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不安の強い方におすすめの書籍
私のクライアント様は、いつも何かに悩んでいる方が多いです。
「朝起きた時から不安を掴みに行っている感じです。」
このセリフ、一言一句違わず複数の人から聞いたことがあって驚きました。
セラピーの最初の数十分を、その不安を聞くことに費やすことになる場合も少なくないのですが、多くの場合その悩みの多くが、「今」考えても仕方のないことなのです。
もちろんご本人たちもそんなことは十分承知の上なのですが、思考を止められないのです。
この不安の強い人には共通点があります。
大体あることが癖になっています。
そのあることとは、他人と神の領域に入ること。
バイロン・ケイテイ氏はその著書『THE WORK』の中で次のように述べています。
氏はカウンセラーとしての立場からこの文章を書いています。
世界はたった三種類の領域しかありません。私の領域、あなたの領域、そして神の領域です。(中略)ストレスの多くは、頭の中で自分自身の領域から離れた時に生じます。「(あなたは)就職した方がいい、幸せになってほしい、時間通りに来るべきだ、もっと自己管理する必要がある」と考えるとき、私はあなたの領域に入り込んでいます。一方で地震や洪水、戦争、死について危惧していれば、私は頭の中で神の領域に入り込んでいます。私が頭の中で、あなたや神の領域に干渉していると、自分自身から離れてしまうことになります。(中略)私の人生を振り返ってみると、傷ついたり、孤独に感じたりしたのはいつも、誰かの領域に踏み込んでいるときであることに気づきました(中略)誰かにとって最善のことを自分が知っていると考えるのは、自分の領域を離れることになります。愛という名の下にあっても、全くの驕りであり、緊張や不安、恐れを招くことになります。あなたのために問題を解決しようとする前に、自分自身にとって何が正しいかを知ることが、私にとって唯一の領域です。
間違いなく、自分の領域内を整えることに注力することが、湧いてくる不安を軽減する良い方法の一つです。
私も気がつけば簡単に他人の領域に入ってしまいます。
仕事上では領域に入らないようにかなり意識していますが、特に家族の領域に入るのは無意識レベルでやっていますね。
でもこの考え方を知ってから、夫の領域に入る言葉を使わないように心がけています。(でも気が付けば入っています!)
私がそう努力することで夫も気分が良いでしょうが、結果的に私も楽になります。
相手の領域に入らない、神の領域に入らないというのは、全てのことに信頼感がないと難しいのではないかと思います。
不安の強い方はひとっ飛びに信頼モードを目指すのはハードルが高いでしょう。
まずは今自分の思考を占拠している不安が、3つの領域のどこに該当するものなのかを考えてみることから始めると良いと思います。
その上でその問題に対して、自分が何かする必要があるのかを考える。
そして、自分がいますぐできることだけに取り組むのです。
今すぐできることがないのであれば、その問題は脇に置く。
脇に置くことでかえって解決策が見えてくることもあるものです。
本書には多くの例が書かれていて、色々なケースで著者の誘導によって思考の整理や物事への受け止め方の変容が行われていく様子が学べます。
(日本人の感覚とは違う面が多く、少しピンとこない部分もありますが。)
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こんなこといちいち心がけなくてもできる人は、他人や環境を信じられる、つまりは自分自身を最も信頼している人なのでしょうね。
不安の解消は、自分自身への信頼を取り戻すことから。
自分自身への信頼を取り戻すためには、まず体が元気であるということが基本です。(健康ではなく、その人なりの元気な状態です)
栄養療法はそのお力になれます。
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