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2023年に気になったワイン [赤ワイン編]

2023年は、これまでとは違って試飲会や各種イベントなども、通常通りに開催されるようになりました。
大規模なイベントも頻繁に行われ、昨年よりはいろんなワインを飲んだり、イベントに自由に参加出来たのではないでしょうか。
ますます新しいワイナリーも増えていき、フォローするのも大変で、飲みたいけど飲めないワインや聞いた事もない知らないワイナリーのワインなども、増えているのではないでしょうか!
コロナ以前はどには数は飲めていませんが、2023年に飲んだワインの中で、気になった赤ワインを選んでみました。
北海道のワインばかりになってしまい、なおかつ生産本数が少ないワインが多くになってしまったのは反省点だよなぁ。

北海道も昔よりはヤマ・ソービニオンをリリースするワイナリーが増えてきています。
これから赤ワイン用品種として定着していくのか?

【さっぽろワイン】ヤマ・ソービニオン 2021
プラムやブラックベリーなどの黒い果実の香り。
アフターにはタンニンと酸味、そして渋味もあります。
ヤマソービニオンと言うとヤマブドウの特性が強く出がちですが、このワインはカベルネ・ソーヴィニヨンの個性も出てます。
今すぐに飲んでも良いが、2、3年置いた方が良いカモ🦆
2020ビンテージは、ステンレスタンクにて醸造でしたが、2021ビンテージは、木樽で熟成。
そのせいか凝縮感と程よい樽香があります。
最近は道産ワインも諸経費の関係もあり値上がりしている中で、2021ビンテージから木樽で熟成したのに3300円から2800円に値下げしたのは偉い!
この値段ならば、普通に赤ワイン好きだ!と言う人にもオススメできます。
生産者:さっぽろワイン
産地:北海道札幌市
品種:ヤマソービニヨン
スタイル:
Alc:12%
試飲日:2023/1/28

以前はロゼと言ってましたが、もう味わいも色味も赤なので、今回は赤ワイン扱いにしました。

【登醸造】セツナウタ 2021
ブルーベリーやプルーンなど黒い果実やスパイスのようなの香り。
アフターには果実味と旨味、そしてタンニンもあます。
2020ビンテージはロゼから赤ワインになり、ケルナーが15%入っ ていましたが、2021ビンテージからは、ツヴァイゲルト100%になりました。
醸し比率51%となり、旨みが増し、凝縮感も増してます。
リリース直後なので、若干カタイ感じがしますけど、昔と比べれば、飲みやすくなっていますねぇ。
今すぐに飲むよりは、1年か2年くらい置いても良いカモ🦆
出来れば3、4年置くのが良いカモ🦆
同じブドウということで、【ココファームワイナリー】2018 こことあるシリーズ ツヴァイゲルトと飲み比べしても面白いカモ🦆
しかし、現状のビンテージは2018年だし、小西農園70%、中川農園30%なので、全く同じブドウじゃないので、どこが似ていて、
どこが違うのかを味わう飲み比べになるけど。
生産者:登醸造
産地:北海道余市町
品種:ツヴァイゲルト
スタイル:
Alc:12%
試飲日:2023/3/11

ベリーベリーファーム&ワイナリー仁木から思うと、新ワイナリーの【ドメーヌ・イチ】のワインの品質は良くなっているよなぁ。

【ドメーヌ・イチ】ICHI-P 2021
ブラックベリーやラズベリーなどの黒い果実と赤い果実の香り。
凝縮感もあり、色もピノ・ノワールとしては濃いですねぇ。
アフターには酸味と果実味、タンニンもあります。
酸味は強めで、塩味もありボディもしっかりしてます。
古樽で1年熟成のせいもあるのか、まとまりも良いです。
まだカタイところもあるので、今すぐに飲むよりは、2、3年くらい置いてからが良いカモ🦆
長期間置いても良くなりそうです。
これで4000円以下で買えるのは良いですよねぇ。
しかし、コレも生産本数が700本なので、入手困難ですけど。
やはり余市にはピノ・ノワールが、合っているのだろうなぁと感じられる1本でした。
生産者:ドメーヌ・イチ
産地:北海道余市町、仁木町
品種:ピノ・ノワール
スタイル:
Alc:12.5%
試飲日:2023/4/8

