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【Wine ワイン】Chianti Classico Blue Lable 2016


【Wine ワイン】Chianti Classico Blue Label 2016

豊かで厚みのあるワイン🍷


Producer (生産者)
Lamole di Lamole

Country / Region (生産国 / 地域)
Greve in Chianti / Chianti Classico / Toscana / Italy
グレヴェ・イン・キャンティ / キアンティ・クラシコ / トスカーナ州 / イタリア

Variety (葡萄品種)
Sangiovese 80% , Cabernet Sauvignon 10% , Merlot 10%

Pairing (ペアリング)
Pasta al Pomodoro パスタ・アル・ポモドーロ(トマトソースのパスタ)
Ribollita リボッリータ(野菜のスープ)
Arista di maiale アリスタ・ディ・マイアーレ(豚背肉の塊をローズマリー、ニンニクを効かせてローストしたもの)

https://a.r10.to/hIBlGC


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■LAMOLE di LAMOLE
ラーモレ・ディ・ラーモレ
グレーヴェ・イン・キアンティ地区のラーモレの丘にあるカンティーナ。ラーモレとは、この土地の名前であるとともに、 この地で発見されたサンジョヴェーゼの遺伝子の名前。ラーモレ・ディラーモレとは、サンジョヴェーゼのオリジナルという意味を込めて付けられた名前です。ブルネロ・ディ・モンタルチーノのサンジョヴェーゼは、このラーモレより移植した樹が始まりと言われています。
この土地は、風通しが良く、 湿気がこもらない乾燥した絶好の場所です。また斜面の為、 水捌けも良く、 すっきりと伸びた心地良い酸はこの環境から生まれます。 標高350~500mの位置に47haを所有しています。この地は、 キアンティ・クラシコも中でも、最も標高が高いエリアです。
土壌はガレストロ土壌1ヶ所、 粘土質 砂石から構成された土壌2ヶ所の合計3つのパーセルから成り立ちます。 平均樹齢は約20歳。 しかしながら、中には70歳を越える老木もあります。 春と秋には適度な降水量があり、冬は寒冷、 夏は温暖になるのが特徴です。 このエリアはアペニン山脈北部から吹き込む風によって寒暖の差が激しく、その為、葡萄は糖とポリフェノールのそれぞれが豊かで、美しい酸味のあるエレガントなものとなります。
エノロゴのアンドレア・ダルディン氏は、 引退した前任のH.・パリアーニ氏の元で、約20年間、 共に醸造を務めたスペシャリストです。
彼は、サンジミニャーノ出身で、 父親はヴェルナッチャを作る葡萄栽培家です。彼の5人の兄弟は、 現在も全員ワインビジネスに従事している、まさにワイン一家です。 幼少のころより父の仕事を手伝っていたため、ワインの仕事が体に染み付き、彼にとって、まさにこの仕事は天職と言えます。
2017年から0 certificazioni からオーガニック認証を取得しています。

■Toscanaの食とワイン

■ Ribollita リボッリータ
(煮かえすほど美味しくなるリボッリータ)
典型的なピアット・ウニコ(1品だけで食事が完結する料理)である。トスカーナは商業が盛んだったので、 各地を回る商人のための宿オステリアがたくさんあった。 リボッリータはそこの定番料理であった。 名前の由来は 「リ=再び」、「ボッリーター=煮る」から出て、煮返せば煮返すほど美味しくなるという所からでているオステリアとしては非常に便利な料理である。 実際にはパンも煮込んでしまい、腹持ちが良いようにどっしりと作ってある。カーヴォロ・ネーロはトスカーナ特産の結球しないキャベツ。 こちらを使うことによってトスカーナの香りがしてくる。

■ Arista di maiale アリスタ・ディ・マイアーレ
(1439年には記録されている料理)
Arista di maiale アリスタ・ディ・マイアーレ(豚肉のアリスタ)はトスカーナのバンケットには必ずと言っていいほど登場する料理である。材料の豚肉、ローズマリー、ニンニクは古代からあったので、 起源の古い料理だと想像できるが、 この名前がついたのは、1439年にフィレンツェでメディチ家のコシモが誘致したギリシャ正教とローマカトリック合同の宗教ふを会議が行われた際、 ギリシャ人の司教が 「アリストス=美味しい」と言ったことからとされている。 庶民には肉料理は御馳走であったが、豚は農家でも飼えるので牛ほど高価ではなく、 農民の収穫祭などにもポルケッタと同じように登場する一品である。

