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先生との出逢い〜神対応その2

今日も昔ある先生からいただいた素晴らしい言葉を紹介します。
我が家のムスメは、重めのHSC(感覚過敏)が顕著な、超こだわりの強い自閉スペクトラムに該当します。
深く鋭い感性を持っており、独特のこだわりが強く、自分の感性にマッチしない物事は拒む傾向があります。音、匂い、光、肌などの鋭い感覚による身体苦痛があり、またメンタルの安定や快適な状況が整わないと没頭できないなど心理的な面でも負担があるからです。
あまりに明確な好き嫌いは、時に我儘だと言われ、頑張らせない親の甘やかしだと指摘される事もありました。
さらに不登校の理由付けのように、発達障害では?学習障害では?と先生から何かしらの診断を独断される事もあり、なかなか理解されず親としても辛い期間を経てきました。

これはそのムスメが小学校2年生になって間もない頃の出来事です。
最初の個人面談で担任の先生から「よく授業中にうっとり窓の外を見ていますよ^ ^」と言われました。
「え、、話を聞いてませんか?教科書も見てないですか(汗)?」と私が尋ねますと、
「教科書もノートも出してません。先日は1時間ずっと風に舞う桜をうっとり眺めていましたよ♪」と温かい言い方で報告してくださいました。
私は45分間なにもせず景色を眺めていた娘に対する心配と、先生への配慮も加わり、
「それは申し訳ありません。指示をしてくださいませんか。教えれば理解は出来る子だと思います」と返しました。
すると……
「まだ7〜8歳です。私(先生)の話を聞くよりも、お花を見て綺麗だと感じる感性のほうが人として大切だと思うんです。可愛かったですよ〜♡」
というニュアンスの言葉をニコニコしながら仰いました。
すでに涙が出てくるほど感動し、感謝でいっぱいでしたが、周りの子たちへ影響が出てしまわないか、と私は重ねて尋ねてみました。
それに対しても……
「それが私の仕事ですから。周りの生徒のことは心配要りません。娘さんの素敵な面を伸ばしてあげたいですね」と仰ってくださいました。
月に2〜3回しか出ていない貴重な座学にも関わらず、教科書も出さずノートに字を書くこともなくただ座っている…そんな娘を、素敵な感性を持っている、と肯定してくださった担任のK先生、子供に寄り添ってくださる素晴らしい先生でした。
親としても子供を見る基準が大きく変わり、大切なことを教えてもらった出来事でした。
出逢えたことに感謝いたします。

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