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小暑(青梅と七夕)#二十四節気の手紙

一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。

移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、ミックスドリンクスタイリストのemmyと、いけばな作家のMayu Araiによるドリンクとお花の交換会をはじめました。

二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしていきます。
今回は第十四回目の『小暑』、emmyからのお手紙です。


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Mayuさんこんにちは。
今回は小暑、ますます暑さを迎える候です。本来であればそろそろ梅雨明けの時期ですが今年はもうすこしかかりそうですね。気圧の変化に身体をなじませるのが大変な時期ですが、いかがお過ごしでしょうか?

夏至の折にいただいたお手紙の、花が開いては閉じる神秘的な睡蓮のお話と蕾のお写真にとても心掴まれました。水揚げというお道具にもおどろきです。葉の葉脈を魅せる事もできるなんて、とドキドキしました。

そういえば睡蓮のお花を実際に見た事あったかしらと考えてみたら、幼い頃秋田に一時住んでいたのですが、家の近くにあったお堀で夏は連なるように見事な睡蓮が咲いていた事を思い出しました。


今年の小暑は七夕と同じ日ですが、新暦で行うところもあれば旧暦の8月上旬に行う地域と各地によって七夕行事を行う日が違うようですね。秋田では旧暦に盛大に七夕を祝うお祭りがあったので関東に引っ越した時におや?と思っていました。

調べてみると中国で行われていた風習と日本独自の伝説や解釈が色々と混ざりあい、現在一般的に行われている短冊に願いを込めて星に祈るという七夕行事が出来上がっているようで、あやふやのまま日本文化になっているのがなんだか不思議で面白いですよね。


さて、今回は6月に仕込んだ青梅のシロップが出来上がったので青梅シロップを使ったアレンジドリンクを作りました。


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氷砂糖で漬け込んだとろりと甘い青梅シロップとぎゅーっと搾ったほろ苦いグレープフルーツ。香り豊かなローズマリーを合わせました。

ほんの少しワインビネガーを垂すと青梅の爽やかな甘い香りが引き立ちます。


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絡むような湿気を流すようにと、さわやかなドリンクとなりました。

今年は青梅を扱う事が多く、梅仕事をたくさんしたように思います。じっくりと氷砂糖を溶かしていくシロップも好きですが、一晩以上凍らせた冷凍梅を砂糖とハーブやお茶と合わせてパッと出来上がる梅シロップも工夫のしがいがあって楽しいです。

そうそう、ドリンクに使っているローズマリーは家で育てているもので、嬉しい事に立派に成長してくれてたのですがどんどん野生味が出てきており。。ハーブのたくましさを感じています。


今日は雲が多く天の川が見えぬ夜との事ですが、星の巡りと間も無く訪れる夏の恵みを楽しみに空を見上げています。

それでは、また!


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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしていきます。
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emmy(emiushijima)
MayuArai


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