■Bistecca alla fiorentina ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)
(クチーナリッカの最高峰)
このビステッカに使われるキアーナ牛は、 古代から自生していた体高2メートル、 重さ2トンにも達する巨大な白牛である。 キアーナ渓谷が放牧地なのでこの名前がついているが、料理としてはフィレンツェと切り離すことが出来ない。 ルネサンス期のフィレンツェで貴族文化の花が咲き誇っていた時代、 牛は農耕に使うもので食べるものではなかった。その牛を食べることは、 最上の御馳走を制することであり、 しかも一頭のうちにほんの少ししかないロースとヒレ肉のついているTボーンの部位を食べるのである。貴族のステータスだったのだろう。

■ブドウ品種

■サンジョヴェーゼ
トスカーナ州、エミリア・ロマーニャ州を中心に一部の北イタリアとシチリアを除くイタリアほぼ全域で栽培されている黒ブドウ。16世紀までは記載された文献がなく、 その起源を解明することは難しいとされる。最も新しい2004年の発表では、 その起源は南部カンパーニアで、 チリエジョーロとカラブレーゼ・モンテヌオーヴォとの交配品種ということだ。またサンジョヴェーゼの名前の由来も諸説あり、「神へのワイン、 冥福のためのワイン」の意のロマーニャ方言から来たという説、 Sangue(血)とGiove(天空神ジュピター)を合わせ天からの授かりものという意からという説、ワインと関係の深い12聖人の1人であるサン·ジョヴァンニからという説など。遺伝的に不安定で突然変異しやすい。代表的な同系遺伝子型は大きく3つに分かれる。トスカーナ型の小さい果粒 (ピッコロ)のグループ、 大きい果粒(グロッソ)のグループ、 そしてロマニョーロ型であり、マルキジャーノ型はロマニョーロ型に含まれる。


Toscanaトスカーナ州

■プロフィール
イタリア中部に位置するトスカーナ州は、北はリグーリア州、エミリアロマーニャ州、東はマルケ州、 ウンブリア州、南はラツィオ州と接している。西側には地中海(主にティレニア海)が広がっていて、海岸線は397kmに及ぶ。丘陵地帯が続く非常に美しい州で、私たちがイタリアを思う時にまっさきに思い浮かべるルネッサンス絵画のような風景が広がっている。
モノカルチャー(単一栽培)でなく、 様々な作物を一つの農園で栽培する伝統があるので、屋敷へと続く糸杉並木の横には、ブドウの畝やオリーブ果樹園が幾何学模様のように張り付き、その奥には森があるという調和の取れたバランスのいい風景が残っている。
州としてのワインの生産量は中規模であるが、高品質ワインが多く、キアンティ、キアンティ·クラッシコ、 ブルネッロ・ディモンタルチーノ、 ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノなどの有名なD.O.C.G.をはじめとして数多くのD.O.C.がある。1970年代から始まった「イタリアワイン・ルネッサンス」と呼ばれる、イタリアワイン近代化の牽引役を果たしたのはキアンティ・クラッシコ地区の生産者で、 彼らが規則にとらわれない自由な発想で生み出した近代的スタイルのワインは「スーパータスカン」ともてはやされ、国際的知名度を得た。今もイタリアワインの最先端を走り続ける州である。

■歴史
トスカーナ州には先史時代から人類が暮らしていたが、文明が花開いたのは、紀元前9世紀にエトルリア人が登場してからである。いまだに起源が分からない神秘的民族であるエトルリア人は高度な文明を誇り、中部イタリアを広い範囲にわたって支配した。「エトルリア」が「トスカーナ」の語源であることを考えても、 この民族とトスカーナの結びつきの深さがよく分かる。ブドウ栽培とワイン造りを伝えたのもエトルリア人だ。紀元前3世紀になると拡大を始めたローマがエトルリア人を破り、トスカーナを支配下に治めた。西ローマ帝国崩壊後は、東ゴート族、東ローマ帝国、 ランゴバルド族、 カール大帝などの支配下に入った。11世紀にはピサが勢力を広げ、一時はサルデーニャ島やコルシカ島も支配した。自由都市の時代が12世紀から始まり、シエナとフィレンツェが頭角を現す。特にフィレンツェは銀行業で富を蓄えたメディチ家をリーダーとして、14世紀、15世紀には稀に見る文化的繁栄を生み出し、ルネッサンスの中心地となった。その後、トスカーナ大公国となり、メディチ家の支配は1737年まで続く。1716年にトスカーナ大公コジモ3世がカルミニャーノ、キアンティ、ポミーノ、 ヴァル・ダルノ・ディ・ソプラのワイン産地の境界を定めたが、これは世界最初の原産地保護の例である。19世紀になってイタリア統一の機運が高まると、トスカーナはその熱心な推進者として活躍した。その運動のリーダーであったベッティーノリカーゾリ男爵は、今日のキアンティワインのベースとなる品種構成、有名なフォルムラFormulae(サンジョヴェーゼ70%、 カナイオーロ20%、マルヴァジアデル·キアンティ10%)を1870年前後に定めた。1860年にトスカーナはイタリア王国に参加し、1865年から1870年までフィレンツェは首都となる。第二次世界大戦中は激しいレジスタンス運動の舞台となり、 多くの血が流された。戦後は、順調に高度成長の波に乗り、 イタリアでも最も豊かな州の一つとなっている。

