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SIA DAY3 〜ビジョンWS最終日〜

11月16日、3回目となるビジョン・ミッション・バリュー(VMV)WSが行われました。フェーズ的には最後のまとめのとき。一端今日でVMVは終了です。今日はビジョン・ミッション・バリューを明快で共感性を持った文章にし、発表できる状態で実際に発表する、というのが終着点です。

前回のWSの様子

前回のWSから3週間あまり、とにかく自分のビジョンを磨くという作業が自分の中で行われました。メンターとの壁打ちや、受講生との壁打ちを通して、だいぶ自分の中でVMVが深まり、また、新聞の記事やSNSの投稿、本を読んでの一言一言が自分の中にスーッと入ってくる感覚がこの3週間とくにありました。その度にメモを取り、視界がひらけていく感覚とも言えます。

この3週間で自分がまとめたVMVは以下です。※変化も含め。

DAY2を終えてのVMV

ビジョン
誰も(生まれ育った場所や年代に関係なく)が自分の幸せや暮らしに自信を持ち、普段の日常が豊かになり、明日への活力に溢れている社会

半径5mの豊かさの中で生き方の道があり、子供が将来暮らしたい(暮らしの美しさと商売の両立)と誇りに思える西和賀町(社会)の実現

日本中に自分の人生を取り戻した人を増やしたい
ミッション
自分の価値観に自信が持てる共有価値(西和賀(我が)スタイル=it's my style)をつくる

西和賀スタイルの1例 
◯冬こそ早起き (一瞬の煌めきに立ち会える喜び)
◯身の回りにあるもので無いものをつくる (自分の頭と手足を動かした喜び)
◯暮らしの中に仕事をつくる (自分の人生を生きている喜び)
バリュー
一瞬の煌めき、センス・オブ・ワンダー、暮らしの豊かさ

一瞬の煌めき
一期一会の一瞬の煌めきを伝えられるネイチャーガイド、豊かな時間(自然への扉を開く)
センス・オブ・ワンダー
発見できる喜び
暮らしの豊かさ
旬を楽しみ、関係性に感謝し、今に生きている喜び、不便も?、豊かな時間の提供(カフェ・宿・体験)

※半径5mの豊かさ→対話ができる距離(人・自然)

つまりこういう人を増やしたい

社会システムから抜け出して、自分の意志がなくなっていく中で自分の人生を取り戻す人

壁打ちや講師のフィードバックを踏まえてのVMV

大ビジョンと中ビジョンが自分の中ではあり、講師の方やメインメンターの方からは、ビジョンは一つにした方がいいというアドバイスがありました。ミッション寄りのビジョンにしたほうがいいというアドバイスはなるほどな〜と思いつつ、メインメンターから言われたのは「視座の高いビジョンのままでいたほうがいい」とのことでした。(どっちでいけばいいんだ〜!?)

メインメンターの方が言うには、地元の人向けにビジョンを語るときは中ビジョン(半径5mの豊かさの中で生き方の道があり、子供が将来暮らしたい(暮らしの美しさと商売の両立)と誇りに思える西和賀町(社会)の実現)を語り、外向けに伝えるときは大ビジョンを語ったほうが共感されやすいからその方がいいとのアドバイスでした。

これは、自分の中でちょっとした変化でした。どういう景色を見たいのかという問いを突き詰めたとき、自分の中にあった課題点として、自分の暮らしや幸せを誰かの手に委ねてしまっている個人、社会の在り方だと思いました。それはつまり、リアリティがない、自分が自分の人生の主役になりきれていないとも言えるのかなと思います。人任せの社会から自分任せ、自分任せからみんな任せ、その輪を広げていくことが、よりよい社会の実現に向かうのではないか、その先に、愛情と誇りと自信に満ち溢れた社会があるんではないかと思ってます。自分が暮らしの主体者になるということは、もはや地域の中にある課題は課題ではありません。課題を人任せにしているから課題に思うのであって、自分ごとになったら課題じゃないはずです。だって、毎日家で作って食べるご飯は自分のことだから課題じゃないですよね。いや、課題であるけど、それは自分ごとです。幸せに向かう足がかりです。

その後のVMVはこんな感じ。

ビジョン
人任せの社会からリアリティある自分の人生を生きられる社会
ミッション
ミッション:自分の生き方に驚きと感動と自信を与える価値観づくり(西和賀スタイル(我がスタイル)=it's my style)
バリュー
一瞬のきらめき(感動)、暮らしの豊かさ(行動)、センス・オブ・ワンダー(心動)

一瞬のきらめき(感動)
・かけがえのない瞬間に立ち会える喜び
・美しいものを美しいと言える(自信と誇り)

