無敵の刀p8-9

むてきのかたな

作 SOZO switch

p2・3
とらのすけは おさむらいのこ。
ちちうえも そのまたちちうえも
そのまたまたちちうえも、
おとのさまの けらいとして おしろで  はたらいて いました。

p4・5
だから もちろん とらのすけも
おしろで はたらくのが ゆめなので、
まいにち けんのれんしゅうです。

p6・7
だけど けんじゅつは にがてでした。
「や~い それでも さむらいのこか ?」
「とらのすけは だんごやが おにあいだ」
くやしくて なみだが あふれました。

p8・9
ちちうえの ように なりたいのに…
おもうように いかなくて 
かえりの  あしが すすみません。

p10・11
「おう とら。 いまかえったか。
けんじゅつは  どうだ? つよくなったか?」
「うん!せんせいも いつもほめてくれるよ!」
「そうかそうか。 それは りっぱだ!
わしよりも つよく なりそうだな」
ちちうえは  うれしそうに わらいました。

p12・13
とらのすけは うそをついてしまいました。

p14・15
よるが あけて、
きょうは とらのすけの たんじょうび。
「とら。おまえも 10さいに なったんだ。このかたなを  さずけよう。 
わしも ちちから もらった たいせつな  かたなだ。
かんたんに ぬいてはいかんぞ!」

「ありがとう ちちうえ!」
すこし つよくなった きがしました。

p16・17
うれしくなった とらのすけは、
かたなを さして まちにでました。
すると  いじわるな ふたりが あるいています。
「あれ?とらのすけの くせに  かたな なんかさしてるな?」
「どうせ おもちゃか なにかだろ~」
ちちうえからの おくりものを  わらわれて、あたまにきた とらのすけは…

p18・19
「ばかに するな~!」
と、かたなを ぬきますが、
なんと それは はなたば でした。
びっくりした とらのすけ。
それをみた ふたりは おおわらい。
とらのすけは はずかしくなって はしりました。
「ちちうえの ばか…」

p20・21
「そこに  いるのは とらではないか」
とおりかかった おとのさまが、こえを かけます。
「その かたなは ちちから もらったものか?」
「これ?こんなのは かたなじゃないや。ちちうえなんか だいきらいだ!」
「まぁ そういうな とらよ。ちょっと わしに ついてまいれ」

p22・23
おとのさまに つれられて おしろへ つくと、たくさんの ひとが あつまって いました。
そのなかに ちちの すがたも ありました。
「びょうぶに かくれて  みておるんじゃぞ」
そういわれ、すぐに うしろに かくれます。

p24・25
「さ~て このまま はこを うごかしますと、あらふしぎ!うえとしたが ばらばらに。うえは かわへ せんたくに、あしだけ だんごやに いっちゃったりして~!」

p26・27
ちちの ふしぎな みせもので、
あつまった ひとは おおはしゃぎ。
「よっ!てんかいち!」
「 いつみても おぬしの げいは さいこうじゃ!」
おとのさまが てをたたいて よろこぶのをみて、とらのすけは  あいたくちが ふさがりません。 

p28・29
「おまえの ちちも つよくない。だけど たたかおうとするやつは おらんのじゃ。てきも みかたも かんけいなく いつでも たのしく わらわせて、けんかも わすれてしまうほどじゃ。
だから おまえの ちちうえは おしろで いちばんの さむらいなんじゃ!」

p30・31
げいを している ちちうえは、いえで みるより かっこよかった。
さっきは はらが たったけど、とらのすけは かたなを  ぎゅっと にぎりました。


このお話は、土屋鞄さんの絵本コンテストに出すために
SOZO switchで作った物語です。

今回は、p8-9のワンシーンを絵にしました。

★SOZO switchとは文章作家の玉置永吉と絵描きの中川貴雄の絵本を製作するためのユニットです。

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