■文化
イタリア語の基礎となったのがトスカーナの方言であったことからも分かるように、トスカーナは、イタリア文化の重要な中心である。ダンテ、ペトラルカ、 ボッカッチョ、ガリレイ、ダヴィンチ、マキャベリなど文化史の世界的巨人の枚挙に暇がない。
トスカーナ人は非常に垢抜けした趣味、暗好を持ち、お酒落で、センスの良い人が多い。自己アピール能力にたけて、雄弁な人が多いのも特徴で、 トスカーナワインの世界的大成功は彼らのこのような資質によるところも多い。非常に強烈な皮肉精神を持っているのも特徴で、ロベルトベニーニをはじめとする喜劇役者も多く輩出している。フィレンツェ、シエナ、ピサ、ルッカ、アレッツォなど世界中の訪問者を引き付ける観光地が多くあり、文化財の豊かさは群を抜いていて、世界遺産も数多い。素朴だが食べ飽きないトスカーナ料理は人気が高く、この州のオリーヴオイルは卓越したものである。

■経済
豊かで多様な自然に恵まれたトスカーナでは農業と畜産が古くから行われていた。丘陵地帯が多く、 平野部が少ないため、ポー平野のような大規模な単一栽培はなく、同じ農園に様々な作物を栽培する独自の混合耕作が発達した。特徴的だったのは農家と地主が収穫した作物を半々に分ける折半耕作と呼ばれるシステムで、 折半耕作農家は農園に散在するボルゴと呼ばれる小さな村に数家族ずつ散在して住み、イタリア南部のように大きな村に集中して居住することはなかった。高コスト体質のトスカーナの農業、畜産は、原産地呼称をもつ高品質、 高価格のものに特化しつつある。
中世以来の長い職人の伝統があり、皮加工、貴金属細工、繊維、服飾などの分野に特に優れている。中規模の家族経営の企業が多いのが特徴だが、戦後の高度成長にもうまく対応して、近代化にも成功した。観光業、 サービス業も重要な産業である。

■気候風土
北と東をアペニン山脈に囲まれて、西は地中海に開けているトスカーナ州は、丘陵地帯が66.5%と多く、山岳地帯が25.1%で、平野部はわずか8.4%である。東のアペニン山脈と西のティレニア海の間に、いくつもの谷(キアーナ、 オンプローネ、アルノ、オルチャなど)と丘陵地帯が広がっている。気候は地域により大きく異なる。内陸部は夏が暑く、冬は非常に寒い、大陸的気候だが、海岸部は温暖で雨も少ない地中海性気候である。

■ワイン生産量
ワイン生産量3,025,000hl(2016年)、ブドウ栽培面積53,570ha(2016年)。生産量の64%をD.O.P.ワインが占める高品質ワインの産地である。 赤ワインの生産量が89%と際立って多い。

■主要ブドウ品種

[白ブドウ]

Vernaccia ヴェルナッチャ
しっかりとした酸を持つ白ブドウ。サン・ジミニャーノ周辺で栽培されている。
Malvasia Bianca マルヴァジア・ビアンカ
主にキアンティ地方で栽培されている白ブドウで、ヴィン・サントに使用される。
Trebbiano トレッビアーノ
フレッシュな早飲みのワインに適した白ブドウ。生産量が多いので、1960年代に大量に植樹された。ヴィン・サントにも使用される。


[黒ブドウ]

