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委ねるということ。

自分でやった方が早いと思って、
何もかも自分一人の力でこなしてしまうことがある。
人を信頼していないから、委ねることができない。

今、父が入院している。
コロナで面会もできず、
孤独の中でがんばっている。
私にメールをよく送ってくるが、
心配事ばかり。

若い時は、自分の力でこなすこともできただろう。
でも、今は自分の体も、思うように操れず、
ましてや自宅にいることもできない。
そんな状態で、心配事が多いと、
さぞかし、ままならない自分がもどかしいだろうと思う。

私は、
「大丈夫だよ」
「安心して」
「私を信頼して」
という言葉を何回もかける。

歳がいくと、多かれ少なかれ、
こんな状況になるのかもしれない。
そんな状況に追い込まれてこそ、
手放せる執着があるんだろう。

私はそんな父を見守っている。
でも、私自身は、今のうちに不要な執着を手放し、
そんな自分を信頼することで、
人のことも信頼し、委ねることができる人になっていこうと思う。

お父さん、今日も私に新たな気づきを与えてくれてありがとう。

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