最近はワイナリーでの一般予約のお申込み受付をしていないので、なかなか購入出来ないワインになってしまったよなぁ。

【イレンカ】ピノ・ノワール 2021
カシスやブラックベリー、ラズベリーなどの黒い果実と赤い果実の香り。
いつもより弱めですが、腐葉土の香りもあります。
アフターには酸味と旨味、タンニンもあります。
色はそんなに濃くないですが、タンニンや苦味が強めに感じます。
過去のヴィンテージより約2週間早く収穫したせいもあるのか、今回は酸が強めでしたねぇ。
【イレンカ】ピノ・ノワールは、優しくでバランスが良いイメージでしたが、今回はタンニンも樽香も強めで、力強い印象です。
今すぐに飲むよりは、1、2年くらい置いた方が良いカモ🦆
酸が強いので、ホントは4、5年ぐらい置きたいですねぇ。
岩見沢も暑くなっているのか、果実味もあり、凝縮感もあります。
しかし.このままだと【イレンカ】の特徴の繊細さが失われてしまいかねないのが、難しいところだろうなぁ。
これからは、この路線になっていくのか?
生産者:イレンカ
産地:北海道岩見沢市
品種:ピノ・ノワール
スタイル:
Alc:12%
試飲日:2023/4/8

2023年までは10Rでの委託醸造だが、2024年以降は余市町のワイナリーに委託するらしいので、果たしてどうなるのか!

【豊丘西尾ヴィンヤード】La Tradition rouge 2021
イチゴやブラックベリーなどの果実の香りと、スミレやスパイスの香り。
アフターには果実味とタンニン、そして酸味と旨味がありますねぇ。
果実味とタンニンのバランスも良いです。
今すぐに飲んでも良いが、樽香がやや強め無kンジもするので、1、2年くらい置いた方が良いカモ🦆
4、5年ぐらい置いた方が、複雑味や余韻が長くなりそう。
北海道のツヴァイゲルトとしては、トップクラスの出来ですねぇ。
最近はピノ・ノワールばかりが多くなっているのですが、こういうワインを飲むと、やっぱり北海道にツヴァイゲルトは向いているのだなぁと思いました。
ツヴァイゲルトは樹齢も約20年位あるそうなで、これだけの凝縮感が出るのだろうなぁ。
今は赤ワインしかリリースしてませんが、将来的には白ワインもリリースされるようです。そちらも楽しみです。
生産者:豊丘西尾ヴィンヤード(10Rワイナリーに委託醸造)
産地:北海道余市町
品種:ツヴァイゲルト
スタイル:
Alc:14%
試飲日:2023/6/4

ドメーヌ ヒデらしい独特で個性的なマスカット・ベーリーAですねぇ。

【ドメーヌ・ヒデ】 アートラベル 2019
ブルーベリーやスミレ、コーヒーやカカオのような香りもあります。
アフターには果実味とタンニン、そして酸味がありますねぇ。
今すぐに飲んでも良いが、2、3年くらい置いても良いカモ🦆
30ヶ月フレンチオークで熟成なので、樽香が強めかと思いましたが、そんな事もなく、全体的なバランスも良く、エレガントなワインになっています。
ドメーヌ ヒデ アートラベル ワインは、「日本の美と味をお届けする」をコンセプトに2019年にスタートしたワインで、日本の文化や芸術に関心のある日本人、外国人のアーティストを対象とし 、ワインのラベルデザインに使用する作品を毎年、公募して採用となった作品のアーティストには、その活動をワインを通じサポートしているそうです。
意識高い系のワインですねぇ。
価格は4345円ですが、クオリティも高いし、アートラベルもオシャレだし、プレゼントにするとセンス良い!と思われるカモ🦆
あまりマスカット・ベーリーAを飲まない人でも、このワインなら好まれるカモ🦆
生産者:ドメーヌ・ヒデ
産地:山梨県南アルプス市
品種:マスカット・ベーリーA
スタイル:
Alc:11%
試飲日:2023/7/23

