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見つける? それとも、ぶつけ合う?「英語のそこのところ」第91回

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは7年前の2015年9月17日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
「正しさ」というのは、Native English SpeakerとNative Japanese Speakerにとってはずいぶん違うもののようです。(著者)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

 2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

お待たせしました! 最終巻発刊!  
「英語の国の兵衛門」「英語のそこのところ」の作者 徳田孝一郎の作った英語テキスト「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト10 基準を設定して比べる=比較表現」販売中!

 前巻の「形容詞とその仲間たち2 関係代名詞・関係副詞」で文で名詞を飾る関係代名詞・関係副詞のスキルを身に着けていただきましたが、今回は、「何かと同じぐらい」や、「何かより上」、「一番」ということを伝えたいときに使う比較の表現です。
「その塔は30階建てのビルと同じ高さです」
「フットボールを観ることはフットボールをするのと同じように面白い」
と言った日本語を英語にする手順をすっきり身に着けることができます。

【本文】

 ちょっと前のことになってしまって、恐縮なんですが、全仏オープン、すごかったですね。え、なんの話? またサッカー? なんて言われそうなんですが、今回はテニスです。わたくし、一丁前に小学生のころ硬式のテニスクラブに通っておりまして、テニスができたりする。
 35年も前の話で、その上、福岡の田舎でテニスクラブに通っていたなんて言うとブルジョアだと思われるかもしれませんが、そんなに裕福だったわけじゃない。たぶん無理して通わせたんでしょうねぇ、両親が。

 だって、私、小学校から帰って来て宿題を終わらせたかと思うと年がら年中、本とにらめっこなんですもの。無理やり(わたしからすれば(笑))、やれテニスクラブだ、剣道だ、柔道だ、ボーイスカウトだ、ボクシングだとアウトドアの躰を動かすことばかりやらされました。どれもモノになっていないのは、みなさんご存知の通りなんですが(笑)

 まぁ、それでも三つ子の魂なんとやらで、小学生までに身に着けた所作というのは躰が憶えているもので、階段で転んだりしても思わず受け身をとって頭を打たずに済んだこともありますし、テニスで言えば大学でテニスサークルでちょっと活躍できたりして、役得があったりする(だれです、そこでイヤらしい、なんて言っているのは?)。

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