暮らしの豊かさ(行動)
・自分の頭、手と足を動かした喜び(行動)
・暮らしの中に仕事がある

センス・オブ・ワンダー
・知らない世界を知れる喜び

ビジョンもだいぶ短くなり、すっきりしてきました。人任せの社会からリアリティある自分の人生を生きられる社会という景色のために、自分がやるべきことは、価値観をつくる、価値観を揺さぶるということです。昨日まで見ていた景色が変わるように、昨日まで自分の常識だと思っていたことが、こっちを選択したほうが豊かになれるのではないか、という気づきの輪を広げるということ。それは、自分の価値観(我がstyle=it's my style)を醸成していくことで、西和賀町では自信と誇りの醸成に繋がるし、西和賀を知らない外の人からすれば、自分の暮らしや生き方を見つめ直すことで、自分の周りを良くする人が増え、その連鎖が広がっていくイメージです。それは、一瞬のきらめき(感動)、暮らしの豊かさ(行動)、センス・オブ・ワンダー(心動)という価値を提供していくことで、価値観の揺さぶりをかけていきます。具体的に言うと
一瞬のきらめき
・美しいものを美しいと言える(自信と誇り)
暮らしの豊かさ
・暮らしの中に仕事がある(主体性を取り戻す)
・半径5mの豊かさの中で生き方の道がある
・幸せな暮らしは自分でつくれる=豊か
センス・オブ・ワンダー
・面倒くささ(知らない世界)を楽しめる=自分のことは自分でする

これらを自分たちの提供価値として用意する事業を作って伝えていくことで、リアリティある自分の人生を生きられる社会の実現を目指す、というのがDAY3までにまとめたVMVです。

そしてDAY3

DAY3ではほとんどの時間が5分間の発表に向けた壁打ち&文章作成の時間でした。上記のことをまずは講師の方に向けて発表し、それを踏まえてブラッシュアップをかけていきます。

講師の方から言われたのは、主体性を取り戻す!と言ってしまうと共感されにくいのではないかということ。確かに、それは課題ではありますが、主体性を取り戻すというワードにワクワクするか?と聞かれたらそうではないと自分でも思いました。しかし、人任せの社会というワードのいい反対語が思い浮かばないというのがありずっとモヤモヤしておりました。

その間、他の受講生の壁打ちを聞いたりしながら、ある時突然ハッとしたのです。

そうだ、圧倒的リアリティの回復だ!

暮らしに圧倒的なリアリティを作っていくことで、自分達の日常が豊かに感じられ、他人事が自分ごとに、自分事がみんなごとになるには、圧倒的なリアリティを回復するということが必要なんです。

多分、「リアリティありますか?」と聞いてみて、どの方も「リアリティはあるよ」って言うと思います。でも、「自分の人生のビジョンはなんですか?」と聞いてみて答えられる人はあまりいないのではないでしょうか。それがなぜかというと、これだけ課題が山積していても、みんな自分のことで精一杯だからだと思います。結局最後はどの課題も自分ごとになるはずなのに、そこに気づきや学び、きっかけをつくるには圧倒的なリアリティの必要性を感じたのです。それは自然の解像度を上げることで日常の解像度が上がる感覚(一瞬のきらめき)とも言えますし、暮らしの中に仕事がある感覚(自分の頭と手足を動かした喜び)でもあります。また、知らない世界(圧倒的な豪雪の中で生きる人々)と出会うこと(センス・オブ・ワンダー)で、もしかしたら自分の行動、思考、そして生き方まで変えてしまう人が出てしまうのでは。そう、今こそ取り戻さなければならないのはこの圧倒的なリアリティだと思うんです。

最終的なVMVはこちらです。

ビジョン
暮らしに圧倒的なリアリティを
ミッション
半径5mの豊かさからみんなごとの輪が広がる我がスタイル=it's my styleの醸成
バリュー
情緒的価値:一瞬のきらめき(感動)
機能的価値:暮らしの豊かさ(行動)
社会的価値:感性を磨く(センス・オブ・ワンダー)(心動)

一瞬のきらめき(感動)
・かけがえのない瞬間に立ち会える喜び
・美しいものを美しいと言える(自信と誇り)

暮らしの豊かさ(行動)
・自分の頭、手と足を動かした喜び(行動)
・暮らしの中に仕事がある 自分の手の中に幸せがあった

センス・オブ・ワンダー(心動)
・感性を磨く
・知らない世界を知れる喜び

ネビラキと出会うことで、暮らしに圧倒的なリアリティが取り戻された状態。価値観を揺さぶられ、きちんとした自分のmy styleを醸成していくことで、自分の人生や暮らしを見つめ直し、半径5mから自分たちの暮らしを楽しみ、搾取も自然破壊もない、そんな世の中になっていったら素敵な世の中になっていくのではないかと思っています。

ちなみに、発表を終えて、皆様から言われたのは、やはり圧倒的なリアリティというワードの明確さでした。視界がパーッと開けて、他人事が自分ごとに、自分ごとがみんなごとになるという景色を一言で伝えられそうなワードが見つかったことはよかったです。そして共感してもらえたのはちょっとした喜びでした。

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たった5分の発表でここまでコメント下さりありがたいです。自信になりました。

ひとまずこの日をもってヴィジョンワークショップは終了です。でも終了ではなくこれから事業の継続や人生で根幹をなす部分ができつつあるだけにすぎません。講師の方が言っていましたが、ことあるごとにVMVは絶えず見つめ直し、ブラッシュアップし続けることが大切なんだということです。また事業を通して、視界が開けたり新しい言葉が入るかも知れません。そうやってブラッシュアップを続けることで、自分が本当に目指したい社会の実現に近づいていくんだろうと思いました。

これからどんな見たこともない視界が開けると思うと、今はとてもワクワクしています。

zen

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