北海道のピノ・ノワールで、もっとも安定感があるのは【タキザワワイナリー】ではなかろうか?などと最近は思っています。

【タキザワワイナリー】木立の畑 ピノノワール 2022
イチゴやラズベリー、ブルーベリーなどの香り。
腐葉土などの土の香りもあります。
アフターには酸味と果実味そしてミネラルもありますねぇ。
リリース直後という事もともあり、落ち着いてない感じを受けます。
今すぐに飲むよりは、2、3年くらい置いても良いカモ🦆
ポテンシャルがありそうなので、4、5年くらい置いても良いカモ🦆
タキザワワイナリーのピノ・ノワールは安定感がありますねぇ。
畑の違いで「風の畑」、「陽の畑」、「木立の畑」と3種類のピノノワールが発売されているので、飲み比べてみるのも面白いカモ🦆
生産者:タキザワワイナリー
産地:北海道三笠市
品種:ピノ・ノワール
スタイル:
Alc:13%
試飲日:2023/10/22

ドルンフェンダーを使ったワインもまだまだ可能性がありそうなので、リリースするワイナリーがもっと増えて欲しいよなぁ。

【ル・レーヴ・ワイナリー】MIYABI~雅~2022
ダークチェリーやカシス、ハーブやスパイスの香り。
アフターには酸味と渋味そして旨味もありますねぇ。
ドルンフェンダーとメルローが、まだバラバラな感じもあり、まとまっていない感じを受けます。
今すぐに飲むよりは、1、2年くらい置いてた方が良いカモ🦆
今回は【ル・レーヴ・ワイナリー】の3本の赤ワインを飲みましたが、それぞれに方向性が違って面白かったですねぇ。
白ワインは、すぐに飲んでも良いのが多いが、赤ワインは数年置いた方が良いカモ🦆
今までの「雅」の中で市場いい可能性を感じました。
思ったよりもメルローが主張しているのか面白かったです。
生産者:ル・レーヴ・ワイナリー(2023年12月1日より株式会社 Domaine Bless(ドメーヌ・ブレス)と社名変更しています)
産地:北海道仁木町
品種:ドルンフェンダー71%、メルロー29%
スタイル:
Alc:13%
試飲日:2023/10/29

小公子は北海道から九州まで各地で栽培されているし、山葡萄系の品種の中では一番可能性があるのじゃなかろうか?と私は思っています。

【森臥】小公子 2021
ブルーベリーやカシス、カカオやコーヒーの香り。
シナモンなどのスパイスの香りもあります。
アフターにはタンニンと果実味、旨味と甘味もありますねぇ。
いつもよりも酸味が控えめで、今までの中で一番凝縮感がありますねぇ。
これまでよりも樽香が強めなので、今すぐに飲むよりは、2、3年くらい置いてた方が良いカモ🦆
樽香が落ち着いて、タンニンが馴染んでくると、もっとバランスが良くなりそうですねぇ。
年々良くなっているので、ヤマブドウ系品種とは思えないくらいエレガントなワインになっていくカモ🦆
生産者:森臥
産地:北海道名寄市
品種:小公子
スタイル:
Alc:13%
試飲日:2023/11/12

