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4/19 タコベルのある国 [ギリシャ→イギリス]

今日は18時ごろの便でイギリスへ行く。
ただ予約した宿が危ういかもしれない。
4泊で3万円事前決済返金不可。レビューをみるとそもそも宿がなかったり、ベッドや風呂の掃除がされていなかったりとかなり酷評。予約前にレビューを見ろとあれほど、、、。極め付けはホストと連絡がつかない。3万円は泡となるか粟となるか。

朝食。昨日と同じ店でサラミサンドを2種類とコーヒー。

無難においしい
ドンキー
教会

朝食から時間を空けず昼食。昨晩のギロピタ屋へ。ラムピタを2つとチキンのスブラキ。

昨日売り切れていたラム
スブラキ、串焼きのチキンね

15:00のバスでサントリーニ(フィラ)空港へ。バスは1人2ユーロ。

15:30 ちと時間が早いので空港のカフェで時間を潰した。アイスコーヒーが一杯4.20ユーロ。

イギリスとギリシャは時差が2時間ある。4時間のフライトだが17:30に出て19:30につく。

20:00 空港着。飛行機からターミナルまでバスに乗り換える。これ嫌い。成田とかもそう。やっと飛行機降りたのにすぐバスなの精神的にくる。

乗客が一斉に降りるのでバスがドア側に傾いて楽しい。もっとやれ。

パスポートカウンターは無人だった。全て機械が行う。なのでパスポートへのスタンプはない。入国時のスタンプは旅の始まりを告げるキーアイテムだと思うが。ハイテクは寂しい。

最初の詐欺まがいのホテルは諦め、ドミトリーをとった。そのドミトリーの近くにハリポタに出てくるダイアゴン横丁のロケ地がある。それを父に伝えたら、満面の笑顔で「そうか」と父が言った。あんな笑顔は生まれて初めてみる。父に限らず他の人間、創作物でもあんなに天真爛漫で純粋無垢な笑顔は見たことがない。恐らく今後も見ることはないだろう。汚れを知らぬ赤ちゃんですらあの笑顔はできない。

バスの中では音楽を。ジーザスジョーンズのダウトを通した。ブリットポップに負けたデジタルロックを慰めるのだ。その後はドレスコーズとか聞いてました。

いつのまにかバスはビルの中を走っている。大都会だ。果てしない夢を追いかけ大空駆け巡るような大都会。英語の看板が軒を連ね、英語を母国語とする地にやってきた実感が湧く。その中の少し不可解な文字列に目を惹かれた。“IP PU DO”謎の空白が空いている。英語ではないな、、、。あ、一風堂やん。みなさんご存知日本のラーメンチェーン一風堂。夢のイギリスにきて最初に認識した文字は一風堂であった。俺は打ちのめされた。こんなことが許されていいのか。噂に聞く寝取られとはこのことに違いない。脳が破壊される。

イギリス「10年後お互い独身だったら結婚しよう。」

僕「う、うん!」

-10年後-

一風堂「やあ」

僕「誰だ!!!!お前!!!!」

初めてハリーポッターを見てから10年以上恋焦がれてきたロンドンのファーストインプレッションが一風堂なのだ。この気持ちが貴様らにわかるまい。わかってたまるか。

そんなくだらないこと考えてたらバスがついた。時刻は23時近い。

ロンドンバスだ!

ロンドンだ。俺は今ロンドンにいる。

視界に入ってくるもの全てがその事実を俺に打ち込んでくる。興奮で息遣いは荒く、口角があがるのを抑えきれない。ロンドンは寒い。胸に膨らむ喜びを冷たい空気が肺から全身へ運ぶ。正直この旅行で1番高揚している。

軽車両を除く

街には人が大勢いる。金曜の夜だ。そこかしこのバーから音楽と笑い声が漏れている。

神隠のなにか

コンビニで200円もする水を買い、ホテルへチェックイン。

カップヌードルだ

同部屋のインド人に話しかけられた。日本から来たと言うと、オッペンハイマーを見たか?すまない、冗談だ。と言われた。オッペンハイマーは見たしかなり好きだ。公開日と出国が近かったので一回しか見れていないが、今回の旅行がなければ3回は行っただろう。そのインド人にオッペンハイマー見たよ、面白かったと伝えたら、俺はアルジュナだと思ったみたいなことを言われた。マハーバーラタは面白かったけどあんま覚えてないから気の利いたこと言えなかった。あとチョコくれた。ありがとう。

オッペンハイマーに関して、日本の被害が書かれてないなどと言う人がいるが、被害の描写はある。そもそもあれは原爆映画ではなくオッペンハイマーの人生を描いた伝記映画だ。俺はあの描写量で十分だと思う。

ノーランらしさが存分に発揮されていて最高に面白かった。みんなもぜひ劇場で。難しいから事前にネットで紹介記事を読むことを勧める。

荷物を置いて散歩に行く。ホテルですれ違う人は結構な確率で挨拶をしてくる。気さくだ。将来なにかに名づけることがあったらキサクにしよう。キヘイでも良い。ネックレスのような人に育って欲しいと言う願いを込めて。喜平。

ロンドン橋を通り先に述べたダイアゴン横丁のロケ地、レドンホールマーケットへ。

ロンドン橋からタワーブリッジが見える
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多くは語るまい。1分あれば通り抜けられる狭いマーケットだが、1分では収まらない感動がある。

まだまだ歩きたいが0時が近いのでホテルに戻った。

日記を書いていたらもう2時近い。
興奮冷めやらぬ、冷めやらぬですよ。
寝つけるかはわからないが目を閉じることとする。
おやすめ若人。明日からはもっと楽しいぞ。

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