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暮らしの主体者になれた1日


今日の1日の流れが不思議だったので、ちょっとお知らせします。

[5時起床]
畑に向かう車中の会話
zen 「今日も大根掘り頑張るぞ〜(ワクワク)」

ei 「楽観的だね〜(イライラ)」

zen 「楽観的にいかないと」

ei 「でも然は畑の大根のこと真剣に考えている?私は規格外の大根をいぶりがっこにしようか、漬け物にして売ろうか真剣に考えているけど、然はbou社に20円で売ればいいとか考えてない?」

zen 「・・・。まあそうだね」

ei 「当事者意識、当事者意識って言うけど、この20円の規格外の大根なんとかしようっていう気が全然見えないよ!然が1番当事者意識薄いよ!!」

zen 「・・・・・・・・。そうだね。」

ei 「(それ言うんかい〜)」

険悪ムードで大根掘りスタート→無言で洗浄
↓ [ 6時 ]
例によって規格外大根が200本くらい出る

zen「大根掘り楽しくなってきたな〜」→eiに睨まれる

作業終了
↓ [ 8時 ]
包丁畑に忘れた

そういえばこっち方面に大根欲しがっていた人いたな

電話する→今から持ってきてくれ→規格外40本買取OK

規格外のイチゴをいただく
↓ [ 9時 ]
嬉しさのあまりFBに投稿し買い手を求める

全量買い取りたいとコメント入る

今日納品していいかの連絡→OK

夜行バスで西和賀に来ていた友人をカヌーに乗せる
↓ [ 10時 ]
別なところから規格外大根の注文が入る

廻戸国で皆できのこ(ヌメリスギタケ)うどんを食べる
↓ [ 12時 ]
午後茅刈り作業
↓ [ 14時 ]
廻戸国でアトリという渡り鳥を観察しながらコーヒータイム
↓ [ 16時 ]
1時間かけて軽トラで大根納品(160本)
↓ [ 18時 ]
規格外のイチゴにも興味ある→お繋ぎしますよ
↓ [ 20時 ]
帰路→真昼温泉で入浴
↓ [ 21時 ]
家で発泡酒飲みながらFB投稿←今ここ
  [ 23時 ]
大根を掘ることになったエピソードと険悪ムードになった経緯はこちら

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西和賀のイチゴ農家菊池伸也さん。底抜けの明るさにとても元気づけられた。明るい農家は素敵。規格外のいちごをいただく。同じ悩みを持っていた。

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午前中の錦秋湖は鏡だった。早く湖面に乗り出したくてソワソワする。2時間船の上で季節の変化を楽しむ。

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実家の近くで茅刈り作業。5人で1時間くらいかけて50束刈る。来年の茅葺き屋根修理の原料へ。

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刈ってきた茅は屋閉じ(雪囲い)に使う。こうすると茅が丈夫になるらしい。

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廻戸国でコーヒータイム。豊穣な時間が広がる。途中渡り鳥を観察。

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160本の買取先が見つかったので夕方軽トラックに積み込み納品。

文字にすると大したことないんですが、喜怒哀楽曲線が激しく変動し、朝からドラマティックな1日でした。でももしかすると今年1番充実していた1日だったかもしれません。その理由を大根の納品先から家に帰る帰路にeiと話したのですが、それは一つに衣・食・住・金・関係性が満たされ、それをフルに活用し、一つ一つの小さな奇跡を体感したからだということになりました。

私の中では大根を掘ることも、カヌーで人を案内することも、茅を刈ることも全部暮らしの中にあります。お金になることもあるし、ならないこともある。でも、畑に向かうワクワク間や(本当に睨まれた)、大根がいちごに変わる驚きや、波が無い湖面を見てカヌーで乗り出したい衝動や、茅を刈っている時のはるか昔の人たちの営みを感じられる瞬間は、どれも暮らしの中にあり、心から豊かさを感じました。言葉を変えると、今が満たされている感覚とも言えるもかもしれません。助けてくれる人がいるというお金では買いにくい関係性が肌で感じられたのもよかったのかもしれません。

とにかく、上手く言えない部分はありますが、本当に充実していた1日でした。これは、仕事の主体者だったサラリーマン時代を終え、暮らしの主体者になれた喜びだったのかもしれません。

暮らしの主体者になるということは、旬を楽しみ、関係性に感謝し、今に生きている喜びに酔いしれる。この感覚こそが、今衰退の一途をたどる場所に必要なことではないでしょうか。そうなったら、社会は一気に良くなり、誰もが暮らし主体者になったら暮らしの中にある課題は課題じゃなくなるはずです。

今日の一連の出来事は言語化が難しく、再現性もありません。だけど、それに近づくことはできる気がしています。なぜなら、今そのことを私がワクワクしながら考えているからです。

仕事の中に暮らしを作るんじゃなくて、暮らしの中に仕事を作っていくことが当事者意識を呼び戻すきっかけになると直感しています。

今日はそんな1日でした。

zen

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