スクリューキャップだし、価格も安めで生産本数も多く、日本ワインでテーブルワインと言えるワインは少ないが【共栄堂】は、テーブルワインと言えるよなぁ。

【共栄堂】K22AK_DD_AK
ブラックベリーやカシス、クローヴのようなスパイスやハーブのような香り。
アフターには果実味と旨味そして渋味もありますねぇ。
まだちょっと硬いのと樽香が馴染んでないで、今すぐに飲むよりは、半年か1年ぐらい置いても良いカモ🦆
何年か置くと、もっとまとまりが出てきてバランスも良くなりそう。
アッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨンが2、メルローが1の割合。
山梨県だけでなく、山形県上ノ山地区や長野県塩尻市のブドウも使用。
2000円前半の値段で、しかも約10,000本も生産しているのは凄いですねぇ。
大手のメーカーでも無いのに、これは中々出来る事じゃないです。
高いワインを少数生産して、過大に評価されいるワイナリーがいる中で、ブレないでテーブルワインをつくり続けている共栄堂は偉いですよねぇ。
生産者:共栄堂(室伏ワイナリー)
産地:山形県上ノ山地区、長野県塩尻市、山梨県甲州市
品種:カベルネ・ソーヴィニヨンが2、メルローが1
スタイル:
Alc:12.5%
試飲日:2023/11/26

試飲会で飲んだワインをメインにセレクトしましたが、これ以外でも気になるワインがありましたので、追加しておきます。

美味しいですが約6000円位します。でも後悔はしないとは思います。
家飲み用ではなく何かの記念日に飲むべきワインですねぇ。

北海道の「ピノ・ノワール」が注目されていますが、飲んだことがない日も多いと思います。
なので比較的に手に入りやすくて、オススメできるとすれば【キャメルファーム】ピノ・ノワール 2021 フジモトヴィンヤードですかねぇ。
探せば、もしかしてお近くのカルディで売っているカモ🦆

「私はマスカット・ベリーAが好きじゃないのよ!」と言う人に飲んでほしいですねぇ。

赤ワインの日本固有品種といえば「マスカット・ベリーA」。
山梨県や山形県で栽培されているイメージがありますが、いろんな地方でも栽培されています。
2023年に飲んだマスカット・ベリーAで、一番美味しかったのが、この【島根ワイナリー】マスカット・ベリーA 2021でした。
【島根ワイナリー】甲州なども美味しいし、日本ワインコンクールなどでも受賞歴がありますが、まだ全国的には知られていないのが謎だよなぁ。

余市ラフェトも1日で全てのワイナリーを巡ると言うのは、規模的にむずかしくなって来ているよなぁ。
だからと言って2日間の開催にするのも現実的じゃないし、これからどうなるのか?

2022年に、3年ぶりに規模を縮小して開催された『La Fête des Vignerons à YOICHI 2022 (農園開放祭@余市ラフェト)』でしたが、2023年は通常の規模で開催されました。
なんとなく参加するよりも何かテーマがあった方が有意義だろうと思い。
今回の余市ラ・フェット2023は、現在の余市の「ピノ・ノワールは、どうなっているのか?」をテーマに私は巡ってみました。
ピノ・ノワールは北海道の多くのワイナリーでリリースされていますが、余市の現状は実際のところどうなの?
ドメーヌタカヒコ】以外はどうな感じなの?
ホントに美味しいの?
どんなタイプのピノ・ノワールがあるの?
余市はピノ・ノワールに適しているの?
どれだけのワイナリーがピノ・ノワールを出しているのか?
などなどイロイロな疑問があり、いろんなワインを飲みたいのを我慢して、ピノ・ノワールを主に試飲して巡りました。
現状がどうなっているのかが分かり、なかなか面白かったです。
やはり経験とブドウ自体が大切なのだと実感しました。

2023年を振り返ってみると、赤ワインに関しては、思っていたよりもピノ・ノワールを飲んでいたよなぁ。
2024年はイベントや試飲会では、ピノ・ノワールだけでなく、いろんな種類の赤ワインを飲んでみたいと思っています。
人が集まるかどうかはわからないけど、またワイン会なども開催したいよなぁ。
家にたまっている北海道のワインがメインの会になってしまうだろうけど。
あとイベントや試飲会などで、私をもし見かけても「ハガジメダメゼッタイ!!」です。

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