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【 ワイン】Raimat Clamor Rose 2017

スッキリ軽快なデイリーロゼ

Producer (生産者)
Raimat

Country / Region (生産国 / 地域)
Clamor / Costers del Segre / Cataluña / Spain
クレアモール / コスタ・デル・セグレ / カタルーニャ / スペイン

Variety (葡萄品種)
Cabernet Sauvignon, Syrah

Pairing (ペアリング)
Zarzuela サルスエラ (魚介類の煮込み)
Pan con Tomate パン・コン・トマテ(トマトを塗りオリーヴオイルをかけたパン)
Escalivada エスカリバーダ ( 焼き野菜)
Fideuá フィデウワ (パスタのパエリャ)


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■カタルーニャ州 Cataluña

■プロフィール
スペイン北東部、ピレネー山脈の南に位置し、地中海に面する。スペイン国内ではバレンシア州とアラゴン州に接する。ピレネー山脈中では、アンドラとフランスに接している。州都はバルセロナ。

■歴史
フェニキア人やギリシャ人がブドウ栽培をもたらし、ローマ帝国の植民地時代にワイン生産が盛んになった。バルセロナ伯領はカタルーニャ君主国となり、フランス側のルーション地方も治めていた。中世にはアラゴンの王女との婚姻によりアラゴン連合王国となり、シチリア、サルデーニャ、ナポリなどを支配、権勢をふるっていた。1936年、スペイン内戦が勃発し、優勢なフランコ将軍派に追い上げられた共和国政府派や難民はカタルーニャから国境を越え、フランスに亡命した歴史をもつ。

■文化
内戦後から1978年まで長い問使用を禁じられていたカタルーニャ語は現在州の公用語となっている。アントニオ・ガウディなどモデルニスモ運動が花開き、 サルバドール・ダリやアントニオ・タピエスなど多くの芸術家を輩出している。

■経済
バスクと並びスペイン経済をけん引するが、第三次産業の割合が高い。カバを中心にワイン生産も重要な産業となっている。

■気候風土
北のピレネー山脈、地中海側の海岸山脈と平地、これらの間の中央盆地、 の大きく3つの地域に分けられ、気候も多彩。沿岸部から中央盆地にかけては地中海性、より内陸では大陸性の影響を受ける地中海性、 ピレネー山脈に近づくと山岳性気候となる。ブドウ畑は中央盆地にあるペネデス地方に多く、夏は乾燥し、 海風の影響も受け、酷暑や厳寒にならない温暖な地中海性気候にある。

■ワイン生産量
ひとつのD.O.Ca.と10のD.O.があり、それらに登録されるブドウ畑の総面積は90.517haで、総生産量は845,256hℓ。

■主要ブドウ品種

[白ブドウ]
Macabeo マカベオ
Parellada パレリャーダ
Xarello チャレッロ

[黒ブドウ]
Garnacha ガルナッチャ
Tempranillo テンプラニーリョ (Ull de Llebre ウリュ・デ・リブレ)
Cariñena カリニェナ
Monastrell モナストレル

■地方料理と食材
Zarzuela サルスエラ (魚介類の煮込み)
Pan con Tomate パン・コン・トマテ(トマトを塗りオリーヴオイルをかけたパン)
Escalivada エスカリバーダ ( 焼き野菜)
Fideuá フィデウワ (パスタのパエリャ)


■主要なD.O.ワイン

Priorato プリオラート
2009年に特選原産地呼称D.O.Ca.に認定。タラゴナの北西、モンサン山脈の山間部にあり、シウラナ川が流れる。
夏は暑く乾燥し、寒暖の差が激しく、地質は粘板岩。12世紀に興されたスカラ・デイ修道院の修道士たちによってブドウ栽培とワイン造りが伝えられ、修道院の領地や修道長を指すプリオラが産地名の由来とされる。アルコール濃度の高いバルクワインが生産されていたが、山の急な斜面上にブドウ畑があり、過酷な土地での困難な耕作のために働き手が去り、過疎地となっていた。
1980年代後半、外部の醸造家たちが地元品種のカリニェナとガルナッチャを生かし、外来品種も用い、最新の知識と技術を駆使した、モダンなスタイルの高品質ワインの生産を始め、世界中の注目を集め、スペインの高級ワインを代表する産地に生まれ変わった。少量だが、白やロゼワイン、また伝統的なランシオ・タイプもある。


Penedés ペネデス
バルセロナの南にあり、地中海に面した海岸山脈や平野部のバホ・ペネデス、中央のペネデス・セントラル、高地のペネデス・スペリオールの3つのサブ・ゾーンがある。 カバの産地とも重なる。
バホ・ペネデスは標高が低く、海の影響を受け、 温暖で、チャレッロやマカベオといった伝統的な品種が栽培格される。ペネデス・セントラルは少し内陸に入るため気温も下がる。カバ用のチャレッロやマカベオが多いが、外来品種のカベルネ・ソーヴィニヨン、 ピノ・ノワール、 シャルドネなども栽培される。ペネデス・スペリオールの畑は標高800mに至り、伝統的にパレリャーダが栽培されてきたが、最近はリースリング、ゲヴェルツトラミネル、シュナン・ブランなどの外来品種も栽培される。フレッシュでフルーティーな白ワイン、カベルネ・ソーヴィニョン、テンプラニーリョ、メルロ、シラーなどをブレンドして造る色の濃いしっかりした赤ワインのほか、少量だがガルナッチャ・ブランカなどから造る白ワイン、ランシオなどの酸化熟成タイプ、ビノ・ドゥルセ・ナトゥラルなどの甘口ワインもある。

