絵本「ヤッチのなくしもの」が出来るまで
ランドセルや鞄など革製品を製造販売する老舗・土屋鞄さんと一緒に絵本「ヤッチのなくしもの」を作りました。
土屋鞄さんは2020年に「子どもデザインアワード」というコンクールを主催して子どもたちからキャラクターの原案を募集していました。
その「子どもデザインアワード」で大賞に選ばれた4つのキャラクターを入れた物語を作って絵本にしました。
2016年の「わすれんぼうのサンタクロース」で初絵本を出版してこれまでに
何冊かの絵本を作ってきましたが、今まではストーリーは別の作家さんが考えて、絵を僕が描くという方法で製作してきました。
しかし今回は文章も僕が考えました。
初の作絵の絵本が「ヤッチのなくしもの」です。
とっても感慨深いです。
今回の絵本はまずは子どもが考えたキャラクターありきなので
まずは子どもの描いたキャラクターを自分のキャラクターにするところから。
左が大賞をとったキャラクター、右が僕が描いたキャラクター
そしてこのキャラクターと一緒に冒険をする主人公も一緒に考えました。
最初に考えたヤッチはかばん職人のおじさんでした。
そしてこのキャラクターと一緒にあらすじも考えて
土屋鞄さんに提出。妄想を膨らませるのは得意なので
意外にもあらすじはすんなり出来ました。
そのあとは下のようなやり取りをしながら話を進めていきました。
土屋鞄さんのご意見から主人公を子どもに変更。出来たのがこちら↓
最終的にはヤッチの服は青になりましたが、最初は赤でした。そして一番はじめのラフのおじさんは、気に入ったのでヤッチのお父さんとして登場させることになりました。
そのあとは、下の画像のように16のシーンに分けて
そのシーンで何が起こるかを書き出して
もう1つ下の画像のようなざっくりとしたラフを考えました。
めっちゃシンプルなラフですね。これを見てちゃんと完成イメージが出来るのは本人だけかもしれないですね〜w
他の人がどのようにして絵本を作っているのかわかりませんが、僕はこんな感じで作っています。
そしてここから、ダミー(紙を張り合わせて本の形にしたもの)を作って何度も何度も各シーンの絵を描きなおします。同時に文章も何度も何度も書き直しました。
何度も描き直したものがこれ↑
で最終的に絵本になったものがこちら↓
仕上げの時は、実物大のダミーをトレースして絵の具で塗っていくので
最終的なダミーと仕上がりは構図などはほぼほぼ一緒ですね。
仕上げの時の様子もツイッターでちょこちょこあげてました。
こうやって製作のツイートを見返してみると最後の原画の仕上げは2週間弱で一気に仕上げてますね〜。
もっと早く進行出来てれば最後徹夜をせずにすんだものを。。。
とまぁこんな感じで初めての作絵の絵本「ヤッチのなくしもの」が出来たわけです。
先日14日に土屋鞄さんの店舗で並び始めたり
オンラインショップで販売が始まったりしました。
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