感情の共有)という面では、現状の技術的には対面に勝るものはないのかもしれない。
同じ料理を食べて、おいしさと喜びとを共有する、
職場の話だって、しんどさや面白さをより深く共有できる、
五感で感じることをラグもなしに共有できるのは同じ空間にいるからこそだろう。
また、友人との会話以外にも、店員さんとのコミュニケーションというのも「外食をする」という行為においては結構大事な要素であることを痛感した。
今までの生活でも小売店の店員さんとの事務的な会話はあるけれど、
おすすめをきいたり、お互いの気遣いに感謝したり、世間話で全然知らなかったことを聞けたり、ということは飲食店(一部格安チェーンなどを除く)ならではの体験な気がする。
今回は特に、店員さんが色々気遣ってくださったり、
10時ぎりぎりまで居座る私たちのことも「迷惑じゃないです、全然いいですよ~」と言ってくれるマスク越しの笑顔がとても心地良かった。
リアルな場の重要性
今回で感じたのは、やはりただの情報共有だけであればオンラインで十分だということ。
そして、逆にいえば、体験を同じ空間で共有できるリアルな場はとても貴重だということ。
これからのwithコロナの時代、そしてAIの時代においては、
色々なものがオンライン化、機械化されていくのだろう。
格安チェーンを筆頭に、ただ注文をとって運ぶだけの店員も機械に変わっていくんだろう。
(今回みたいに店員さんも体験価値のひとつだったりすることもあるからある程度のお店では残ってほしいけど)
そして、今回の自粛期間で我々は、
テレワーク、オンライン飲み会、オンライン収録 等々
色々なものが結構オンラインでもいけるということを知ってしまった。
多分これからも「オンラインで十分じゃない?」ということは増えるはずだし、
5GやVRの技術によってはよりリアルに近い感覚でつながることもできるようになるかもしれない。
だからこそ、「リアルな場で会う」ということはとても貴重でエネルギーのいることになると思う。
やはりリアルは、五感で感じて共有する情報が多い分疲れもする。
そうなると、そこでの体験はよりリアルならではの価値のあるものかつ楽しさや喜びを感じられるものでなきゃ損だ。
そう考えると、職場やら、知人関係やら、大して気乗りもしない飲み会にわざわざ出向くなんて大損以外の何物でもない。
一応体裁を保つなら、家で猫が待ってるんでとか適当に言い訳して、「必要があればオンラインでつないでください」で十分だ。
実際何回か言ったことがあるが、そう言って電話やらがかかってきたことなど一度もない。
格安チェーン居酒屋ってさ...
せっかくリアルで会うならば、
自分が会いたい、話したいと思う人と、何かしらの体験と感情を共有したい。
おいしい料理やお酒を出しているお店や、雰囲気が良くて居心地のいいお店、知り合いがやっている等のつながりのある店なんかに行くのがいい。
そう考えると格安チェーンの居酒屋とかはもう行く必要性がないように思えた。
周囲の陽キャ大学生はうるさいし、席は狭いし、タブレットで注文してほぼ無言で料理が置かれ、回収されていくこともしばしば。
いくら格安とは言え、ただ安い酒とご飯だけなら、近所のスーパー・コンビニでもっと安く買おうと思えば買える。
まあとはいえ貧乏ニートなので、久しぶりに会う人とか、
お酒飲みたいけど金がない!っていう時に頼ってしまうことが100%ないとは言えないけど、
天候が許すならコンビニでお酒買って公園とかで話せばいいかなと思う。
まあ何にしてももう積極的に行くことはないだろう。
おわり(ただのつぶやき)
外食の話ばかりしていたけれど、きっと色々なところで「リアルだからできること」が求められるようになっていくんだろうな。
こんな時だからこそ、演劇やライブなどのリアルな空間で直接感情を揺さぶられるような体験はより一層価値が上がっていくのかもしれないね。
そんな風にして今後の「リアルな場」の未来に思いを馳せた夜でした。
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