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すっぱり切り換えるのね。 「英語のそこのところ」第102回

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは7年前の2016年2月18日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
 Native English Speakerというのは、ゲゼルシャフトとゲマインシャフトの区別がはっきりしている人々でして。そのあたり、我々Native Japanese Speakerも見習うべき時期なのかもしれません。(著者)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

 2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

【本文】

 レッスンを積極的にお受けするようにしていますと書いたのは、ちょうど1年ほど前のことですが、ありがたいことに、たくさんの方のご希望をいただきまして、英語・英会話のレッスンをご提供している次第です。

 なかには、3か月12回のご契約だったのが、1年に伸びている方もいる。もちろん、英会話力は上がっているんだけど、もうちょっとやりたいというご希望をいただいていて、なんだか不思議な気分になります。

 そんな大したことをご提供している気はしないんです。本当に。ときおり、なににご満足いただいているのだろうと不安になったりしたりして。

 どうも英会話以外の私のあることないこと、いや、ないことないこと噺が受けてるっぽいんでちょっと気を付けないと、と思っちゃう。だって、本筋からずれてますからね。レッスンでは、英会話スキルの向上という目的を達成していただくように注力しないといけないなぁなんて反省しております。

 ないことないこと噺は「英語のそこのところ」をどうぞということでしょうか(ないことないことでは、困ります。半分ぐらいは本当のことを(編集者 泪))。

 こんなことを書くと、徳田はレッスンでも遊んでいると思われるかもしれませんが、きっちりと力をつけておられる受講生のなかには真面目な方もいて、大学生なんですが、英会話力も伸びてきたことだし、この春休みを利用して短期留学をしよう! なんて人もいたりします。いろいろな留学仲介業者を調べておられて、留学先の語学学校について相談を受けるんですが、この分野は私、あまり知識がないんです。知ってる方は、知っておられると思いますが、私は海外に行ったりして英語を身に着けた口ではないんで、留学なんかしたことがない。

 ただ、スキルアップの方法に関しては詳しいんで、そういうアドヴァイスはする。

『スキルアップは、いい語学学校かどうかではなく、いい講師にあたるかどうか? ということに尽きるし、いい講師かどうかは受講生側がどう講師を活用するか? という意識で決まる、結局は自分次第でしょ』

 なんて、私くんだりがさせていただくわけです。でも、まぁ、満足はしていただけない。本人は、確実な情報が欲しいわけですからね。
 仕方がないなぁということで、友人のNative English Speaker連中に訊くんですが、これも私が考えていることと似たり寄ったり。やっぱり講師次第、本人次第ということが多い。

 でも、そういう話をしていて、やはりNative English Speaker。はっとさせられることがある。自分と違うものの見方を持っているということでは、Native Japanese SpeakerとかNative English Speakerとかは関係ないとは思いますが、Native English Speakerは、思わぬ切り口を持っていて、自分で気づいていない自分の思い込みを知らされたりします。

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