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効率よく成長するとはなんぞや 無駄の中にこそ楽しみがあるやろがい!

効率よく成長するってなんなんですかね? 僕は昔ゲームが好きで、子供の頃はファミコンやプレステ、大人になってから(20代の頃)はオンラインゲームでよく遊んでたんですが、オンラインゲームの世界でアイテムの収集やレベル上げの効率ばかり求める人は『効率厨』と呼ばれていました。(※効率バカみたいな意味合いのネットスラングです)

僕は効率を求めて遊ぶのも楽しくて好きでしたし、効率を無視してひたすらチャットしたり楽しさを求めて遊ぶのも好きでした。当時2000年代後半くらい、その頃くらいから世の中も自分の中にも「無駄を減らして効率よく」みたいな生き方や価値観が蔓延るようになっていった気がします。これは長く続いた日本のデフレや伸びない経済成長なんかとも関連があると思います。

しかし人生とは無駄なことの中にこそ楽しさがあるのだとつくづく感じます。前の会社で無駄なジョークばかりいってみんなを楽しませてくれる人がいました。クイズゲームなどは効率よく正解を重ねていくより、無駄なボケをかました方がより盛り上がります。

養老孟司が「本当に効率よく生きようと思ったら、生まれてからすぐ墓に入るのが一番いい。だってどうせみんな死ぬんだから」と言ってるのを聞いて思わず笑ってしまいました。もちろんこれはジョークなのですが、まさにその通りです。何も効率よく生きたくて80年も90年も歳を重ねるわけじゃないんです。僕は楽しみたいんです。

なんでも効率よく、という価値観はパソコンやインターネットの登場とも関係しています。パソコンでより早く効率的に情報を処理し、インターネットを使ってより効率的に調べ物をし、それによってより早く効率的に探し求めていた答えにたどり着くことができる。いや、便利なんですよ、便利なんですけど、往々にして便利なこと=楽しさとは結びつかないんですよね。

旅行なんかその最たるもので、ネットを使って「京都 観光地」と検索する。そうすると、おすすめの観光スポット20、みたいなサイトがわんさかでてきて、それぞれのスポットのレビューなんかを見れたりする。ストリートビューを見ればさらに詳しく雰囲気や、どの通りに何の店があるかまでわかる。せっかくの旅行、失敗はしたくないので、ランチやディナーを食べるお店まで事前に決めて、効率よく観光地をまわるためにGoogle Mapやヤフーの路線情報と睨めっこする。

いやー、実に効率的な旅行ですね笑 これ、実際に僕がやったことなのですが、果たしてこの旅行って楽しいのかな?と我に返って考えている自分がいました。しかし今更インターネットもスマホも放棄して、地図を片手に旅行するべきか?というとそれもまた何か違う気がして、答えはまだ見つかっていません。

スマホが嫌いでスマホなんかない世の中の方がよかったと思っていますが、スマホを放棄できていない(する気もない)今の僕と同じ状態です。もう昔に戻ることはできないのですから、新しい時代と環境の中で、新しい楽しみ方を見つけていくしかない気がしています。

・・・・ただし!もう一度主題に戻りますが、効率よく生きることは楽しさと繋がるとは限らず、むしろ楽しさの邪魔になることの方が多く、「無駄なことの中にこそ楽しさがある」という言葉を座右の銘にして生きていきたいと思います。(今決めた)


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