■ 其の217 ■ 外からみた 便秘対策
便秘 / 玄米 / 虫愛づる姫君
わたしは便秘になったことがありません。
便秘の当事者ではなく、消化器系の医者でもなく、漢方やヨガなど身体の奥深さに寄りそった知見をもつ者でもありません。
ですが、便秘について書いてみようと思います。素人の戯言でも、もしかすると役にたつかもしれません。
こだわりのラーメンやうどんを出している店で、「うちは自家製麺です」と謳っている所があります。言葉遊びみたいになってしまいますが、自家製便という考えはどうでしょう。
便は「出る」ものではなく「作る」ものだという考え方です。
まろやかな言い方をするなら、「便を自分の創作物としてとらえてみませんか」という提案です。身もふたもない言い方をするなら「うんこは自己責任」ということです。
というのも、わたしは便をけっこう意図的につくることが出来ます。
根こそぎごっそり出す一番の食事は、玄米ご飯です。
玄米だけではパサパサするので、もち米を混ぜます。わたしは玄米3、もち米1の割合にしますが、配分は自分の好みでいろいろ試してみると良いでしょう。 ポイントは、決して白米とは比べないことです。かみしめるほどに口のなかに広がる白米のあの上質な甘みのことは忘れてください。
アレはあれ、コレはこれです。
とは言っても、実は玄米には玄米の美味しさがあります。味の濃度です。
それを一番感じられるのが卵かけご飯です。玄米と卵は、味の深みがフィフティーフィフティー対等です。かむほどに、両者の滋養と滋養が溶けだし混ざり合うのを感じます。
さらに駄目押しでバナナを食べれば、すばらしい自家製便になるでしょう。
それと気になるのは、「便秘には食物繊維が良い」の受け止め方です。
例えば、きんぴらゴボウやホウレン草のおひたしといった小鉢を一品足したとしても、それだけで安心しないことです。問題は食物繊維の量です。
便通が改善していればOKですが、もし結果が「出て」いなければ、大胆に多めに摂ってみるのも良いでしょう。
ところで、みなさんご存じのとおり、小学生男子はやたらとうんこが好きです。彼らは意味もなく嬉々として、うんこ、うんこと騒いだりします。
しかしそんな幼稚でくだらないと思っていたコトが、7年前に市民権を得ました。ご存知「うんこ漢字ドリル」です。 わたしはあのブームをよい現象だったと思っています。タブーの蓋が取れて、世間の空気が解放的になるのを感じたからです。
古典に「虫愛ずる姫君」というのがありますが、
便を意識してつくる「便愛ずる姫君」は、きっと便秘から解放されるでしょう。