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2019年6月15日 今日の一枚

ずいぶん前に横田コーチと楠選手がハードルを飛んでる動画がありまして、
専門外だった二人がハードルを飛んでいるわけですが、
とりわけ横田コーチのハードルがスムーズだったのです。

「やっぱりオリンピアンは何やってもうまいんですね。」
と、ほめていたら、
「いや、違うんです。
 走るときと飛ぶときの骨盤の動きが
 ポイントだと聞いたんで、
 そのとおりにやってみたんです」と。

ハードルを飛ぼうとして骨盤を前傾させても
走るときに骨盤が立ってしまっては、
飛ぶときと走るときでは違う力を使うことになり、
それが後半ダメージとなり失速につながる。
なので、飛ぶときと走るときも骨盤の角度を変えないことで
ロスのない動きとなり、後半の伸びにつながると。
3000m障害でハードルに足をかけるか、かけないかが問題ではなく、
骨盤の角度を変えないままで飛び、走り続ける技術のほうが大事である。
とくに3000m障害では海外の選手は
飛ぶときも走るときも骨盤の角度は変わらないけど、
日本の長距離選手は走るときに骨盤が立ちがちだと。


それを聞いて以来、3000m障害の写真を
パラパラと見返しているんですが、
まあ、確かにそのとおりなのです。
今日の一枚は女子3000mSC世界記録保持者、世界ランキング1位。
BEATRICE CHEPKOECH(ベアトリス・チェプコエチ)選手の
ダイヤモンドリーグ上海での動き。

これが飛ぶときで、

これが走るとき。
飛ぶときと走るときでも骨盤の角度が全く変わらない。
「サンショーは骨盤を見る」
新たな視点を教わったのでした。

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