Sangiovese サンジョヴェーゼ
中部イタリアを代表する黒ブドウ。色はそれほど濃くないルビー色で、スミレ、チェリーの香りがあり、酸とタンニンがしっかりしている。非常に多くのクローンが存在する。
Canaiolo Nero カナイオーロ・ネーロ
サンジョヴェーゼとブレンドされることが多い黒ブドウ。18世紀にはサンジョヴェーゼにも勝る名声を誇っていた。晩熟の品種で、ワインに柔らかさを与える。

■地方料理と食材

[前菜]
Crostini クロスティーニ(鶏のレバー、仔牛の牌臓などで作ったパテをのせたパン)
Panzanella パンツァネッラ(パン、フレッシュトマト、玉ねぎ、バジリコを入れたサラダ)

[プリーモピアット]
Pappardelle con il Sugo di Lepre バッパルデッレ・コン・イル・スーゴ・ディ・レプレ( パスタに野兎のソースをかけたもの)
Ribollita リポッリータ(野菜のスープ)
Pappa al Pomodoro パッパッ・アル・ポモドーロ(トマトソースにパンを放り込んで煮込んだシンプルな料理)

[魚介類]
Cacciucco カッチュッコ(唐辛子、ニンニク、トマトを使った魚のスープ。リヴォルノの名物)
[肉]
Bistecca aqlla Fiorentina ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(厚切りのTボーンステーキ)
Arista アリスタ(豚背肉の塊をローズマリー、ニンニクを効かせてローストしたもの)

[D.O.P.チーズ]
Pecorino Toscano ペコリーノ・トスカーノ(羊乳で作るチーズ。基本的にハードタイプ)
Chanina キアニーナ(キアーナの谷で飼育される牛。生育に時間がかかるが、その肉は味わい深い)

■内陸部
Firenze フィレンツェ県
Siena シエナ県
Arezzo アレッツォ県

■土壌
基本的には粘土石灰質土壌であるが、キアンティ・クラッシコ地区、モンタルチーノでは、 ガレストロと呼ばれる泥灰土が薄く何層にも重なった土壌が多く見られる。シエナ周辺は非常に粘土が多い。キアンティ・ルフィナなどのようにアペニン山脈の影響を受ける地域は比較的冷涼な気候。 キアンティ・クラッシコ地区も比較的冷涼。モンタルチーノはティレニア海の影響を受けて温暖。

■主要ブドウ品種

[白ブドウ]
Trebbiano トレッビアーノ
Malvasia マルヴァジア

[黒ブドウ]
Sangiovese サンジョヴェーゼ
Canaiolo カナイオーロ

■Chianti キアンティ
Sangiovese サンジョベーゼをベースに造られるイタリアで最も有名な呼称で、アレッツォ県、フィレンツェ県、プラート県、ピストイア県、ピサ県、シエナ県の広い範囲に及ぶ。特定の地域(sottozona ソットゾーナ)としてColli Aretini コッリ・アレティーニ、Colli Senesi コッリ・セネージ、Colline Pisane コッリーネ・ピサーネ、Montalbano モンタルバーノ、Rufina ルフィーナ、Colli Fiorentini コッリ・フィオレンティーニ、Montespertoli モンテスペルトリが認められている。
キアンティは、生き生きとしたチェリーやスミレの香りを持ち、口中では果実、酸、タンニンのバランスが良い。幅広い食事にマッチするワインで親しみやすい。問題は生産エリアと量が多く(平均80万hl)、生産者によってワインのスタイルの幅がとても広い事である。フードフレンドリーなワインが求められる近年の傾向はまさにキアンティにとっては追い風だが、これだけ広い範囲で明確なアイデンティティーを確立するのは容易ではないだろう。

■Chianti Classico キアンティクラッシコ
フィレンツェとシエナの間に広がる美しい丘陵地帯はキアンティ地方と呼ばれ、香り高い優美なワインが生産される卓越した産地である。本来はこのキアンティ地方で造られたワインが、キアンティと呼ばれるワインであった訳だが、あまりに人気が高いので、キアンティワインの生産地区をキアンティ地方以外にどんどん拡大して、それらのワインをキアンティと呼ぶようになってしまった。そこで本来の産地であるキアンティ地方は、D.O.C.G.キアンティから独立して、独自の呼称D.O.C.G. キアンティ・クラッシコを名乗るようになった。この地域は、イタリアワイン・ルネッサンスを牽引した産地でもあり、優れた生産者が多い。

参考資料 日本ソムリエ協会教本、隔月刊誌Sommelier

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