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七草七穀粥

本日、1月7日は蟹座満月。
人日の節句、そして七草の節句ですね。
今回の蟹座満月は、
「健康管理」「生活習慣」を意味するみたいで
そんな日に七草粥で身体の
調子を整えるのにはばっちりですね。

今年は、七草七穀粥を作り
皆で朝食にいただきました。

七穀:玄米、稗、粟、はと麦、小豆、赤米、黒米
七草:せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・
   すずな(かぶ)・すずしろ(大根)


秋田の陶芸家「田村一さん」の土鍋にて

私流の作り方を備忘録としてこちらに

七草七穀粥の作り方

(材料)2〜3人分

  • 玄米1合

  • ひえ、あわ、もちきび、はと麦、赤米、小豆
    大さじ1 ※配合種類はお好みで

  • 水5カップ

  • 七草お好みの量

  • 自然塩少々

(作り方)

  1. 玄米、雑穀を洗い一晩浸水させます(8時間以上)
    ※消化が氣になる方は玄米のみ24時間浸水さ水しない場合は、
    玄米をフライパンで15分位炒ってからでもOK。
    その場合雑穀は一緒に炒ると焦げるので別々にする。

  2. 水切りをして洗い流す※雑穀は細かいので
    ザルを使う場合流れないように注意して洗います

  3. 七草を一口サイズにカットします。
    すずな(かぶ)は縦半分にして中心から
    薄めのくし切り、すずしろ(大根)の根菜部分は
    輪切りに皮もそのまま使います。
    その他の葉物は一口大に切ります

  4. 水切りした玄米たちを土鍋に入れて
    水5カップを入れ蓋をせず火にかける (中火)

  5. ふつふつの中のお米たちが踊り出したら
    塩をひとつまみ右回りに回し入れる

  6. ここで蓋をします。鍋の穴がある場合は
    箸などで塞ぎます。(中火のまま)

  7. 蓋のまわりにのりがまわってきたら
    火を弱火にして50分タイマーをかけます

  8. 残り10分の時にスズナ(カブ)スズシロ(大根)
    の根菜部分を先に入れ、残り5分前に葉物を
    鍋に入れ優しくかき混ぜます。

  9. 完成!全体をかき混ぜて器によそい、
    お好みでお塩といただきます。


無病息災を願い感謝していただきました。
漆のお椀は保温性に優れ中々冷めません。
古代から重宝されていた漆。

先月工房に伺わせていただいた能登の赤木明登さんの漆(輪島塗)のお椀。本当美しいです



この土地のソウルフード『けの汁(きゃの汁)』


ここ鹿角市は、秋田県に位置しますが
青森と岩手の県境にあり江戸時代までは南部藩でした。
南部藩の食文化の名残もありますが
奥羽山脈の西側にあることから
(南部藩のほとんどは奥羽山脈の東側の為、
植物の生態や食文化が少し違います)
青森の西側、津軽地方の食文が大きく影響を受けています。
そして、昔から食べられている伝統食の中の一つが、
けの汁(きゃの汁)です。

こちらは、津軽地方の代表する料理ですが
正月に家族の世話や来客の対応で忙しいお嫁さんが、
小正月に里帰りする際に男衆のため大量に作りおきした
保存食として、また、「ハレとケ」の「ハレ」ではなく
「ケ」に食べられるから「け」の汁になった説もあります。
秋田の方では、粥の事を「きゃ」と言いますが
米が貴重な時に七草粥に見立てて細かく
具材を切って汁に入れて食べたことから
きゃの汁という説もあるそうです。

私が子供の頃はよく「けの汁」を
祖母に作っていただいて食べていましたが
お正月に食べた記憶より、
冬によく食卓に出てきていたのを覚えています。

祖母は青森県の碇ヶ関の近く出身なので津軽の人でした。

山菜や根菜、こんにゃく、すりおろした大豆、
高野豆腐などの栄養満点の具がたくさんで
食物繊維が豊富、そして精進だしで作られる
このソウルフードはとてもじみ深くとても美味しいです。
食物繊維が豊富なことは免疫力アップにもつながるようです。

1年間無病息災で健康でいられますように。

庭にて芹と一緒に自生しているクレソン


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