見出し画像

なぜ、本田圭佑の解説は人の心を惹き付けるのか?

11月20日に開幕したサッカー・カタールW杯。

気づいたらグループステージも終わり、決勝トーナメントが始まっていた。

日本が優勝経験のあるドイツとスペインを破り、グループステージを1位で突破したのには、本当に驚いた。

今、日本中が最も注目しているサムライジャパン。

それと同時にピッチを離れたところで注目を集め、日本戦になると必ずTwitterのトレンドに入る人物がいる。

その男は、本田圭佑。

かつてイタリアの名門ACミランで10番を背負い、2010年の南アフリカW杯で衝撃的な無回転FKを叩き込んだ、言わずと知れた日本サッカー界のスター。

Abematvにおけるサッカー解説で、彼は時の人となっている。

これが、めちゃくちゃオモシロイ。

ぼくも10年以上サッカー中継を見てきたけど、どの解説者よりも惹きつけられる。

これだけ多くの人が彼の解説を絶賛するのには、必ず理由があるはずだ。

今日は、ただのサッカー好き大学生の目線から、勝手に本田圭佑さんの解説が人気なワケを考えてみようと思う。

(もし、この記事を読んで共感とか反感があったら、是非コメントで教えてほしい^^)

なぜ本田圭佑の解説は人を惹き付けるのか?

個人的に、理由は3つあるのかなと思った。

【理由①】目線を合わせる

1つ目は、目線をサッカーに詳しくない視聴者と合わせてくれるから。

ほとんどの解説者が専門的な内容を、難しい言葉で説明していく中、本田さんはいつも初心者でもわかるような言葉を使う。

それに加えて、「視聴者は戦術的な知識がない」という前提のもとで、ピッチの状況を誰にでもわかるように説明してくれる。

こういう風に、「サッカー好きな戦術初心者」に目線を揃えて解説してくれるからこそ、サッカーに詳しくないライト層でも楽しむことができているんだと思う。(じゃなかったら、トレンド入りは限りなく不可能なはず。。)

以前、本田さんは自身のYoutubeライブでこんなことを言っていた。

カンボジアの選手は、全員が英語をしっかり話せるわけじゃない。だから、自分の考えがしっかり伝わるように、難しい言葉は避けて簡単な言葉を選んで伝えている。

きっと彼自身のカンボジア代表監督としての経験も、目線を揃えたわかりやすい解説につながっているのだと思う。

【理由②】カジュアルな話し方

2つ目は、とにかくフランクな話し方で親しみが持てるから。

かしこまった抑々がない話し方の解説が多い中、本田さんの話し方はとにかくカジュアル。

まるでお酒を飲みながら友達と試合を見ているときのような話し方で、解説をしてくれる。

そして、何より特徴的なのが「選手の呼び方」。

GKの権田修一選手は「ごんちゃん」
DFの長友佑都選手は「ゆうと」
MFの久保建英選手は「たけ」
ピッチリポーターの槙野智章選手は「まき」

親しみがある?選手はニックネームで呼ぶことで、視聴者として見ているぼくたちも、なんだか選手たちが身近な存在のように感じられる。

これは他の解説ではなかなか見ない光景だ。

一方で、きちんと解説をする時は、実況からの質問には必ず「結論→理由→具体的な話」の順で答えてくれるから、すごくわかりやすい。

このカジュアルな雰囲気とフォーマルな受け答えを使い分けることで、視聴者は彼の言葉に惹きつけられていく。

【理由③】ストーリーがある

3つ目は、彼の話には必ず「ストーリー」があるから。

ゴールが奪えない原因。守備がうまくいっていない原因。実況からの質問に対して、本田さんは必ず、「〇〇なので、〇〇すべき」という言葉で説明をしてくれる。

例えば、コスタリカ戦ではこんな解説があった。

「日本の攻撃を警戒し、守備を固めてきたコスタリカをどう崩していくか?」と問われた場面で、

「コスタリカの攻撃は見てて全然怖くないんですよ。だけど、守備が5バックで崩しにくいから自陣に引き込んでカウンターを狙うべきです。」

こんな風に、前提の目線を揃えた上でどうしていべきなのか、現在地からゴールまでの道筋をストーリーにして伝えてくれていた。

ただ、「自陣に引き込んでカウンターを狙うべき」と言われても、戦術に詳しくないファンにとっては、「なんで?」「攻めれてるんだからいいじゃん?」「攻撃されるの怖くない?」と疑問がたくさん生まれて、意味がわからない。

そこを、そもそもコスタリカの攻撃は怖くないということ。そして、5バックで攻撃がしづらくなっている現状を伝えてくれることで、最適な戦術を示してくれることで、初心者でも「なるほど〜」と思える。

これに加えて、本田さんは感情を出して解説を出してくれる。

「今のファールやろ⁉」「わかる。わかる。それむずいんよな。」

選手の言葉、テレビの前のファンの言葉を代弁してくれることで、見ているぼくたちはどんどん感情移入していく。

選手目線での解説を、ココまでわかりやすく感情を出して表現してくれる人は、間違いなくこれまでいなかっただろう。

コレ、仕事にも使えるんじゃない?

本田さんの解説が人の心を惹き付ける理由を深掘って見ると、改めてスゴイなと思った。

と同時に、コレ、仕事にも使えるんじゃないか?と思った。

例えば、「目線をそろえる」というのは、経営陣と一般社員の間を埋めるため、専門的な話を初心者に説明するときに使える。

また、「ストーリーで説明する」というのも、上司が部下に仕事を頼む時に使える。

ただ「これをやっておけ」と言われるよりも、「現状、ココが問題になっている。〇〇を達成するためには、この部分の効率化が必要だ。コレが成功すれば、会社にとってこれだけのメリットがある。だから、この仕事をお願いしたい」と言われた方が、納得感をもって仕事ができるだろう。

この他もまだまだたくさん参考にできる部分がありそうだ。

最後に

今日は、ちょ~自分勝手に本田さんの解説を深ぼってみた。

どうだっただろう?

個人的には、スゴく勉強になった。

これだけたくさんの人を惹き付けるということは、その裏に必ずロジックがある。成功の法則が隠れている。

本田さんの解説は、もっともっとも深ぼって考えてみたい。そして、使えそうなことはどんどん自分の中に取り入れていきたい。

身近に学びは隠れている。

こうやって、昨日の自分よりも成長していく。

さあ、クロアチア戦10分前。全力で応援しよう!!

ガンバレ、日本!!

(本田圭佑さんの解説で、一番好きな言葉をコメントで教えて^^▼)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?