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DEATH NOTE / デスノート

2017年公開
監督:アダム・ウィンガード

〈あらすじ〉
 周りよりも勉強ができることから、他人の宿題を代わりに請け負っていたライト・ターナー。高校生のライトは空から降ってきた「DEATH NOTE」なるものを拾う。煩雑なルールを読みながら、「罪人を自らの手で裁き、新世界の神になる」ことを決意する。
 ニュースで世界中の犯罪者が次々に謎の死を遂げていることが取り上げられる。人々はその黒幕を“キラ”と呼び、神として崇める者まで現れる。
 見過ごすことができない事態に警察も動き始め、その捜査に名探偵“L”が加わる。“キラ”の正体を暴くもLにとって大きな脅威となる。

☑️受け取ったテーマ
・正義と悪の判断
・世の中の白と黒とグレー

☑️こんな人におすすめ
・原作や日本版「DEATH NOTE」にこだわらない人
・スリル満点の展開をみたい人
・日本版との違いを楽しみたい人

☑️作品の特徴
 アメリカ文化、ハリウッド感満載の「DEATH NOTE」という感じです。楽しんでみるためには日本版の先入観は一切捨ててしまわなければならないかもしれません。CGの使い方やアクションの派手さなど、アメリカならではの演出で目を引く場面がたくさんあります。
 ストーリーも難しくないので全編飽きずに見ることができるのではないでしょうか!

☑️感想
 私は先入観を捨てることができずに見てしまったのでなんと言うか、デスノートとしては残念な印象です。
 最初のシーンはアメリカらしい、主人公が屈強な同級生にぼこぼこにされるところから始まり、いじめっ子に復讐をする、みたいな。
 残念だなーと思ったのは主人公ライト・ターナー(原作では夜神月)が賢くないところ。しかも、Lもなんだか賢くないし冷静じゃない。もちろんアメリカ版として様々改編やオリジナルストーリーが入ってきてもいいんだけれど、作品の最大の特徴である頭脳戦を省くと、面白さが半減してしまう気がしますね。
 残酷冷徹な夜神月、つかみどころのない天才L、月に従う従順で賢さも持ち合わせるミサ。その辺のキャラ設定はストーリーそのものだから変えてはまずかっただろうなーというのが、個人的な一番の感想でした。

 反面良かったのはリューク。死神足る不気味さ、圧力、狡猾さ。こちらも、原作とはキャラが全然違っていましたが「死」に導く神そのものを表したようで、アメリカ文化とデスノートの調和に一役買っていたのではないでしょうか、

 また、もしこの作品を見るなら字幕で見る方が良いかも知れないですね。吹き替えだと雰囲気が変わるので。漫画の実写化は往々にして賛否両論分かれるなかで数少ない成功作がデスノート。ハリウッド版では、大変ビミョーな感じになってしまいましたね。。

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