仕方がない、じゃない

昔、娘が小さい時に、
例えば、うっかりお茶をこぼしてしまった時とかに、
どうしてもあやまれなかった。
わざとじゃないから、という理由。
そんな事が続いた時、
当時しまじろうの絵本をよく読んでいて、
しまじろうが、先生から、
「わざとじゃないけど、ごめんなさいだよ〜。」と教えられていた。
しまじろうが、お友達が作っていた積み木のお城を、うっかり壊してしまったのだ。
その絵本を見ながら、娘と話をしたのを、最近思い出した。

娘が高校から使っていたパソコンが、壊れたので、ダンナが新しいパソコンをすぐに買ってきた。
私が、「お父さんに感謝だね。大事に使ってね。」と言ったら、
娘が、「壊れたんだから、仕方ないじゃない。」と言った。
壊れたのは、寿命だったかもしれないけど、それですぐに新しい物を買ってもらえるなんて、ありがたいこと。
あやまることではないかもしれないけど、感謝だよね、と諭した。

介護している父も、自宅で車椅子生活だ。介助してくれるお母さんに感謝だね、と言ったら、
「こんな足なんだから、仕方ないだろう。」と言ってた。
これも、あまやることではないけど、やはり、感謝だよね…と諭した。

仕方がないって事と、感謝できないって事は、別だ。
自分の過失じゃなくても、困ったときに、周りがカバーしてくれたら、素直に感謝したらいい。

なぜ、みんなは感謝することに抵抗を感じるのかな?
私は、その理由を、
「自分が満たされていないのに、なぜ人に感謝しないといけないのか?」
と考えているからだと思う。

自分を満たす事ができるのは、
自分しかない。

自分で自分を満たすことが上手になれば、感謝する心を自然と得ることができるはず。
私は、みんながそうなることを、願っている。


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