大きな手と心構え

巨大な

大きな手が私を包む


上半身が大きな右手で覆われる

下半身も大きな左手で包み込まれる


そして私を真横にする

そして絞る


雑巾のように


ジャバジャバと

言葉の水が溢れ出てくる


大きな手は容赦はしない


絞り続ける


不思議なのだが

私は痛くも痒くもない

私の骨や筋肉は粉砕はしない


しかしギュギューっと

絞られる


そして最後の最後に出る言葉

これを書きつけていこう


雑巾絞りのように

絞られた私の

最後の最後の一滴をここに

この記事が参加している募集

noteの書き方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?