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看護師にグルタミンを!!!

「グルタミン」と聞いたらコレ⬇︎を反射的に思い出す方、結構います。


これはグルタミン酸ナトリウム

看護師さんには味の素を!

と、いう話ではありません。

ここで主役の「グルタミン」は

「L-グルタミン」

です。

人体を構成する20種類のアミノ酸の中の一つで、非必須アミノ酸です。

体内で合成されるため、外部からの摂取がなくてもなんとかなると考えられていますが、グルタミンだけは「条件付きの非必須アミノ酸」となります。

心身のストレスが強い場合に、グルタミンの消耗が強くなるため、体内での合成だけでは足りなくなるからです。

グルタミンが枯渇していくと、様々な不具合が生じてきます。

グルタミンは体内で様々な役割を果たしています。
以下に、グルタミンの主な役割をいくつか説明します。

  1. 体を構成するタンパク質の構成要素
    グルタミンはタンパク質の構成要素として重要です。タンパク質は私たちの体の構造や機能の主要な要素であり、グルタミンはその構成アミノ酸の一つです。

  2. 窒素の輸送
    グルタミンはアミノ酸の代謝において重要な役割を果たし、窒素の輸送に関与します。窒素は体内で重要な役割を果たすため、グルタミンは窒素の運搬によって生体内での窒素のバランスを維持する重要な役割を果たしています。

  3. エネルギー源
    グルタミンは一部の組織、特に腸管細胞や免疫細胞などの高エネルギー要求組織において、エネルギーの供給源として機能することがあります。特に、組織の代謝が高い場合や身体へのストレス時に重要な役割を果たします。

  4. 免疫機能のサポート:
    グルタミンは免疫機能のサポートにも関与しています。免疫細胞はグルタミンをエネルギー源として使用し、炎症反応や細胞増殖などの免疫応答に関与します。

  5. 腸粘膜の健康維持
    グルタミンは腸粘膜の健康維持にも重要です。腸粘膜は食物の消化・吸収において重要な役割を果たしており、グルタミンはそのエネルギー源として機能し、腸粘膜の細胞のターンオーバーや修復を促進します。

これらはグルタミンの主な役割のほんの一部です。
足りなくなると困りそうなことはイメージできたかと思います。

「心身のストレスが強い場合に、グルタミンの消耗が強くなる。」と言いましたが、特にグルタミンが失われるのが、

「低血糖を起こした時」

なのです。

「低血糖」は、食事時間が不規則な看護師の急所と言っても過言ではありません。

低血糖を起こすと、ヒトはコルチゾールやアドレナリンを分泌し、交感神経優位の緊張状態となり、体蛋白の異化が亢進します。

つまり、看護師は腹ペコで働くたびに、自分の身を削っているのです。

グルタミンは人体に最も豊富に含まれる遊離アミノ酸ですから、低血糖を起こすたびにグルタミンを失っていると言ってもよいでしょう。

看護師は人間関係や仕事上の重責など、メンタル的なストレスも多いですから、グルタミンを失う場面はいくらでもあるのです。

グルタミンは非必須アミノ酸ですが、条件付きで必須アミノ酸(外部から取り入れなければならない)になると言いました。

看護師にとって、グルタミンは必須アミノ酸ということです。


残念ながら看護師を助けるに十分なグルタミンは、食品からは摂取できません。
次回はおすすめのグルタミンサプリと、摂取の方法、注意点を書いていきたいと思います。


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