Costers del Segre コステルス・デル・セグレ
内陸部に位置し、点在する7つのサブゾーンから成る。ブドウ畑は標高200~700mにある。 テンプラニーリョ、ガルナッチャなど在来品種のほか、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワールなどの外来品種も栽培し、最新技術を駆使した、品質の高いエレガントなワインが生産されている。白ワインもマカベオ、 チャレッロ、パレリャーダをはじめに在来品種に加え、 シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランなど外来品種を巧みに使う。

Conca de Barberá コンカ・デ・バルベラ
タラゴナ北部の、エブロ川下流域にあり、フランコリ川が横切る。コンカはカタルーニャ語で窪地や低地のこと。第三紀に形成された石灰岩の地質が主。白ワインはカバの生産にも用いられるマカベオ、 チャレッロ、パレリャーダの3品種のほか、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなどの外来品種も用いられ、赤ワインはトレパット、 テンプラニーリョ、ガルナッチャなどが用いられている。

Terra Alta テラ・アルタ
州最南部にあり、アラゴン州に接する。内陸部にあり、 大陸性の影響を受けた地中海性気候で、寒暖の差が大きく、年間降水量は350~500mm。畑は標高350~500mにある。土壌は石灰質でやせている。白ワインはガルナッチャ・ブランカが主体で、アルコール濃度が高く、しっかりしたフルボディ。赤ワインはカリニェナ、ガルナッチャ、 ガルナッチャ・ペルダを用い、 色が濃い、果実味豊かなスタイル。また外来品種の栽培も認められ、これらをブレンドしたモダンなスタイルの赤ワインが増えている。

Empordà エンボルダ
州最北端にあり、フランスと国境を接する地域。ロセスは紀元前5世紀にフェニキア人がブドウ栽培を最初に伝えた地とされる。地中海に面し、年間降雨量は600mm、温暖な地中海性気候。ブドウ品種は地元固有が主で白はガルナッチャ・ブランカとマカベオ、黒はガルナッチャとカリニェナ。フランスに近いことから、フランス系品種も栽培される。
複数品種のブレンド・タイプが多いが、単一品種のワインにも秀逸なものがある。また伝統的な甘ロワインがある。

Alella アレーリャ
バルセロナの北東にある小さな地域だが、 ブドウ畑は地中海沿岸や山の斜面に点在する。花尚岩からなる砂質の土壌が主。白ワインが主で、地元でパンサ·ブランカと呼ばれるチャレッロが主要品種。この品種単一のワインやガルナッチャ・ブランカ、マカベオなどの在来品種やシャルドネ等の外来品種とのブレンド・タイプもある。外来品種を使った赤ワインも造られている。

Tarragona タラゴナ
地中海岸のタラゴナの町を中心にタラゴナ県の市町村がD.O.に認定され、2つのサブゾーンに分かれる。年平均気温は15℃、年間降水量は500mmの温暖な地中海性気候にある。ローマ帝国の植民地時代にはワイン産地として評判だった。
総生産量の70%を白ワインが占め、フルーティでソフトな味わいが特徴。マカベオが多く栽培され、パレリャーダ、チャレッロも推奨品種。モスカテルやガルナッチャからランシオやミステラなど伝統的な甘口ワインが今も造られる。またロゼも評判だ。

Pla de Bages プラデバジェス
バジェスという名はバッカスに由来するとされ、ローマ帝国の植民地時代からワイン生産の歴史があったが、フィロキセラ禍後に衰退し、ブドウ栽培面積も480ha、と小さい。
バルセロナの北西にあり、リョブレガット川が縦断する。 畑は標高200~300mのところにあり、石灰分を多く含むやせた土壌。地中海性気候だが、内陸にあるので、大陸性気候の影響もある。年間降水量500~600mm。在来品種のピカボル・ブランコ(白)とスモイ(黒)に代表され、 そのほかにも白ではマカベオ、パレリャーダ、黒ではテンプラニーリョ、ガルナッチャ、そしてフランス系品種も認定されている。

Cataluña カタルーニャ
カタルーニャ州にある10のD.O.とD.O.Ca.およびカバD.O.の認定地域城を含む、同州のほぼ全域を産地に包括する、2001年に認められたD.O.。 伝統的品種を含め、 認定されている品種は、白19種、赤16種、 合計35種に及ぶ。


参考資料 日本ソムリエ協会教本、隔月刊誌Sommelier

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