相方が毎回笑顔でゴミ出ししてくれる理由
スウェーデンに住み始めて早一年が過ぎた。好きなところ嫌いなところ、もちろんあるのだが、なんて便利!と、とても気に入っていたものがある。
ガラスや缶以外のゴミを捨てられるダストシュートだ。住んでいる集合住宅の廊下に設置されている。
初めてみた時、いちいち外に捨てに行かなくていいなんて素晴らしい!と感動したものだ。ちょこちょこゴミが出るたびに24時間いつでもさっと捨てられる。
ところがこのダストシュートの設置は比較的古い建物に多く、新しい集合住宅にはあまり見られないなと気がついた。
そのうちオーガニックのゴミをちゃんと仕分けるためにゴミの捨て方が変わると言う通知が住民宛に来た。
つまり屋外の道路にコンテナが設置され、そこにゴミを捨てに出ることになるのだ。
ショックである。お気に入りのシステムだったのに。
そして瓶やダンボールを捨てるコンテナは屋内の共有エリアにあるのに、なぜそれ以外のゴミのコンテナは外の設置なのだ? これから長い冬積雪の中、毎回外まで出るのか?
そんなわけで、夏の終わりにはダストシュートには鍵がかけられ使用不可となり、コンテナが道路のけっこう離れたところに設置された。
さて、前置きが長くなった。
このいきなり面倒くさくなったゴミ出し、相方は気づくとよくやってくれていたが、ある日伝えてみた。
「日本ではね、ゴミ捨ては旦那さんやお父さんがよくやってくれてて、
朝ビシッと決めたスーツ姿で出かける時にゴミを一緒に持ってでるんだけどね、その姿がまたセクシーでカッコいいのよ!」
それ以来ゴミ出しの時、
どう?日本人のビジネスマンみたい?とよくポーズをとるので、
セクシー!と答える。
するとご機嫌な笑顔で捨てに行ってくれる。
ありがたや
私って幸せ者だ、と思う今日この頃。