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空想エヂマ会 第16回目は「旅路」がテーマ。

最近の状況ならば、現実にエヂマ会を開催するのは難しいそうなので、今回は空想エヂマ会にしました。
いい加減に早くおさまって欲しいものだよなぁ。
変異株の名前はギリシャ文字が使われていますが、足りなくなったらWHOは星座の名前をあてる見通しのようです。
さて、今回のテーマは「旅路」。
「旅路」は、もともと北海道小樽市の塩谷(しおや)というエリアに自生していた、生食用のブドウでした。
むかしは地名をとって「紅塩谷」と呼ばれていましたが、1967年〜68年に放送されたNHKの塩谷を舞台にした朝ドラで『旅路』というものがあり、そのドラマからこの名前で呼ばれるようになったようです。

今回の「旅路」の主題は『旅路の多様性を探る』

今回のワインリスト
【北海道ワイン】旅路 Orange 2020
【オサワイナリー】tabi 2020
【ドメーヌ・イチ】ナチュラル旅路 2020
【三氣の辺】旅路 2016
【滝澤ワイナリー】旅路 2016
【滝澤ワイナリー】旅路 スパークリングロゼ 2016

「旅路」とは?

昭和の初期に北海道に20種類ほど導入された品種が自然交配されてできた品種で、主に生食用品種として栽培されていたが、ワインにすると柑橘やミントのような個性的な香りがするので、最近はワインとして醸造するワイナリーが増えています。
どのような品種間で、交配されて生まれたかは分かっていない。
小樽市が原産でしたが、小樽市では栽培されてなくなり、今は北海道余市町と仁木町で栽培されています。
しかし近年、小樽産の「旅路」を復活させようというプロジェクトが立ち上がり、2017年には、北照高校の生徒たちによって「旅路」の栽培&ワイン醸造を行う事になりました。
北海道ワイン株式会社に委託醸造をして、2020年には「旅路」のオレンジワインがリリースされたそうです。

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いろいろなタイプの「旅路」の飲み比べ

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【北海道ワイン】旅路 Orange 2020
「旅路」をオレンジワインにしたという北海道ワインにしては冒険したワイン。
北海道限定ですが、値段も良心的で生産本数も多いので手に入りやすいし、「旅路」のワインの入門としては最適カモ🦆
オレンジじゃない普通の「旅路」のワインもあります。

【オサワイナリー】tabi 2020
小樽駅から歩いて行ける都市型ワイナリーのオサワイナリーの代表的なワイン。
地元小樽のお寿司との相性を追求したワインです。

【ドメーヌ・ICHI】ナチュラル旅路 2020
2010年に設立された【ベリーベリーファーム&ワイナリー】の新しい醸造場として、2020年に設立された【ドメーヌ・ICHI】で、つくられた「旅路」のワイン。
約2週間の全房で醸し、約10ヶ月タンク醗酵熟成。生産本数は300本。

【三氣の辺】旅路 2017
余市町にて夫婦で、減農薬による果樹園を営んでいる【三氣の辺】が【さっぽろ藤野ワイナリー】に委託醸造をして出来た「旅路」のワイン。
【三氣の辺】は、ドメーヌ・タカヒコにも契約農場としてツヴァイゲルトを出荷しており、そのブドウは「ヨイチノボリ パストゥグラン アイハラ」としてリリースされています。

滝澤ワイナリーの2016ビンテージの白ワインとスパークリングロゼの飲み比べ

2016年ビンテージなので、酸も柔らかくなり、熟成感も出てきてるはず。
白ワインとスパークリングロゼの作りの違いでの、味の違いも比べてみるのも面白いと思います。

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【滝澤ワイナリー】旅路 2016
【滝澤ワイナリー】旅路 スパークリングロゼ 2016
野生酵母発酵で、亜硫酸は極少量を添加(15ppm)してます。
現在のビンテージは野生酵母発酵、亜硫酸無添加でリリースされています。

試飲会などで「旅路」があると、よくこの「旅路」というワインのぶどう品種はなんですか?と真面目なワイン好きがよく質問してましたねぇ。最近は多少知名度は上がっているので、そんな質問もされないのかなぁ。
今でも知らない人が多いのかもしれないけど。
「旅路」は、つくられているの地域が限定されているし、生産品数も少ないし、ワイン自体も万人受けするようなものじゃないから、すごく有名になるような品種にはならないだろうなぁ。
私は好きな品種なんだけれどもねぇ。

今回のワイナリー
【北海道ワイン
【オサワイナリー】
【ドメーヌ・イチ】
【三氣の辺】委託醸造先は【さっぽろ藤野ワイナリー】
【滝澤ワイナリー】

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